Worldcoin|プライバシーを保護する「人間証明」ネットワーク

プロジェクト詳細

Worldは、インターネット上で「本物の人間であること」を証明するための暗号資産プロジェクトで、AI技術の発展に伴うオンラインでの信頼性の課題に取り組んでいます。開発はサンフランシスコとベルリンを拠点とするTools for Humanityによって行われており、インターネット上での身元確認の新しい形を提供することを目指しています。

このプロジェクトでは、AIやボットによる不正アクセスや不正利用を防ぐことが重要な課題として掲げられており、インターネットユーザーの安全性を向上させることを重視しています。また、参加者にはネットワーク成長への貢献を促進するインセンティブとして「Worldcoinトークン($WLD)」という暗号資産が提供され、ネットワークの拡大と活性化が図られています。

この取り組みによって、Worldは、グローバルに経済的機会を提供し、参加者が信頼できるインターネット環境の一員となるための基盤を構築しています。

World IDと仕組み

World IDは、インターネット上で「人間であること」を証明するための新しいアイデンティティシステムです。Worldが提供するこの仕組みは、ユーザーが本物の人間であることを、プライバシーを守りながら証明できるゼロ知識証明(Zero-Knowledge Proof)という技術を採用しています。この技術を用いることで、ユーザーは個人情報を開示せずに認証を行うことが可能です。

認証には「Orb」と呼ばれる物理デバイスが用いられ、ユーザーが他の人と重複しないユニークな存在であることも確認されます。AIやボットによる不正利用の増加が懸念される中、World IDは信頼性を確保し、安全なデジタル経済圏の形成に貢献しています。今後は、Web3や他の分散型アプリケーションへの応用が期待されています。

最近「World ID 3.0」が発表されたのですが、こちらはプライバシーやセキュリティを強化し、ネットワークの拡張を促進する新機能を導入した最新バージョンです。World ID Credentialsにより、ユーザーはデバイス内でパスポート情報を保持しながら、個人情報を公開せずに年齢や国籍を証明できます。また、ディープフェイク対策の「World ID Deep Face」や、データ匿名性を保つための「AMPC」技術も追加され、AI時代に安全で匿名性の高いインターネットを目指しています。

Worldcoinトークンと目的

Worldcoinトークン($WLD)は、ネットワークの成長を促進し、ユーザーに報酬を提供するための暗号資産です。このトークンは、ユーザーが自身の「人間である証明」を取得し、World IDを活用することで得ることができます。特にAI時代における人間性の証明は重要であり、$WLDはその促進役を担っています。ユーザーは、認証プロセスを経ることで$WLDを受け取り、トークンが提供する報酬やサービスにアクセスすることが可能です。また$WLDは、ネットワークに貢献することで得ることができるので、早期参加者にとって魅力的なインセンティブとなっています。

今回のWorld ID 3.0のリリースにより、ユーザーはパスポート情報を用いた新しい認証方法を利用することで、早期に$WLDを獲得できるようになりました。具体的には、パスポート情報をデバイスに保存し、他の個人情報を公開することなく、年齢や国籍などの特定の情報を証明することが可能です。Worldのネットワークが拡大するにつれ、$WLDは、より多くのユーザーに経済的なメリットを提供し、グローバルなネットワークでの相互交流を促進する役割を担っています。

World Appの役割

World Appは、World IDを管理し、プライバシーを保護しながら本人確認を行うためのアプリです。ユーザーは、Orbを用いた認証を通じて「人間である証明」を取得し、その情報を安全に保管できますが、World Appはデバイス内に情報を保持するため、個人データが外部に送信されることはありません。このアプリを使用することで、ユーザーは年齢や国籍、パスポートの所有権などを証明でき、これらの情報はリアルな身元を公開することなく、匿名で他者に提示することが可能です。

また、今後はNFC対応のパスポート情報をWorld App内に保存し、特定の国での使用も進んでいます。さらに、分散型金融(DeFi)へのアクセスを提供するため、ユーザーのプライバシーを守りながら、金融サービスへの参加を支援する役割も果たします。World Appは、より安全で人間中心のデジタル環境を提供することを目指しています。

World chain

World Chainは、WorldcoinプロトコルとEthereumのSuperchainエコシステムを拡張し、1億人以上のユーザーを支えることを目指したブロックチェーンです。現在Worldでは、160カ国以上で1000万人以上がWorld IDを作成し、7500万人以上のトランザクションが行われています。World Chainの主な目的は、スケーラビリティの向上とユーザー体験の改善を図り、速く、安価で信頼性の高いトランザクションを提供することです。

また、World Chainはボットによる無駄なトラフィックと高い手数料の問題に対処し、World IDを通じてユーザーのアドレスを匿名で確認し、優先的にガス手数料を割り当てます。これにより、効率的なネットワーク運営が可能になります。開発者にとっては、大規模なオンチェーンユーザーにアクセスできるプラットフォームとなり、日常生活に役立つ分散型アプリケーションを提供するエコシステムを形成します。

資金調達情報

Worldは2021年10月にa16zcryptoやCoinbase venturesなどから2,500万ドル、2022年3月にa16zcryptoなどから1億ドル、2023年5月にBlockchain Capitalなどから1億1,500万ドルの資金調達を受けました。

エアドロップ情報

Worldcoinトークン($WLD)は、Worldcoinエコシステム内で使用されるネイティブトークンで、主にWorld IDの認証を通じて獲得できます。$WLDを獲得するためには、まずWorld Appをインストールし、アカウントを作成した後、Worldの「Orb」端末で虹彩認証を受ける必要があります。この認証により、ユーザーは独自のWorld IDを取得し、その後$WLDを請求できます。WLDの獲得には認証が完了することが必要で、認証後にWorld App内でトークンを受け取ることができます。

また、$WLDはWorldcoinネットワーク内でさまざまな用途に利用できます。例えば、将来的には、トークンを使って特定のサービスへのアクセスや、エコシステム内での投票権を行使することができるようになる予定です。さらに、$WLDは他の仮想通貨同様、取引所で売買可能で、投資や取引にも利用できます。

エアドロップ攻略

手順まとめ

  1. 1. World Appをインストールし、アカウントを作成する
  2. 2. 会場で虹彩認証する
  3. 3. $WLDを請求する
  4. 4. 友人に紹介して$WLDを獲得する

画像付き手順詳細

  1. 1. World Appをインストールし、アカウントを作成する 2.会場で虹彩認証する ※日本では、東京や大阪、名古屋、福岡などにOrbを設置している会場がありますが、実際にWorldcoinトークンを受け取るところまで案内してくれるCrypto Lounge GOXを例に説明したいと思います。 3.$WLDを請求する
    ※カウントダウンが0になると請求できるようになります
    4.友人に紹介して$WLDを獲得する

$WLDの使い道

獲得した$WLDの使い道は色々ありますが、筆者の周りの人の話を聞いていると、持ち続ける人もいる中で以下のような使い方をしている人も多かったです。

日本円にする

1.$WLDをBitgetに送金

まず、$WLDを取り扱う海外取引所(ここではBitget)に$WLDを送金します。事前にBitgetでの口座開設が必要です。入金画面で「$WLD」を検索し、ネットワークはWLD(World Chain)を選択します。Bitgetのアドレスをコピーし、WorldAppからこのアドレスへ送金を行います。

2.$WLDをETHに変換

国内取引所へ送金するために、Bitgetで$WLDをETHに変換します。手軽な変換機能を使用するほか、手数料を抑えたい場合は現物取引を利用する方法もあります。

3.ETHを国内取引所へ送金

ETHをbitbankに送金します。bitbankのETH入金画面で「Ethereum」ネットワークを選択し、預入用アドレスをコピーして、Bitgetから送金を行います。各取引所で共通するネットワークがあれば、送金手数料の安いものを選ぶことも可能です。

4.ETHを日本円に変換

bitbankに着金したETHを日本円に換金します。

5.日本円を銀行口座に出金

最後に、日本円を銀行口座へ出金します。これで、$WLDを日本円に換金して出金する流れが完了です。

ステーブルコインやビットコインなどを購入する

上記のようにWorldトークンを日本円にするのは少し手間がかかるので、それが面倒だと感じる方は、Worldトークンをステーブルコインやビットコインで持っておいて、後でまとめて日本円にするのも良いかもしれません。

支払いに利用する

以前はWorldトークンを獲得しても日本円に替えるか、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産に替えるかしか選択肢がありませんでしたが、現在は、現金にしなくても直接AmazonやGoogle Playなどの支払いやゲームへの課金に使えます。

よくある質問

World Chainをメタマスクに追加するためにはどうすればよいですか?

MetamaskにWorld Chainを追加するためには、Metamaskの「ネットワークの追加」ページに移動し、以下の情報を入力する必要があります。

詳しくは以下の画像をご覧ください。

現時点ではBitgetでWLDを購入してもWorld Appに送れないのでしょうか?

World Chainに対応している取引所であれば、送金は可能です。対応していない取引所の場合、一度メタマスク等のウォレットに送信していただき、UniswapでブリッジをすればWorld Appへの送金ができます。

日本の出金はいつごろ可能になるのでしょうか

「近日中」と記載がありますが、現時点では不可能です。

ID・パスワードを忘れてしまいました。どうすればいいですか?

登録時の電話番号が使用できれば、ログインすることが可能です。

携帯電話を紛失しました。IDはありましたが、新しい携帯電話で以前のIDを有効にする方法を教えてください。

バックアップを取っている、「iPhoneであればiCloud(Apple ID)」、「AndroidであればGoogleドライブ(Googleアカウント)」へのログインが必要になります。 どうしてもログインできない場合はサポートへ英語で問い合わせてください。

また現在iPhoneからAndroid、AndroidからiPhoneへの引き継ぎ方法はないため、OSを変えることは出来ません。

WLDのアプリ内でWLDをUSDC.Eに換金してしまったのですが、元のWLDに戻す方法はあるでしょうか?

「ウォレット」、「購入する」、「$WLD」、「ドル」の順番にタップしていただければ、元に戻すことができます。

免責事項

  • 本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
  • 本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
  • 本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。