📊資金調達を実施したプロジェクトまとめ(2026年5月26日〜2026年6月1日)

目次

2026年5月26日~2026年6月1日で資金調達を発表したプロジェクトをまとめました。

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プロジェクト一覧(19プロジェクト)

Luffa(@LuffaApp) | 非開示(ラウンド)| 2026年5月26日

AIW3(@AIW3_official) | 非開示(ラウンド)| 2026年5月26日

Fold(@fold_app)| $150M(クレジットファシリティ・債務)| 2026年5月27日

GAMEE(@GAMEEToken)| M&A — Alpha Compute が買収($11M)| 2026年5月27日

Otomato(@otomato_xyz) | $2M(ラウンド)| 2026年5月27日

VirtuaBroker(@VirtuabrokerLtd) | M&A — 買収者非開示 | 2026年5月27日

ZKPassport(@ZKPassport) | M&A — @aztecnetwork が買収 | 2026年5月27日

Dunamu / Upbit(@Official_Upbit)| $408M(二次取得・Samsung系3社)| 2026年5月28日

NALA(@NALAmoney)| 最大$50M(クレジットライン・債務)| 2026年5月28日

Didit(@getdidit) | $7.5M(シード)| 2026年5月28日

Superior.Trade(@SuperiorTrade_)| $1M(戦略ラウンド)| 2026年5月28日

Pheasant Network(@PheasantNetwork) | 戦略投資(金額未公開)| 2026年5月28日

Coinone(@CoinoneOfficial) | $106M(戦略出資・二次取得)| 2026年5月29日

Hypernova(@HypernovaX) | $3M(プレシード)| 2026年5月29日

AIVIVE(@AIVIVEHQ) | $8M(シリーズB)| 2026年5月29日

IREN(@IREN_Ltd) | $1.0B(転換社債+株式公募・債務)| 2026年6月1日

SignalPlus(@SignalPlus_Web3) | $50M(シリーズB1)| 2026年6月1日

SpeedLabs | $6.5M(シード)| 2026年6月1日

WonderFi(@WonderFi) | M&A — @RobinhoodApp が買収 | 2026年6月1日

Luffa(@LuffaApp)

Luffaは、エンドツーエンド暗号化メッセージング、マルチチェーンウォレット、Web3ソーシャル機能を組み合わせたコミュニケーションアプリです。単なるチャットアプリではなく、ユーザー同士の会話・資産管理・オンチェーン操作を1つの体験に統合することを狙っています。Guofu Quantum Innovation Limited からの戦略投資により、Web3ソーシャルとウォレット統合型アプリとしての展開が注目されます。

💸調達額:非開示(Guofu Quantum Innovation Limited が出資)

📅発表日:2026年5月26日

🔗 https://luffa.im/

AIW3(@AIW3_official)

AIW3は、オンチェーン取引やWeb3アプリ利用を支援するAIエージェント型インフラです。BNB ChainエコシステムやDApp領域に関わるプロジェクトとして説明されており、ユーザーが分析・判断・取引補助をAIに任せる体験を目指しています。Liquid Capital(LD Capital)からの戦略投資は、AI×Web3インフラ領域での実装・ユーザー獲得を進めるための支援と見られます。

💸調達額:非開示

👥投資家:Liquid Capital(LD Capital)

📅発表日:2026年5月26日

🔗 https://aiw3.ai/

Fold(@fold_app)

Foldは、Bitcoin報酬型クレジットカードを提供する米国の上場フィンテック企業です。日常決済を通じてユーザーがBitcoinリワードを獲得できる仕組みを提供しており、暗号資産を投資対象だけでなく消費者金融サービスに組み込むモデルを取っています。今回の最大$150Mのクレジットファシリティは、カード債権を裏付けにした成長資金であり、株式希薄化を抑えながらカード事業を拡大する狙いがあります。

💸調達額:$150M(クレジットファシリティ・債務)

👥投資家:Encina Lender Finance, LLC

📅発表日:2026年5月27日

🔗 https://foldapp.com/

GAMEE(@GAMEEToken)

GAMEEは、カジュアルモバイルゲームとWeb3ゲーミングを組み合わせるプラットフォームで、Alpha Computeの発表では1億人規模のゲームユーザー基盤を持つとされています。今回の買収では、GAMEEのゲーム配信ネットワークとAlpha ComputeのAI/GPUコンピュート基盤を組み合わせる方向性が示されています。M&A案件のため新規調達ではありませんが、Web3ゲーム企業がAIコンピュート企業の成長戦略に組み込まれた点が重要です。

💸調達:M&A — Alpha Compute が買収($11M)

📅発表日:2026年5月27日

🔗 https://www.gamee.com/

Otomato(@otomato_xyz)

Otomatoは、DeFi操作をノーコードで自動化する「ポートフォリオ認識型」のDeFiインテリジェンスレイヤーです。ユーザーは自分の保有資産や戦略条件に応じて、ポートフォリオ管理、取引、オンチェーン操作のワークフローを構築できます。Improbableによる$2M投資は、マルチチェーン対応、プロダクト開発、ユーザー拡大を進めるための資金と位置づけられます。

💸調達額:$2M(ラウンド)

👥投資家:@Improbableio

📅発表日:2026年5月27日

🔗 https://otomato.xyz/

VirtuaBroker(@VirtuabrokerLtd)

VirtuaBrokerは、暗号資産取引、AI取引ボット、クロスボーダー決済を組み合わせたフィンテックサービスです。公式情報では、欧州・ブラジル・ベネズエラ・インド間の即時送金や、コンプライアンス対応の決済インフラを訴求しています。

💸調達:M&A — 買収者非開示

📅発表日:2026年5月27日

🔗 https://virtuabroker.com/

ZKPassport(@ZKPassport)

ZKPassportは、ゼロ知識証明を使って本人確認を行うプライバシー保護型IDプロトコルです。パスポート等の身元確認情報を直接開示せずに、年齢・国籍・本人性などの条件を証明できる設計が特徴です。Aztec Labsによる買収により、ZKPassportはAztecのプライバシー重視ネットワークにおけるIDレイヤーとして組み込まれる見通しです。

💸調達:M&A — @aztecnetwork が買収

📅発表日:2026年5月27日

🔗 https://zkpassport.id/

Dunamu / Upbit(@Official_Upbit)

Dunamuは、韓国最大級の暗号資産取引所Upbitを運営するフィンテック企業です。Samsung Securities、Samsung SDS、Samsung Cardの3社が合計4%の株式を取得することで、Samsungグループが暗号資産・デジタル金融領域への関与を強める形になりました。二次取得のためDunamuへの新規資金流入ではありませんが、韓国の取引所インフラと大手財閥系金融・IT企業の接点として重要な案件です。

💸調達額:$408M(二次取得・Samsung系3社)

👥投資家:Samsung Securities, Samsung SDS, Samsung Card

📅発表日:2026年5月28日

🔗 https://www.dunamu.com/

NALA(@NALAmoney)

NALAは、アフリカ発のクロスボーダー送金・決済フィンテックで、ステーブルコインを活用したグローバル決済レールの構築を進めています。今回の最大$50Mクレジットファシリティは、米国・欧州・新興国市場をつなぐ決済コリドーで、顧客口座の事前資金手当てに使われるとされています。エクイティではなくデットを使うことで、希薄化を抑えながら決済ネットワークを拡張する狙いがあります。

💸調達額:最大$50M(クレジットライン・債務/初期$25Mトランシェ)

👥投資家:Mars Growth Capital

📅発表日:2026年5月28日

🔗 https://www.nala.com/

Didit(@getdidit)

Diditは、本人確認、KYC、AML、不正検知を1つのAPIで提供する開発者向けIDインフラ企業です。AIによる本人確認とフラウド対策を前面に出しており、フィンテック、マーケットプレイス、Web3サービスが低コストで本人確認機能を組み込める点を訴求しています。Y Combinator主導のシード調達により、インターネット規模のID認証・不正対策レイヤーとしての拡大を目指しています。

💸調達額:$7.5M(シード)

👥投資家:@ycombinator, Orange Collective, Rebel Fund, Pioneer Fund

📅発表日:2026年5月28日

🔗 https://didit.me/

Superior.Trade(@SuperiorTrade_)

AIエージェントが自律的にリサーチ・バックテスト・取引執行を行うためのツールを提供するプロトコルレイヤー。ユーザーが戦略パラメータと制約を設定し、条件を満たすとAIが自動執行します。Hyperliquid に接続した trade-only エージェントウォレットで執行とカストディを分離し、出金不可とすることで安全性を担保。Animoca Brands の Minds Investment Programme(総額最大$10M)の第1号案件として$1Mを共同出資されました。

💸調達額:$1M(戦略ラウンド)

👥投資家:@animocabrands

📅発表日:2026年5月28日

🔗 https://www.superior.trade/

Pheasant Network(@PheasantNetwork)

Pheasant Networkは、Ethereumエコシステム向けのクロスチェーン・ブリッジプロトコルです。複数チェーン間の資産移動をより速く、低コストにすることを目指しており、L2利用やマルチチェーンDeFiにおける流動性接続を担うインフラといえます。Skynet Tradingからの戦略投資は、TGE前の流動性管理、プロダクト開発、パートナーシップ拡大を支える資金と位置づけられます。

💸調達:戦略投資(金額未公開)

👥投資家:Skynet Trading

📅発表日:2026年5月28日

🔗 https://home.pheasant.network/

Coinone(@CoinoneOfficial)

Coinoneは、韓国の主要暗号資産取引所の1つで、Upbit、Bithumbに続く韓国市場の重要プレイヤーです。OKX VenturesとKorea Investment & Securitiesが合計$106Mを投じることで、グローバル暗号資産企業と韓国の伝統金融がローカル取引所に接近する構図になっています。二次取得と新株引受の内訳は非開示ですが、韓国の暗号資産取引所再編を示す案件として注目されます。

💸調達額:$106M(戦略出資・二次取得+新株引受)

👥投資家:@OKX_Ventures, Korea Investment & Securities

📅発表日:2026年5月29日

🔗 https://coinone.co.kr/

Hypernova(@HypernovaX)

Hypernovaは、Hyperliquid上に構築されるオンチェーン自己勘定取引プラットフォームです。スマートコントラクトによる自動化を活用し、トレーディング戦略や資本運用をオンチェーンで実行するインフラを目指しています。Lemniscap主導の$3MプレシードにはCMS HoldingsやHypurrCollectiveなどが参加しており、Hyperliquid周辺のトレーディングエコシステム拡大案件として見られます。

💸調達額:$3M(プレシード)

👥投資家:@lemniscap, @cmsholdings, @HypurrCo, Very Early Ventures, Pivot Global

📅発表日:2026年5月29日

🔗 https://hypernova.xyz/

AIVIVE(@AIVIVEHQ)

AIVIVEは「AI that gives. alive・warm・sharp」をコンセプトに、再帰的AIプロトコルとして人間と共進化する次世代AIを構築するプロジェクトです。Solana/Base基盤でAI生成画像のフィードを提供し、USDCでクレジット購入→生成・共有・リミックスが可能。収益の一部を自動トークンバーンして希少性を高める仕組みが特徴です。プロンプトデータをユーザーに返し、人間中心のデータレイヤーをゲーム・AI分野で最大規模に拡大中。

💸調達額:$8M(シリーズB)

👥投資家:@0xVegaVentures, @UZcapitalX, @BMFxyz, @Echo3labs, @gwglobal_cap, Consensys, OKX Ventures, Draper Dragon, No Limit Holdings, Marblex, Fenbushi Capital, ARPA, Arweave

📅発表日:2026年5月29日

🔗 https://aivive.ai/

IREN(@IREN_Ltd)

IRENは、Nasdaq上場のBitcoinマイニング企業であり、近年はAIデータセンター事業への転換を進めています。今回の転換社債・株式公募を含む大型資本調達は、GPUやデータセンター設備、電力インフラ拡張に向けた資金確保と見られます。Bitcoinマイナーが保有する電力・施設運営ノウハウをAIインフラ需要に転用する流れを象徴する案件です。

💸調達額:$1.0B(転換社債+株式公募・債務)

👥投資家:公募/機関投資家(registered offering)

📅発表日:2026年6月1日

🔗 https://iren.com/

SignalPlus(@SignalPlus_Web3)

SignalPlusは、機関投資家向けに暗号資産オプション、デリバティブ分析、リスク管理、執行ツールを提供するトレーディングインフラ企業です。ヘッジファンド、マーケットメーカー、自己勘定デスク向けに、オプション取引の分析から執行までを支援するプロ向け基盤を構築しています。HashKey Capital主導の$50MシリーズB1により、暗号資産デリバティブ市場の機関投資家向けインフラとしてグローバル拡大を狙います

💸調達額:$50M(シリーズB1/post-money $500M)

👥投資家:@HashKey_Capital, @0xBlockBooster, @AppWorks

📅発表日:2026年6月1日

🔗 https://www.signalplus.com/

SpeedLabs

SpeedLabsは、スポーツの試合中に発生する流れやモメンタムを対象にしたリアルタイム・マーケットエンジンを開発する企業です。従来の勝敗予想ではなく、「この流れが続くか」といったライブ中の局面にポジションを取れるMomentum Marketsを構築しています。Parlay Capital主導の$6.5Mシードにより、スポーツ、ゲーミング、予測市場を横断する新しいライブ参加型マーケットの立ち上げを目指しています。

💸調達額:$6.5M(シード)

👥投資家:Parlay Capital, @bullpencap, @TA_Ventures, EdgeEquity

📅発表日:2026年6月1日

🔗 https://speedlabs.dev/

WonderFi(@WonderFi)

WonderFiは、カナダで規制対応の暗号資産取引プラットフォームを運営するデジタル資産企業です。Robinhoodによる買収により、WonderFiはRobinhood Cryptoの一部となり、カナダ市場での暗号資産サービス展開を支える役割を担うことになります。M&A案件のため新規資金調達ではありませんが、規制対応済みの取引所インフラを取り込むことで、Robinhoodの北米暗号資産事業を強化する動きです。

💸調達:M&A — @RobinhoodApp が買収

📅発表日:2026年6月1日

🔗 https://www.wonder.fi/


今週は合計19プロジェクトの動向が発表され、新興企業のWeb3調達にとどまらず、上場企業の巨額デット(債務)調達や、業界の地図を塗り替えるメガ級のM&A・株式取得が相次いだ驚異的な1週間となりました。 最も市場の目を引いたのは、暗号資産デリバティブ分析インフラのSignalPlus(@SignalPlus_Web3)による5,000万ドルのシリーズB1(評価額5億ドル)です。HashKey Capital主導のもと、機関投資家向けトレーディング需要の底堅さを見せつけました。

今週の主要なトレンドは、以下の4つの大きな波に集約されます。

  • 上場企業・決済フィンテックによる「メガデット」調達:Nasdaq上場のマイナーからAIデータセンターへと舵を切るIREN(@IREN_Ltd)が驚異の10億ドル、Bitcoinリワードカードを展開するFold(@fold_app)が1.5億ドル、アフリカ送金のNALA(@NALAmoney)が最大5,000万ドルのクレジット枠を確保。株式の希薄化を抑えつつ、実利のあるインフラや事業拡大へ巨額の資金が突っ込まれています。
  • 韓国市場で巻き起こる財閥・伝統金融のメガ資本提携:韓国最大の取引所Upbitを運営するDunamuの株式を、Samsung系3社が約4.1億ドルで取得。さらに競合のCoinoneにもOKX Venturesと韓国投資証券が1.06億ドルを投じるなど、韓国国内の暗号資産インフラに対して、グローバル資本とローカル大財閥による囲い込みが臨界点を迎えています。
  • 「AI×トレーディング・予測市場」の具体化:前述のSignalPlusに加え、試合中の「流れ」に賭けるスポーツ予測市場のSpeedLabsが650万ドルを調達。さらに、急速にシェアを伸ばすHyperliquidエコシステム周辺では、自己勘定取引のHypernova(@HypernovaX)や、Animocaが支援するSuperior.Tradeなど、AIエージェントによる自動取引・リサーチインフラへの資金流入が目立ちました。
  • 大手による戦略的M&Aの加速:今週も業界再編のM&Aが4件発生。なかでも米ロビンフッド(Robinhood)によるカナダの規制対応取引所WonderFiの買収や、プライバシーL1のAztec LabsによるZK本人確認プロトコルZKPassportの買収は、規制対応とプライバシー技術を既存エコシステムへ直接取り込む象徴的な動きと言えます。

💡 注目の動き・要チェックプロジェクト今週はプロダクトの進展が早い「AI×Web3」領域に注目です。Solana/Base基盤で人間中心のデータレイヤーを構築し800万ドルを調達した再帰的AIプロトコル AIVIVE(@AIVIVEHQ)や、Y Combinatorが支援するAI本人確認インフラ Didit(@getdidit)(750万ドル調達)は、実需に直結する次世代インフラとしてフォローしておく価値が十分にあります。

免責事項

  • 本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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この記事を監修した人

新井 進悟

新井 進悟

株式会社ロクブンノニ 代表取締役

2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。

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