Arc|USDCがガス代になるCircle製ステーブルコインL1

目次

ArcはCircleが開発するステーブルコイン特化型のEVM互換レイヤー1ブロックチェーンです。USDCをガス代として使用する設計で、サブ秒ファイナリティと機関投資家向けの予測可能な手数料体系を実現します。本記事では、Arcの特徴・テストネット参加方法・ARCトークン発行計画とエアドロップ展望を解説します。

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プロジェクト概要

項目内容
チェーンArc(EVM互換 L1)
カテゴリLayer-1 / ステーブルコイン決済インフラ
ステージパブリックテストネット(2025年10月公開)
親会社Circle(USDC・EURC発行体)
資金調達$222M プレセール(FDV $3B、2026年5月)

ArcはUSDC・EURC・CCTP(Cross-Chain Transfer Protocol)などCircle既存スタックをプロトコルレベルで統合した、機関投資家向けに特化したL1ブロックチェーンです。ガストークンとしてUSDC(EURCは採用予定)を採用しているため、ドル建てで予測可能なコストでオンチェーン決済を実行できます。

サブ秒ファイナリティ、オプトイン型プライバシー、マルチチェーン流動性ハブとしての設計を備え、BlackRock、Visa、HSBC等100社超の機関がパブリックテストネットに参加しています。2026年中のメインネット起動(Proof-of-Authority)と、その後の段階的なPoS移行・ARCトークン発行を計画しており、グローバル金融インフラを志向する次世代L1として注目を集めています。

ここがすごい(特徴・強み)

  • USDCネイティブガストークン: ガス代をUSDCで支払う独自設計。ドル建てで予測可能な手数料となり、エンタープライズ会計と親和性が高い。EURCも対応予定
  • サブ秒ファイナリティ: 独自合意エンジン Malachite により1秒未満で決済が確定。クロスボーダー決済や機関間の即時決済に適合する高性能
  • Circleスタックのネイティブ統合: USDC・CCTP・Gateway 等のCircle既存プロダクトをプロトコルレベルで内蔵し、ステーブルコイン決済を最適化
  • オプトイン型プライバシー: 取引内容を選択的に秘匿しつつ、規制対応のための透明性も担保するハイブリッド設計。機関ユースを想定
  • EVM互換: Ethereumと同じスマートコントラクト基盤を採用。MetaMask等の既存ウォレットや開発ツールチェーンでアクセス可能

トークン情報

ARCトークンは2026年5月11日にホワイトペーパーが公開され、同日に総額$222Mの非公開プレセール(FDV $3B、740M ARC)が実施されました。パブリックTGE(トークン生成イベント)はメインネット起動後を想定しています。

項目詳細
ティッカーARC
チェーンArc L1
ステータス未発行(プレセール完了済み・パブリックTGE待ち)
TGE時期メインネット起動後(2026年後半以降想定)
プレセール調達額$222M
FDV(プレセール時)$3B
リードVCa16z crypto($75M)
主要参加投資家BlackRock、Apollo Funds、ICE、SBI Group、ARK Invest 等
用途ガバナンス・ステーキング・プロトコル手数料の ARC 変換・PoS 移行サポート

Arcを触る前に知っておきたいこと

Arcは、一般的なL1チェーンのように「高速・低手数料」だけを売りにするプロジェクトではありません。最大の特徴は、USDCをネイティブガスとして使い、企業や金融機関がドル建てでコストを把握しやすいオンチェーン環境を目指している点です。

特に注目すべきポイントは、以下の3つです。

  • USDC建てのガス代: ETHやSOLのような価格変動の大きいネイティブトークンではなく、USDCで手数料を支払う設計。企業会計や決済サービスとの相性が高い
  • Circleプロダクトとの統合: USDC、CCTP、Gatewayなど、Circleの既存インフラと連携しやすい構成
  • 機関投資家・企業向けの設計: サブ秒ファイナリティ、オプトイン型プライバシー、コンプライアンスを意識したネットワーク設計

一方で、Arcはまだパブリックテストネット段階のプロジェクトです。メインネット、ARCトークン、PoS移行、一般ユーザー向けのインセンティブ設計などは、今後の公式発表を確認する必要があります。

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テストネット参加方法

Arcはパブリックテストネットを公開しており、開発者やユーザーはウォレットを接続して、コントラクトのデプロイやテスト送金を試すことができます。

まずは以下の手順でArc Testnetを追加します。

項目内容
Network NameArc Testnet
RPC URLhttps://rpc.testnet.arc.network
Chain ID5042002
Currency SymbolUSDC
Explorerhttps://testnet.arcscan.app
Faucethttps://faucet.circle.com/

参加手順は以下の通りです。

  1. MetaMask、Rabby、Coinbase Wallet、RainbowなどのEVM対応ウォレットを用意する
  2. Arc Testnetをウォレットに追加する
  3. Circle Faucetでテスト用USDCを取得する
  4. Arc Testnet上で送金やスマートコントラクト操作を試す
  5. 開発者はFoundry、Remix、Hardhatなどを使ってコントラクトをデプロイする
  6. トランザクションはArc Testnet Explorerで確認する

開発者向けには、公式ドキュメントでFoundryを使ったコントラクトデプロイ手順も公開されています。ArcはEVM互換のため、Ethereum開発で使われる既存ツールを比較的そのまま利用できます。

ARCトークンの注意点

ARCトークンについては、2026年5月11日にホワイトペーパーが公開され、同日に$222Mのプレセールが実施されたと報じられています。プレセール時のFDVは$3Bで、a16z cryptoが$75Mを投資し、BlackRock、Apollo Funds、ICE、SBI Group、ARK Investなども参加しています。

ただし、一般ユーザーが特に注意すべき点があります。

  • ARCはまだ一般向けに流通しているトークンではありません
  • 公式エアドロップは発表されていません
  • TGE時期は公式に確定していません
  • 取引所やDEX上の既存「ARC」トークンは別プロジェクトの可能性があります
  • Arc公式は、ARCトークンのローンチ時期・機能・上場・流動性などを保証していません

エコシステム・パートナーシップ

  • Circle: 親会社・USDC/EURC 発行体。Arc のプロトコル設計と Circle スタックの統合を主導
  • a16z crypto: プレセールのリード投資家($75M)。Web3 領域最大級のVC
  • BlackRock: 投資家かつテストネット参加機関。世界最大の資産運用会社
  • Apollo Funds / ICE / SBI Group: 投資家。プライベートクレジット、取引所、金融グループの大手
  • Visa / HSBC: テストネット参加機関。決済・銀行領域での実証用途を想定

関連情報・リンク集

まとめ

  • ArcはCircleが開発するUSDCネイティブな機関投資家向けL1で、サブ秒ファイナリティとドル建てガス代が最大の特徴
  • 2026年5月に$222M(FDV $3B)のプレセールをa16z crypto・BlackRock等が支援。ARCホワイトペーパーも公開済み
  • ARCトークンの一般向けTGEやエアドロップは公式未確定。偽トークンや偽エアドロップには注意が必要
  • Arc Testnetでは、USDCガス、コントラクトデプロイ、CCTP/Gateway連携などを検証できる
  • 今後はメインネット時期、PoS移行、バリデーター構成、実際の対応アプリ、USDC流動性の拡大が重要なチェックポイント

👉 Arc 公式サイトで詳細を確認

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この記事を監修した人

新井 進悟

新井 進悟

株式会社ロクブンノニ 代表取締役

2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。

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