もどる
中級
トレーディング

清算ヒートマップの見方・使い方|CoinGlassの実際の画面で解説

2026年8月27日

約13分

清算ヒートマップの見方をCoinGlassの実際の画面で解説。開き方、色と帯の読み方、無料で見られる範囲、図が変わる4つの設定、トレードでの使い方と限界までを一通り確認できます。

目次

この記事の完了率
0%
300

ビットコインが急変動した日にSNSで流れてくる、紫の背景に黄色い帯が走る図。あれが清算ヒートマップで、CoinGlassのサイトで基本無料で見られます。

ただ、開いてみると設定項目が多く、帯の意味も直感では分かりません。

この記事では実際の画面を使って、開き方・帯の読み方・図を左右する設定・トレードでの使い方までを一通り確認します。

あわせて、この図が実際の清算記録ではなく建玉からの推定であることと、運営のCoinGlass自身が画面に書いている限界も見ておきます。読み方と限界はセットで知っておくと、この図は使いやすくなります。

清算ヒートマップとは?縦軸・横軸・色が示すもの

清算ヒートマップは、無期限先物(perp)の建玉(未決済のポジション総量)をもとに、どの価格帯にどれだけの強制決済が溜まっていそうかを色で示した図です。

縦軸が価格、横軸が時間で、色は暗い紫から明るい黄色へ向かうほど、その価格帯に清算が集中していると推定されている、と読みます。

帯の位置には意味があります。現在価格より下にある帯は価格が下がったときに強制決済されるロングの集中帯、上にある帯は価格が上がったときに強制決済されるショートの集中帯です。

ただし、これは実際に起きた清算の記録ではありません。取引所は個々のトレーダーが何倍のレバレッジで建てているかを公開していないため、この図は建玉に複数のレバレッジ倍率を当てはめて清算価格を逆算した推定になっています。

清算マップとの違い

CoinGlassには似た名前の「Liquidation Map(清算マップ)」があります。マップは価格帯ごとの清算強度を棒の長さで示すスナップショットで、ヒートマップのような時間軸を持ちません。

ヒートマップ画面の右上にある「Liquidation Map」のチェックを入れると、下の画面のように2つを並べて表示できます。

画像:CoinGlassのスクリーンショット(2026年8月13日撮影)

ヒートマップは横軸が時間なので、帯が時間とともにどう積み上がり、消えていくかを追えます。マップは「今この瞬間の分布」、ヒートマップは「その推移」を見る道具です。

CoinGlassでの開き方と、無料で見られる範囲

事実上の標準になっているのはCoinGlassです。開くまでの手順は3ステップで、登録は要りません。

  1. coinglass.com を開く
  2. 上部メニューの「Liquidation」を選ぶ
  3. 左メニューの「Liquidations」グループから「Liquidation Heatmap」を選ぶ

画像:CoinGlassのスクリーンショット(2026年8月13日撮影)

無料で見られる範囲には段差があります。既定の24時間表示は登録なしで見られますが、時間軸を切り替えていくと「Log in to unlock full data」というログイン要求が表示されることがあります。

プログラムから同じデータを取得するAPIは、上位の有料プラン(ProfessionalとEnterprise)限定です。ヘッダーには公式アプリ(Download APP)へのリンクもあり、スマホでも基本の閲覧は無料でできます。

実際の画面を読んでみる

画像:CoinGlassのスクリーンショット(2026年8月13日撮影)

上の画面は2026年8月13日のBinance BTC/USDT・24時間表示です。この実物を順に読んでみます。

ローソク足の右端=現在価格は6万3,900ドル付近です。そのすぐ上、6万4,000ドル付近に画面内で最も明るい黄色の帯が走っています。

現在価格より上なので、これはショートの清算が溜まっていると推定されている価格帯です。下を見ると6万3,000ドルを少し割った位置にも明るい帯があり、こちらは価格が下がった場合に清算されるロングの集中帯です。

つまりこの時点の図は「上に約100ドル動けばショートの清算集中帯に入り、下に約1,000ドル動けばロングの清算集中帯に入る」状態を示しています。どちらに動くと強制決済のまとまった注文が発生しやすいか、を読むための図です。

左端の縦のスケール(この画面では0〜54.59M)は清算強度の目盛りですが、これは金額の実測ではなく相対値です。「この帯には5,000万ドル分ある」ではなく「この帯は隣の帯より明るい」までが、この図から言えることになります。

図が変わる4つの設定

同じ銘柄・同じ時点でも、設定次第で帯の位置も濃さも変わります。画面上で動かせるのは主に4つです。

設定何が変わるか選択肢(2026年8月13日時点の画面)
Pair / Symbol特定取引所の1ペアで見るか、複数取引所を集約して見るかPair(例: Binance BTC/USDT)/ Symbol
時間軸どの期間に積み上がった建玉構造を見るか12 hour〜6 monthの9段階
Model清算価格を推定する計算モデルModel 1 / Model 2 / Model 3
Liquidity Thresholdどの強度から明るく塗るかのしきい値スライダーで可変(既定0.85)

PairとSymbolの違いは読み方に直結します。Pairは特定取引所の建玉構造、Symbolは市場全体に近い集約で、どちらを見ているかで「誰の清算帯か」が変わります。

時間軸は、短くすると直近に積み上がった構造が、長くすると広い期間に溜まった水準が見えます。切り替えて共通して残る帯を探す、という使い方が実務的です。

画像:CoinGlassのスクリーンショット(2026年8月13日撮影)

Modelとしきい値は「答えが1つでない」ことの表れです。同じ建玉データでも、レバレッジ分布の仮定(Model)と塗り分けの基準(Threshold)が変われば、明るく見える場所は変わります。

トレードでどう使うか

この図の実務的な使い道は、方向を当てることよりボラティリティと注文位置の管理にあります。よく使われる読み方は3つに整理できます。

場面読み方
ストップ注文を置くとき明るい帯のすぐ内側(手前)に置かない。集中帯は価格がそこまで伸びやすいと読まれる標的なので、置くなら帯の外側
現在価格が明るい帯に近づいたとき値動きが荒れやすい局面と読む。レバレッジを落とす・利確を前倒しする調整の材料
方向を判断したいとき単独のシグナルにしない。建玉(OI)・ファンディングレート・価格チャートと併用して初めて帯の意味が絞れる

帯が標的になる理由はシンプルで、集中帯に価格が入ると強制決済の成行注文が連鎖し、短時間で価格が走ることがあるためです。逆指値を帯の手前に置くと、この動きに巻き込まれやすくなります。

ファンディングレートは、ロングとショートのどちらが金利を払っているかを示す指標です。たとえば上側の帯が明るくファンディングがマイナス(ショート過多)なら、ショートの締め上げが起きやすい素地がある、というように帯と組み合わせて読みます。

注意したいのは後付けバイアスです。「帯に到達してから反転した」事例は探せばいくらでも見つかりますが、外れた場合の図は誰も共有しないため、振り返りで見ると的中率は実際より高く見えます。

清算の条件が公式に文書化されているperp DEX、Hyperliquidの仕組みを読む

運営自身が書いている限界

CoinGlassはヒートマップの画面内で、この図の性質をはっきり書いています。清算水準が始まりそうな場所は予測するが、どこで止まるかは予測しない。したがって実際の清算数はより少なくなる。規模は他の水準と比較した相対値として見るように、と。

実際の規模感も画面上部で確認できます。2026年8月13日時点で、全取引所の建玉が約1,164億ドルに対し、直近24時間に実際に清算されたのは約1億7,409万ドル。比率にして約0.15%です。

図の中の「清算の山」が丸ごと崩れる日は、平常時にはまず来ません。帯の明るさを金額として読む使い方は、もともと想定されていないことになります。

限界の根は推定の構造にあります。入力のうち建玉と価格は公開データですが、誰が何倍で建てているかの分布は非公開で、そこは仮定で埋めるしかありません。Modelが3つある(=答えが3通りある)のは、この仮定の置き方が1つに決まらないからです。

国内の取引所しか使っていない場合

国内で個人が使える暗号資産の証拠金取引は、金融庁の方針でレバレッジ上限が2倍です(2020年5月施行)。40倍まで建てられる海外勢とは清算までの距離が桁違いなので、図に映っている帯の大半は自分のポジションではありません。

自分の清算管理の道具としては遠いものの、市場全体がどちらに傾いているか・どこで荒れやすいかを知る材料としては使えます。

まとめ

清算ヒートマップは、開くだけなら3クリック、読み方の核心は「現在価格の上がショート・下がロングの清算集中帯」の1行に集約できます。

そのうえで、この図は建玉からの推定であり、運営自身が「実際の清算はより少なくなる」と書く相対値の図です。だから使い道は方向当てではなく、ストップを帯の外に置く・帯への接近を荒れる予告と読む、という注文とリスクの管理側にあります。

まず今日の画面を開いて、現在価格の上下どちらに明るい帯があるかを自分の目で確認してみてください。

zk rollup上で板取引を行うperp DEX、Lighterの仕組みを読む

出典

  1. CoinGlass Liquidation Heatmap(2026年)
  2. CoinGlass Liquidation Map(2026年)
  3. CoinGlass「How to use Liquidation Heatmaps to assist trading?」(2026年)
  4. CoinGlass API Documentation - Liquidation Heatmap(2026年)
  5. bitbank plus「ビットコイン清算ヒートマップの見方」(2026年)
  6. 金融庁「暗号資産(仮想通貨)に関連する制度整備について」(2021年)
ログインすると獲得したポイントを貯められます! CandyDropsでは 会員限定のキャンペーン も随時実施中。 キャンペーンでは Amazonギフト券 数万円相当の仮想通貨獲得 のチャンスも!
既にアカウントをお持ちの方はこちら
🏆ポイント獲得クイズ

正解したらポイントを獲得できます!

1
清算ヒートマップの使い方として、記事で推奨しているものはどれ?
1/3
明るい帯だけを見て売買方向を決める
明るい帯の手前に必ず損切り注文を置く
帯への接近をボラティリティ上昇の材料としてリスク管理に使う
同じタグの記事を探す