USDCを使ってファーミング・エアドロ活動してみよう!

1.はじめに

暗号資産(クリプト)の世界では、プロジェクトが新たに発行するトークンを無料で配布する**「エアドロップ」**や、ステーブルコインを活用した高利回りサービスが続々と登場しています。こうしたエアドロップや利回りサービスに早期に参加することで、大きな利益やトークン獲得のチャンスを得られる可能性があります。以下はUSDCを利用したエアドロ活動をサービスごとに比較した表になります。

サービス基本運用エアドロップ獲得方法
レンディングプラットフォームAaveやCompoundなどでUSDCを預け、貸し手として利息収入を得る。銀行より高い金利と柔軟な引き出しが魅力。利用履歴や供給量に応じたガバナンストークンや報酬がエアドロップされるケースが多い。
流動性マイニングUniswapやCurveなどでUSDCと他資産(例:ETH)をペアにして流動性プールに参加。取引手数料収入が得られる。流動性提供の実績に基づき、独自トークンのエアドロップや追加報酬が付与されることがある。
イールドファーミングYearn FinanceなどでUSDCを自動運用し、複数のDeFiプロトコルを連携して複利効果を狙う。複数プロトコルでの運用実績により、将来的に報酬トークンやエアドロップ対象となる場合がある。
クロスチェーンブリッジPolygon、Arbitrum、Optimismなど異なるブロックチェーン間でUSDCを移動し、低ガス代や高速取引のメリットを享受。初期利用実績が評価され、後日エアドロップ対象となる可能性がある。
ステーブルスワップUSDCからDAI、USDTなど他のステーブルコインへ低スリッページで交換し、資産分散を図る。取引や流動性提供の実績により、追加の報酬やエアドロップが配布される場合がある。

しかし、暗号資産特有のリスクやプロトコルごとの仕組みを理解しないまま飛びつくと、思わぬ損失を被ることもありえます。本記事では米国や欧州で認可を受け発行しているUSDCを使ったエアドロップ・ファーミング(利率獲得)について、Candy Dropsが注目する以下6つのプロジェクトについて紹介します。

  • Ethena(エテナ) - リンク
  • Aave(アーヴェ) - リンク
  • Multipli(マルチプリ) リンク
  • Kaia(カイア) - リンク
  • Noble(ノーブル) リンク
  • Coinbase Wallet/Base(コインベースウォレット/ベース) - リンク

エアドロップ情報USDCを用いた運用方法トークン利回りなどのポイントを比較・整理します。
暗号資産やエアドロップは少し触ったことがあるが、もっとブロックチェーンやプロトコルの仕組みを勉強して理解を深めたい」という方や「簡単かつリスクが少なめなUSDCを使ったエアドロ活動やファーミング(利率獲得)に興味がある」という方はぜひ最後までご覧ください

2.プロジェクト概要比較

まずは6つのプロジェクトそれぞれがどのようなカテゴリで、どんな特徴を持っているかをまとめた表です。エアドロップの規模やステーブルコインの扱いにも注目してください。

プロジェクト概要(カテゴリ)主な特徴・ポイント
Ethena(エテナ)合成ステーブルコイン・プロトコル- ETH派生商品で裏付けされた合成ドル「USDe」を発行
- USDeステーキングで約35%の高APY
- ガバナンストークンENAを発行し、早期ユーザーに総供給5%をエアドロップ(価値は一時約5億ドル相当)
Aave(アーヴェ)分散型金融(DeFi)レンディングプラットフォーム- 主要な貸借プロトコルのひとつ。多様な暗号資産での貸借が可能
- 独自ステーブルコインGHOを2023年リリース
- ユーザー行動に応じたMerit報酬制度を提案(Aave上でUSDCを借り入れると報酬対象になるなど)
Multipliマルチチェーン対応イールドプラットフォーム- 複数チェーンに対応した高利回りファーミングプロトコル(ZK技術を活用)
- USDC/USDTを預けると、1:1でxUSDC/xUSDTを発行し、自動運用で15~25%程度の利回り
- 預入額に応じて日次でORBポイントを獲得(将来のトークンに交換予定)
Kaia(カイア)アジア特化L1ブロックチェーン(EVM互換)- 韓国KakaoのKlaytnチェーンとLINEのFinschiaチェーンを合併して誕生
- 1秒ブロック/即時最終性で高速決済、LINE/Kakaoのメッセンジャーとの連携を目指す
- 公式ポータルでMissions参加→Kaiaポイントを獲得→ネイティブ通貨KAIAを配布(6段階ベスティング)
Noble(ノーブル)Cosmos系ステーブルコイン発行プラットフォーム- Cosmosエコシステムに米ドル連動資産をネイティブ発行するプロジェクト
- USDN(利息付与型ステーブルコイン)を発行開始。保有者へ約4.15%のAPYを還元
- 元資産を短期国債で運用し、利息収益をユーザーに分配
Coinbase Wallet/BaseCoinbase発のL2チェーンとウォレット- 大手取引所Coinbaseが2023年公開したイーサリアムL2「Base」と公式ウォレット
- 「オンチェーンサマー」イベントでNFTミントやポイント獲得のキャンペーンを実施
- また現在ではウォレットにUSDCを保有しているだけで4.7%の利率が付与されます

3.USDCを用いた運用利回り・報酬獲得方法比較

次に、各プロジェクトでUSDCを活用してどのように収益を得たり、エアドロップ報酬を獲得できるのかを表にまとめました。実際にエアドロップ活動をする際や、ステーブルコインで安定した利回りを狙いたい方は、参考にしてください。

プロジェクトUSDC活用による収益機会利回り・報酬内容
EthenaUSDCで合成ドルUSDeを購入し、プラットフォームでステーキング- ステーキング利回り:約35%の高APY
- エアドロップ報酬:ENAトークン(早期利用者にポイント付与し後日交換)
AaveUSDCをAaveに供給(預け入れ)または借入- 利回り:変動型(数%~二桁%に動く場合あり)
- Merit報酬制度:USDC借入・GHO保有などAaveに有利な行動が対象に
MultipliUSDCを預けてxUSDCトークンをホールド- 運用利回り:15~25%程度(複数チェーンでの自動最適化ファーミング)
- エアドロップポイント:100ドル相当のxUSDCごとに10 ORB/日を獲得
KaiaKaiaポータルでUSDC流動性を提供(DeFiプールに預け入れ)- 利回り:スワップ手数料収入+インセンティブ(プールによる)
- 報酬:ミッション参加でKaiaポイント獲得→ネイティブ通貨KAIAに交換
NobleUSDCをNoble経由でUSDNステーブルコインに交換して保有- 保有USDNに自動的に利息付与:約4.15% APY
- 追加トークン報酬やエアドロップはなし(利息がそのままリターンに)
Coinbase/BaseBase上のDeFi(例:Aaveに供給)やイベント参加- 利回り:プロトコル次第(Base上AaveのUSDC供給で二桁%になる場合あり)
- USDCをウォレットに保有しているだけで4.7%利率付与

4.プロジェクト別の詳細ポイント

上記の一覧を踏まえて、各プロジェクトごとにもう少し深堀りした情報を紹介します。USDC運用やエアドロップの仕組み、初心者〜中級者が押さえておくべき注意点などをまとめました。

4-1.Ethena(エテナ)

  • 合成ドルUSDeと高利回り
    Ethenaはイーサリアム上に構築された合成ドル「USDe」を発行するプロトコルで、ETHのデルタ中立戦略(例:ETHステーキング+ショート)によって安定性を狙っています。USDeステーキングで35%超の利回りを提供しており、いわゆる「インターネットネイティブな利息収入」に挑戦中です。
  • ENAトークンの大規模エアドロップ
    ガバナンストークン「ENA」を発表し、初回エアドロップで総供給量の5%(7.5億ENA)を配布。一時約5億ドル相当まで価値が上昇し、多数の早期ユーザーが恩恵を受けました。現在も第2弾キャンペーンが実施され、USDe保有や流動性提供に応じてポイントを獲得し、後日ENAを請求可能です。
  • 注意点
    高利回りの背景にはパーペチュアル取引の資金調達率など、市場要因が深く関わっています。持続性を懸念する声もあり、実際に参加する際は公式ドキュメントやコミュニティ情報をチェックし、リスクをよく理解してから少額で始めるのがおすすめです。
  • Ethenaの個別解説記事はこちら

4-2.Aave(アーヴェ)

  • DeFiレンディングの定番
    AaveはイーサリアムやLayer2を含む複数ネットワークで展開する大手レンディングプロトコルです。USDCなどを預けて利息を得たり、担保を差し出して借り入れたりすることが可能。流動性が大きいため比較的金利が安定しており、幅広い投資家が利用しています。
  • 独自ステーブルコインGHOとMerit報酬
    2023年に導入されたGHOは、Aave上で担保をロックすることで誰でも発行可能なステーブルコインです。また、特定の好ましい行動(例:Base上でのUSDC借入)にポイントを付与し、stkAAVEGHOを週次で報酬配布する「Merit」制度が検討されています。
  • 注意点
    初心者はまずUSDCを「供給(Supply)」して利息を得るところからスタートすると良いでしょう。借入(Borrow)は金利変動や清算リスクがあるため、少し慣れた段階でトライするのが安全です。
  • aaveの公式サイトはこちら

4-3.Multipli(マルチプリ)

  • xUSDCによる自動運用
    マルチチェーンでの利回りを自動的に最適化するプラットフォームで、ユーザーはUSDC/USDTを預けると、代わりにxUSDC/xUSDTを受け取り保有します。プロトコル側で多様なチェーンのファーミングを組み合わせ、15~25%前後の利回りを目指しています。
  • ORBポイントによる将来のエアドロップ
    まだ独自トークンは未発行ですが、xUSDCの保有残高に応じて日次で付与される「ORBポイント」があり、将来のトークンと交換される予定です。早期参加者ほどポイントを多く積み上げやすく、初期シーズンでの恩恵を期待できます。
  • 注意点
    複数のDeFi戦略を自動で行うため、裏でどんなプロトコルに資金を預けているかをチェックしづらい点に留意しましょう。高利回りは大きな魅力ですが、その分リスク分散や運営の信頼性確認は必須です。
  • Multipliについて個別解説記事はこちら

4-4.Kaia(カイア)

  • アジア発の大型L1統合
    韓国KakaoのKlaytnチェーンと、日本LINEのFinschiaチェーンが合併して誕生したレイヤー1ブロックチェーン。アジア圏のユーザーベースやメッセンジャー連携を強みに、1秒ブロック・即時最終性といった高速処理を実現しています。
  • Missions参加でネイティブ通貨KAIAを獲得
    公式ポータルで「Missions」に参加することで、カイアポイントを獲得→一定期間終了後にKAIAトークンへ交換可能です。USDCの流動性提供やブリッジ利用などが代表的なミッションとなっています。報酬は6回に分割され、6ヶ月以上かけて段階的に受け取る仕組みです。
  • 注意点
    EVM互換とはいえ、メインネットとしてはまだ発展途上の段階。流動性や対応ウォレットが限定される場合もあるため、まずは少額をブリッジして使い勝手を試すのが賢明です。
  • Kaiaの個別解説記事はこちら

4.5.Noble(ノーブル)

  • Cosmosでの正式なUSDC発行
    Cosmosエコシステム上で「正規の」USDCをネイティブ発行するためのプラットフォームとして登場。ブリッジ経由の偽USDCやマルチチェーントークン問題に対処し、円滑かつ正式な米ドル連動資産を供給する狙いがあります。
  • 利息付与型ステーブルコインUSDN
    USDCをNobleに預けて、USDNへ転換すると約4.15%の利息が付与されます。米国短期国債で運用した収益をユーザーに還元する構造で、従来発行体の利益だった部分をホルダーに分配するモデルが特徴です。
  • 注意点
    Cosmos系ウォレットやIBC転送の知識が必要になるため、初心者には少しハードルが高いかもしれません。また流動性が十分に高まるまでは、トレードや送金時にスリッページが発生する可能性にも注意が必要です。
  • Nobleについて個別解説記事はこちら

4.6.Coinbase Wallet / Base

  • CoinbaseのイーサリアムL2
    大手取引所Coinbaseが開発したレイヤー2「Base」。Optimism系の技術を基盤としており、手数料が安くトランザクションが高速な一方で、セキュリティ面でもイーサリアム本体の恩恵を受けられます。
  • ウォレットにUSDCを保有するだけで4.7%の利率が付与されます
    Coinbase Wallet でUSDC を保有すると、現在、年利回り (APY) 4.7% の報酬が得られます。Coinbase Wallet で USDC を世界中のほぼどこからでも、仲介業者や高額な手数料なしで増やすことができます。**報酬は毎月、Base のウォレットに直接支払われます。**この機能は世界中のほとんどの地域で利用可能で、今週から米国のユーザーにも展開されます。。
  • ネイティブトークン未発行・オンチェーンサマーイベント
    多くのL2がトークンを発行している中、Baseは現時点でトークンを持たない方針を公表。しかし、将来的なエアドロップの期待は依然として強く、NFTミントやポイント獲得キャンペーン(オンチェーンサマー)を開催してユーザーを惹きつけています。
  • 注意点
    新しいL2とはいえ、すでにAaveやUniswapなど主要なDeFiが対応を始め、比較的充実したエコシステムを構築しつつあります。Base上のUSDC運用で高金利が得られるケースもあるので、Coinbase Walletを使って手軽に体験できます。
  • CoinbaseWalletの公式ページはこちら

5.まとめ

今回は、Ethena、Aave、Multipli、Kaia、Noble、Coinbase Wallet(Base) の6つを中心に、エアドロップ情報やUSDCを活用した運用利回りの方法を比較しました。それぞれ

  • 高利回り(EthenaやMultipliなど)
  • 安定したレンディング(Aave)
  • 新興L1のエコシステム拡大に伴う報酬(Kaia)
  • ステーブルコイン利息をユーザー還元(Noble)
  • 将来的なトークンエアドロップ期待(Coinbase Wallet/Base)

といった多様な特徴を持っています。
共通して言えるのは、**「早期参加が大きな報酬チャンスにつながる可能性がある」**という点です。一方で、高利回りを謳うものほど裏に複雑な戦略やボラティリティ、流動性リスクなどが存在するため、プロトコルの仕組みや開発チームの実績をよく調べることが重要です。

Candy Dropsでは、今後も新しいエアドロップやステーブルコイン運用情報を随時紹介していきます。暗号資産の中級者を目指す方は、お金を稼ぐだけでなく、テクノロジーの仕組みやプロジェクトのビジョンを学びながら、ぜひ多角的に活用してみてください。将来有望なトークンをいち早く手に入れ、暗号資産の世界をさらに楽しみましょう!

-- 以上が、「Candy Drops」が注目する6プロジェクトに関するエアドロップ&ステーブルコイン運用の概要です。今後の進展や新たなキャンペーンが出た際には、改めて取り上げていきますので、ぜひ定期的にチェックしてみてください!

免責事項

  • 本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
  • 本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
  • 本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。