Monad | エコシステムプロジェクト11件まとめ

Monad Ecosystem

Monadは高性能なEthereum互換のLayer-1ブロックチェーンであり、$225百万の資金調達を達成し、1秒間に最大10,000トランザクションを処理することを目指しています在、Monadのメインネットはまだ稼働していませんが、テストネット上では様々なDeFi、クロスチェーンインフラ、ステーキング、AI、NFTなどのプロジェクトが登場しています。以下に、Monadエコシステムに関連する新興プロジェクトについて、概要、パートナーシップ(特にMonadとの関係)、資金調達情報をまとめます。

また下記のものに加え、既存のEVMで開発されているLayerZeroやRedStoneなどインフラ・DeFi・NFTプロジェクトなど多くのプロジェクトがMonadへの参加を表明しています。

Check
Monadは現在Testnet稼働が目前に迫っていますが、Monad・各プロジェクトともにエアドロップの詳細やコード監査については発表されてないものも多くあります。

紹介プロジェクト早見表

Monad Ecosystem Projects

プロジェクト名概要パートナーシップ資金調達
Bean Exchangeハイブリッド型オンチェーン永続的DEX。Pyth Networkオラクルを使用し、ソーシャルファイやゲーミフィケーション要素を取り入れ、エンゲージメント向上。MonadネイティブのDEXとして、Monadサポートを受けて開発中。Pyth Networkと提携。資金調達情報は未公開。テストネットで開発中。
FortyTwo Network分散型AI計算プラットフォーム。一般ユーザーのPCを使ってAI推論を行い報酬を得る仕組みを提供。Monad上で展開、LongHashX Acceleratorから支援を受けており、Monadスマートコントラクトでノード管理。100万ドルのプレシード資金調達。LBank Labsがリード投資家。
Kintsuリキッドステーキング・プロトコル。ステーキング証書に相当するデリバティブをDeFiで運用してリワードを増加させる。Monad上で開発、Curvanceと提携、InfStonesと連携してバリデータ運用支援。400万ドルのシード資金調達。Castle Island Venturesがリード投資家。
Kuru Exchange完全オンチェーン注文板型DEX。従来のCEXのような取引体験を提供する。流動性の低いトークンも扱う予定。Monadチェーン上で構築、Monad Labs関係者が支援。200万ドルのシード資金調達。Electric Capitalがリード投資家。
Magma Stakingコミュニティ主導型リキッドステーキングプロトコル。ステーキング中でもトークンの流動性を確保し、他のDeFiで運用可能。Ether.fiと提携、MEV収益を活用、Animoca VenturesBloccelerate CapitalなどのVCが支援。390万ドルのシード資金調達。Bloccelerate、Animoca Ventures、CMS Holdingsが参加。
MaceMonad初のDEXアグリゲーター。他のDEXから最適なレートを取得してトレードを提供。Monadエコシステム内での統合を目指す。他のMonad上DEX(例:Nitro Finance、Kuru Exchange)と連携予定。資金調達情報は未公開。プライベートな出資や助成を受けている可能性あり。
Multisynq分散型物理インフラ(DePIN)として、ユーザーが帯域やハードウェア資源を提供し、低レイテンシ同期ネットワークを構築。Monadチェーンと提携、LongHashXDoraHacksから支援を受けて開発中。220万ドルのシード資金調達。Manifold Tradingがリード投資家。
Narwhal Finance分散型パーペチュアル取引プラットフォーム。AI駆動のゲーム化されたトレーディング体験を提供。Monadチェーン上での取引に特化したクロスマーケットパーペチュアルDEXとして開発中。100万ドルのシード資金調達。Animoca Venturesが主導。
NarrativeDeFi投資プラットフォーム。AIでユーザーの資産配分や投資戦略を自動化・最適化。Monadチェーン上で開発、ユーザー資産の管理・運用をMonadスマートコントラクトで行い、ポートフォリオをリバランス。資金調達に関する公表情報は確認できません。
Nitro FinanceDEXとレンディング機能を融合したDeFiプロトコル。単一の流動性プールでスワップと借入を同時に実現。Monadチェーン上に構築予定、Monadの並列処理EVMを活用してシームレスなトレードとレンディングを提供予定。資金調達情報は未公開。
Pipeline XYZMonadエコシステムに特化したメディア/コンテンツプラットフォーム。Monadの最新情報やアップデートを発信。Monadプロジェクトと連携して運営。Monad Labsとの連携で公式情報を提供。資金調達に関する公表情報はありません。

Bean Exchange(@Beam_DEX)

  • 概要: Bean Exchange.は、ハイブリッド型オンチェーン永続的DEX(分散型取引所)で、オーダーブックとオラクルを組み合わせた仕組みを提供します。Monad上にネイティブで構築されており、Pyth Networkのオラクルを使用して価格データを提供します 。Beanは、SocialFiやゲーミフィケーションの要素を取り入れ、ユーザーのエンゲージメントを高めることを目指しています。
  • パートナーシップ: MonadネイティブのDEXとして、Monadのサポートを受けて開発されています。また、Pyth Networkと提携し、価格データを提供しています。
  • 資金調達: 現時点で公開された資金調達情報はありません。現在、テストネットで開発中です。

FortyTwo Network(@fortytwonetwork)

  • 概要: FortyTwo NetworkはMonad上に構築される分散型AI計算プラットフォームです。自称「Swarm Inference Protocol」として、従来はスーパーコンピュータが必要だった大規模AIモデルの推論処理を、一般ユーザーのPCで走るノードの協調によって実現しようとしています。誰でも自宅のマシンでAIノードを立ち上げ、AIモデルの推論タスクに参加して報酬を得られることが特徴で、AIの民主化・大規模分散処理によるスケーラビリティを追求しています。
  • パートナーシップ: Monadチェーン上で展開され、LongHashX Acceleratorから支援を受けています。AIノードの管理や報酬配分をMonadのスマートコントラクトで行います。
  • 資金調達: 100万ドルのプレシード資金調達を完了。LBank Labsがリード投資家となり、DoraHacksやLongHashXが参加しました。

Kintsu(@Kintsu_xyz)

  • 概要: KintsuはMonad上の次世代型リキッドステーキング・プロトコルです。ユーザーがMonadのネイティブトークンをステーキングすると同時に、ステーキング証書に相当するデリバティブを受け取り、それをDeFiで運用することで追加リワードを得られる仕組みを提供します。単なるステーキング報酬に留まらず、DeFiと統合することで流動性を高めつつリワード最大化を図る点が特徴です。Monadのセキュリティ向上に寄与しつつ、ユーザー資産の効率運用を可能にします。
  • パートナーシップ: Monadチェーン上に構築され、Monadのステーキングソリューションを強化します。Curvanceと提携し、Kintsuのステーキングデリバティブ資産を活用したイールド向上を実現。InfStonesとも連携し、バリデータ運用を支援します。
  • 資金調達: 400万ドルのシード資金調達を完了。リード投資家はCastle Island Venturesで、Brevan Howard Digital、CMT Digitalなどが参加しました。

Kuru Exchange(@KuruExchange)

  • 概要: Kuru ExchangeはMonad上で展開予定の完全オンチェーン注文板型DEXです。高速なMonadチェーン上に注文板を実装することで、ユーザーは従来のCEXに近い取引体験(指値・成行注文や注文の板表示)をオンチェーンで享受できます。KuruはMonad上初のフルオンチェーン注文板DEXを謳っており、ユーザーがスポット資産のリサーチから取引までワンストップで行えるプラットフォーム**を目指しています。流動性の低いロングテール資産も含め、多様なトークンを扱う予定です。
  • パートナーシップ: Monadチェーンを基盤に、Monadの高スループットを活用してオンチェーン注文板を提供します。Monad Labsの関係者も支援しています。
  • 資金調達: 200万ドルのシード資金調達を完了。リード投資家はElectric Capitalで、Brevan Howard Digital(BH Digital)やMonad Labs創業者らが参加しました。

Magma Staking(@MagmaStaking)

  • 概要: MagmaはMonad上のコミュニティ主導型リキッドステーキング・プロトコルです。ユーザーはMonadトークンをMagmaのステーキングプールに委任し、見返りに流動性のあるステーキングトークン(gMONなど)を受け取ります。これによりステーキング中でもトークンの流動性を確保でき、他のDeFiで運用することも可能です。またMagmaはMEV収益を活用した独自の報酬強化や、コミュニティ参加型のガバナンスによる長期的ビジョン共有を特徴としています。
  • パートナーシップ: Ether.fiと提携し、Monadでの初のリステーキング(ステーキング資産の再ステーキング)を実現。その他、Animoca Ventures、Bloccelerate Capital、CMS HoldingsなどのVCと提携しています。
  • 資金調達: 390万ドルのシード資金調達を完了。Bloccelerate、Animoca Ventures、CMS Holdings、Maelstromなどが参加しました。

Mace(@mace_ag)

  • 概要: MaceはMonad初のDEXアグリゲーターです。他のMonad上のDEX(例:Nitro FinanceやKuru Exchangeなど)から最適なレートを取得し、ユーザーに最良の価格でトレードを提供します。Monadの並列化EVMにより高速かつ安価なトランザクションを活かし、オフチェーンでルーティング計算を行うことで手数料を削減する設計になっています。ユーザーはMaceを使うことでMonad上の流動性を一括して利用でき、スリッページやコストの低減が期待できます。
  • パートナーシップ: Monadエコシステム内で重要なDEXアグリゲーターとして、他のMonad上のDEX(例えばNitro FinanceやKuru Exchange)との統合を目指しています。
  • 資金調達: 公表された資金調達情報はありません。プライベートな出資やエコシステム助成を受けている可能性があります。

Multisynq(@multisynq)

  • 概要: Multisynqは、分散型物理インフラカテゴリに属するMonadエコシステム初のプロジェクトの一つです。ユーザーが自宅の帯域(ネット回線)やハードウェア資源を提供し、開発者向けの低レイテンシ同期ネットワークを構築します。その参加者(「Synqer」と呼ばれる)には経済インセンティブやポイントが付与されます。要するに、余剰帯域を提供して稼ぐ分散ネットワークであり、開発者はこのネットワーク経由で高速なデータ同期サービスを利用できます。
  • パートナーシップ: Monadチェーンと提携し、DePIN(分散型物理インフラ)を基盤としたネットワークを構築します。開発段階で、LongHashXやDoraHacksから支援を受けています。
  • 資金調達: 220万ドルのシード資金調達を完了。リード投資家はManifold Tradingで、Republic CapitalやAlphaCryptoが参加しました。

Narwhal Finance(@Narwhal_Finance)

  • 概要: Narwhal Finance分散型パーペチュアル取引プラットフォームで、Monadチェーンにおいて様々なレバレッジ取引を提供する予定です。特徴としてAI駆動のゲーム化されたトレーディング体験を掲げており、トップトレーダーの取引をコピーできる機能や、取引コンテストによる報酬制度などを備えています。仮想通貨からFX通貨ペアまで複数のマーケットでレバレッジ取引が可能なクロスマーケットのパーペチュアルDEXです。
  • パートナーシップ: Monadチェーン上のネイティブDAppとして開発中で、Monad上での取引に特化したクロスマーケットパーペチュアルDEXを目指しています。
  • 資金調達: 100万ドルのシード資金調達を実施。Animoca Venturesが主導し、Hailstone Venturesおよび複数のエンジェル投資家が参加しました。

Narrative(@narrativexyz)

  • 概要: NarrativeはMonad上で展開予定の次世代DeFi投資プラットフォームです。ユーザーの資産配分や投資戦略を自動化・最適化するプロトコルで、オンチェーン・オフチェーン双方のデータをAIで解析し、常に最新の市場トレンドに合わせてポートフォリオをリバランスすることを目指しています。要するに、AIアシストによる分散型ロボアドバイザー/投資信託のようなサービスです。初心者でも複雑なDeFi戦略を簡単に利用できるよう設計されています。
  • Monadとのパートナーシップ: NarrativeはMonadチェーンのネイティブDeFiプロジェクトとして開発されています。Monadのスマートコントラクト上でユーザー資産を管理・運用し、高頻度なリバランス取引もMonadの性能で支えます。Monadエコシステムにおいて、コンシューマー向けプロジェクト(エンドユーザーが直接触れるアプリ)の一つとして位置付けられており、MonadコミュニティやGate.ioのガイド等でも注目プロジェクトとして取り上げられています。
  • パートナーシップ: Monadチェーン上で開発されるDeFi投資プラットフォームで、特にAIアシスト型ポートフォリオ管理を提供します。具体的な外部提携は発表されていません。
  • 資金調達: 資金調達に関する公表情報は確認できません。

Nitro Finance(@NitroFinance)

  • 概要: Nitro FinanceはMonad上に構築される予定のDeFiプロトコルで、分散型取引所(DEX)とレンディング(マネーマーケット)の機能を融合した「Fused Trade Ledger」を核としています。簡潔に言えば、Uniswap(AMM型DEX)とCompound(貸借プロトコル)を組み合わせたような革新的プロダクトであり、単一の流動性プールでスワップと借入を同時に実現することで資本効率を高めることを目指しています。
  • Monadとのパートナーシップ: Nitro FinanceはMonadチェーン上のネイティブDEXとして開発されています。Monadの高速な並列処理EVMを活用することで、トレードとレンディングをシームレスに提供し、Monad上の主要プロジェクトになることを目指しています。Monad公式ブログでもNitro Financeが取り上げられており、テストネット上でMonadトークンやUSDTとのスワップを可能にするDEXとして紹介されています。
  • パートナーシップ: Monadチェーン上に構築されるネイティブDEXで、Pyth Networkや他のMonadエコシステムのプロジェクトとの連携が期待されます。
  • 資金調達: 現時点で資金調達情報は公開されていません。

Pipeline XYZ(@pipeline_xyz)

  • 概要: Pipeline XYZは、Monadエコシステムに特化したクリプト系メディア/コンテンツプラットフォームです。Monad(高性能EVM互換レイヤー1)の最新ニュースやアップデート、コンテンツを日々発信しています。コミュニティ向けにブログ記事や動画コンテンツ、SNS投稿などを通じて情報提供を行っており、「Monadのメディアマシン」として位置付けられています。
  • Monadとのパートナーシップ: Pipeline XYZ自体がMonadプロジェクトと連携して運営されており、Monadエコシステムの公式または主要な情報源の一つとなっています。Monad上のプロジェクトやMonad Labs(Monad開発チーム)のインタビュー、技術解説などを積極的に配信しており、Monadコミュニティの活性化に貢献しています。
  • パートナーシップ: Monadエコシステム内の主要なメディアプラットフォームとして、Monadプロジェクトと連携し、最新情報やコンテンツを提供しています。
  • 資金調達: 資金調達に関する公表情報はありません。Monad Labs内での取り組みとして、コミュニティ主導の活動が中心です。

免責事項

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