Rate-X | レバレッジ・イールド・トレーディングを可能にする分散型取引所
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Rate-X | レバレッジ・イールド・トレーディングを可能にする分散型取引所
プロジェクト概要
RateX(レイトエックス) は、Solana 上に構築された レバレッジ・イールド・トレーディング を可能にする分散型取引所 (DEX) です。従来の DeFi プロトコルでは、元本そのものをレバレッジ取引するケースが主流でしたが、RateX は 利回り (yield) 部分のみ を切り出し、それをレバレッジを用いてトレードできる点が最大の特徴です。また、浮動利回りを固定利回りに変換できる「Earn Fixed Yield」や、流動性提供者 (LP) がイールド・ベアリング・アセット (YBA) を使って稼働できる「Yield Liquidity Farming」など多様な機能を備えています。
SolanaFoundationから資金調達している他、BinanceのMVB8やSolana Renaissance Hackathon MCMを受賞しています。
公式Documentはこちら
特徴
1.レバレッジ・イールド・トレーディング
- ・合成 Yield Token (YT) を使い、YBA(例:mSOL や stETH など)の「将来の利回り」そのものを取引対象とします。
- ・レバレッジは最大 10 倍まで。利回りの変動を大胆に取りにいけますが、同時に大きなリスクも伴います。
2.Earn Fixed Yield(固定利回りの獲得)
- ・浮動利回りを固定利回りに変換する仕組みです。
- ・ユーザーは YBA を預け、対応する YT を売却 (ショート) することで、満期時にあらかじめ確定した利回りをロックインできます。
- ・例:JitoSOL(3 か月後に 6% の利回りを想定)を保有している場合、YT を売って固定利回りを確保することが可能。
3.Yield Liquidity Farming
- ・LP が YBA を預け入れ、そこから合成的に生成された ST(Standard Token) と YT(Yield Token) を用いて AMM プールに流動性を提供します。
- ・LP の収益源
┗ 1. 預け入れた YBA そのものの利回り
┗ 2. トレード手数料によるリベート
┗ 3. トレーダーとの売買差益 (PnL)と多角的に得ることができます。
4. ユニークな AMM 設計
- ・Concentrated Liquidity:Uniswap V3 のように、特定レンジに流動性を集中させる設計。
- ・Time-Decay Mechanism:YT は利回りを受け取る期間が短くなるほど価値が減少(時間的価値の減価)。これを自動的にプール内で調整し、実際の利回りに応じたステーキング報酬分の再配分を行います。
競合との比較
レバレッジ・イールド・トレーディングができるプロトコルや、ステーキングされた資産を扱う他プロトコルと比較すると、下表のような特徴があります。
比較まとめ
- ・RateX は 利回り部分のみ をレバレッジ取引できる点でユニーク。
- ・Pendle、APWine は同様に利回りを分割するが、「レバレッジ前提の設計」や「時間減価機構付きの AMM」 は RateX 特有。
- ・Notional は固定金利プロトコルであり、利回り分割の概念自体はない。
- ・Lido はステーキングによる液体ステーキングトークン発行がメインであり、トレード機能やレバレッジ機能は搭載していない。
メリットとデメリット
メリット
- 1. 資本効率の向上
┗ 元本の売買ではなく「利回り (YT)」のみを対象にできるため、必要証拠金が抑えられ、高いレバレッジ効果が得られる。 - 2. 固定利回りを実現可能
┗ 既存のステーキングでは浮動の利回りが一般的だが、RateX では YT を売ることにより固定利回りをロックインできる。 - 3. 多彩な収益源
┗ LP は YBA そのものの利回り、AMM のトレード手数料、トレーダーの反対売買による差益など、複合的にリターンを得られる。
デメリット
- 1. 機能が複雑
┗ ST、YT、PT など合成トークンの概念を理解しないといけないため、ユーザー学習コストが高い。 - 2. 高いボラティリティ
┗ YT の価格は利回り変動に大きく左右される。レバレッジをかけることで変動リスクがさらに増幅する。 - 3. 流動性リスク
┗ 新興プロトコルであるため、特定の YT / ST ペアの流動性が十分でない可能性がある。
用語説明
YT(Yield Token)
- ・一定期間の利回りを獲得できる権利を表す合成資産。
- ・満期になると価値がゼロに近づき、実際の利回りを獲得して終了。
- ・市場価格は「期待利回り」や「残存期間」によって変動。
ST(Standard Token)
- ・YBA の元本に相当する価値を合成的に示すトークン。
- ・1 ST ≈ 1 SOL (もし SOL 関連の YBA なら) といったように、基準資産に連動する。
PT(Principal Token)
- ・YBA の元本部分を示すトークン。満期時に 1:1 で ST と交換可能。
- ・満期前に PT を売買する場合、YT の価格に応じて割引が発生するため、そこに利回りの固定化メリットが生まれる。
ポイントシステム詳細
RateX ポイントは 開発に貢献する初期ユーザーを奨励するために設計されています。RateX ポイント キャンペーンは2025年末まで実施され、これらのポイントは将来のRateXトークンと引き換えることができます。
RateX で提供されている各種機能(トレード、Earn、LP など)を積極的に利用することでポイントが付与されます。
- 1. Yield Trading(イールド取引) での取引高
- 2. Liquidation(清算) に関わるトレード
- 3. Liquidity(流動性提供)
- 4. Earn(固定利回り狙いの PT 保有) などを行うことでポイントを獲得可能です。
エアドロップ手順説明
エアドロップ手順まとめ
- 1. 公式サイトからDEXにウォレットを接続する
- 2. 好みの通貨(LST)をStakingする
- 3. 各種YTをトレードする
- 4. 好みの方法でポイントを獲得する
画像付き手順説明
- 1. 公式サイトからDEXにウォレットを接続する
- 2. 好みの通貨(LST)をStakingする
- 3. 各種YTをトレードする
- 4. そのほか好みの方法でポイントを獲得する
免責事項
- ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
- ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
- ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。
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