【10万円企画】vol.1 CandyDropsの中の人が自腹で10万円でエアドロップ活動をします!
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【10万円企画】vol.1 CandyDropsの中の人が自腹で10万円でエアドロップ活動をします!

目次
【新連載】10万円からはじめるエアドロ活動 - Vol.1 中の人のリサーチと思考を全公開
はじめまして、CandyDropsです。
突然ですが、皆さんは「エアドロップ(エアドロ)」と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「最近よく聞くが、情報が多すぎて何を追えばいいか分からない」 「参加したいが、ガス代や手数料で高額な資金が必要そうで不安だ」 「少額からでも、効率的に大きなリターンを狙う方法が知りたい」
こうした悩みを抱えている方は、決して少なくないのではないでしょうか。
そこで、私たちCandyDropsは新たな企画をスタートします。
『もし、CandyDropsの中の人が”自腹”で予算10万円の制約でゼロからエアドロ活動を始めたら…?』
この企画は、単に「どのタスクを実行したか」だけを報告するものではありません。 本企画の核心は、その裏側にある「なぜ、数ある選択肢からそれを選んだのか?」「どのようなリスクを考慮したのか?」という、私たちのリアルな思考プロセスとリサーチを公開することにあります。
これは、10万円を使ったリアルな運用ドキュメンタリーです。 ぜひ、私たちの思考を追体験しながら、エアドロ活動の「実践的な教科書」としてご活用ください。
中の人自己紹介と一言
改めて、皆さんはじめまして、本企画担当の「中の人」です。 暗号資産歴は8年、CandyDropsではプロジェクト選定とコンテンツ作成を担当しています。 得意分野は、トレード、DeFi、プロジェクトリサーチです。トレードはファンダメンタルで方向を策定し、チャートでIN/OUTを決める手法を取っています。プロジェクト選定は、「誰が作り、ユーザーがどのように、どれくらい使うか」を主軸に将来性を評価しています。
今回の企画では、「日中働いている人が無理なくできる運用」かつ「トレードや複雑な操作を極力伴わない」ことをテーマに運用していく予定です。以前は一日中画面に張り付いてトレードしていましたが、今は社会人として働いているため、常にチャートを見ているわけにはいきません。
つまり、「比較的再現しやすく」「ある程度放置でき」「効率の良いエアドロップ」を狙った運用を行っていきます。 完全に自腹で運用しますので、あくまで「中の人」がどう考え、どういう運用方針をとったかを、一つの参考教材としてご覧いただければ幸いです。
企画がすぐに潰れないように安定的なものを狙って行こうと思っていますが、もっとリスク取った運用が見たい!などの意見がありましたぜひツイッターにコメントしてください!
1. 本企画のグランドルール
まず、この連載を進める上での「絶対的なルール」を3つ設定します。 透明性を担保し、読者の皆さんと緊張感を共有するためです。
- 【厳格な予算管理】 初期予算は100,000円
- 企画開始時の予算は10万円(日本円)とします。
- ガス代、ブリッジ手数料、スワップ手数料など、運用にかかる全てのコストをこの予算から差し引いていきます。
 
- 【完全な透明性】 収支の全公開
- コストの消費、そして将来得られるエアドロップ収益まで、すべての収支をありのままに記録・公開します。
 
- 【リアルタイム・ドキュメンタリー】 成功も失敗も公開
- 可能な限りリアルタイムで活動を共有します。
- 戦略が成功した体験はもちろん、ガス代だけを消費して終わった失敗、エアドロ対象外(Sybil判定)になった場合の分析も含め、すべてを公開することをお約束します。
 
2.【最重要】初期戦略会議(CandyDropsの思考)
さて、ここからが本題です。 手元に10万円。あなたなら、まず何をしますか?
闇雲に話題のプロジェクトに触るのは、最も非効率です。まずは「現状分析」と「戦略立案」から始めます。
現状のエアドロ市場所感(2025年10月現在)
私たち(CandyDrops)は、現在の市場をこう見ています。
- Perpetual(無期限先物)の隆盛:
- HyperLiquidを皮切りにAsterやLighter、EdgeXなど多くのプロジェクトが出来高・OI・TVLを増やしており、注目度が高く、良いリターンを出しています。取引手数料を払いポイントを稼ぐ、通称「お削り」や、キャピタルゲインを狙い普通に「トレード」を行うことでエアドロップを獲得します。
 
- 利回り付き合成ペッグコインの登場:
- $USDeや$USDM、$DUSDなど合成ペッグコインを使ったファーミングプロジェクトの増加。預入を行うことでプロジェクト単体のエアドロップトークンが獲得できるほか、そのプロジェクトの基盤となるプロジェクトのエアドロップを狙います。
 
- 予測(Prediction)市場関係プロジェクトの盛り上がり:
- PolyMarketやLimitless、Kalshiなど予測市場関連のプロジェクトが多数出現しており、各プロジェクトはCM広告を打つなどして多くのユーザー・出来高を獲得しています。しかし、こちらは安定的な運用が非常に難しいと判断したため、この企画では触らない方針です。
 
- AIによるリバランスやトレードによるパッシブ運用:
- Almanakを代表とするAIリバランスプロジェクトを使用して、パッシブに近い運用でエアドロップとパッシブインカムを獲得します。
 
10万円の「型」を決める:戦略の分岐点
戦略策定の大前提
- 極力トレードによる収益を前提とした活動は行わない。
- リファラルリンクによる収益は企画に一切含めず、リファラル収益狙いの運用は行わない。
- 不安定な新興チェーンやRugpull(資金持ち逃げ)の可能性があるプロジェクトを極力避け、リスクを削減する。
上記を踏まえ、10万円の戦略は大きく3つに分かれます。
A案:一点突破型(ハイリスク・ハイリターン)
- 概要: 10万円のほぼ全て(ガス代バッファ除く)を、期待値が最も高いと判断した1つのチェーン/プロトコルに集中投下する。
- メリット: もしそのプロジェクトが「大当たり」した場合、リターンが最大化する。
- デメリット: もしエアドロップが貰えない(または期待外れ)だった場合、期待する結果から大きく乖離する可能性がある。
B案:バランス分散型(ミドルリスク・ミドルリターン)
- 概要: 資金を3〜4つに分割し、複数の有望チェーン/プロトコルでタスクを実行する。
- メリット: リスク分散。「全滅」を避けられる。1つが失敗しても、他でカバーできる可能性が残る。様々なプロジェクトでトランザクションを刻むことでエアドロップ割当増加の可能性がある。
- デメリット: リターンが分散する。また、各チェーンでの活動資金が減るため、Sybil判定(最低預金額など)で不利になる可能性がある。ガス代や管理コストが上昇し、資本効率が低下する。
C案:バランス一点型(ローリスク・ミドルリターン)
- 概要: 資金を1~2に分割し、複数の有望チェーン/プロトコルでタスクを実行する。またTGE(トークン生成イベント)が近い、割当量が算出できる、などといった追加条件を設ける。
- メリット: リスクを分散し、「全滅」を避けられる。1つが失敗しても、カバーできる可能性が残る。大きく稼げる可能性を残しつつ、何も貰えないといった状況を限りなく回避する。
- デメリット: リターンが分散する。また、各チェーンでの活動資金が減るため、Sybil判定で不利になる可能性がある。ガス代や管理コストが上昇し、資本効率が低下する。プロジェクト選定の難易度が高い。
CandyDropsの選択:「C案:バランス一点型」
今回の企画で、私たちは「C案:バランス一点型」を採用します。
【思考プロセス】 なぜなら、今回の予算は「10万円」だからです。これが100万円ならA案やB案も選択肢に入りますが、10万円は一度の失敗(高額なガス代など)が運用全体に大きな影響を与えかねません。しかし、リサーチコストや運用管理の問題を考慮すると、多くのプロジェクトに資本配分を行うのは見込み収益の点からも好ましくないと判断します。
私たちの最優先事項は、「大失敗」を避け、**「次の活動資金(複利運用)を生み出すこと」**です。その中でどこかで大きく獲得できたら運用の選択肢を増やせます。
複数の可能性に網を張り、たとえ少額でも複数のエアドロップを獲得し、それを次の有望プロジェクトへ再投資していく。 少額資金で成果を出すためには、この「複利の力」を活かす戦略が最も現実的だと判断しました。
3. 10万円の具体的なアロケーション(配分)発表
では、「バランス一点型」戦略に基づき、10万円の予算を具体的にどう配分するかを発表します。
①メイン Almanak: 100,000円
- 理由: 1.5ヶ月程度で結果が見えてくる点。PendleYTを利用した継続的な収益に加え、Almanakのトークン獲得利益を狙います。AlmanakのFDV(完全希薄化後評価額)が$60Mを下回らない限り、利益が見込めます。Almanakの解説記事はこちら
PendleのYT(Yield Token)の仕組み
Pendleは、「利回り(イールド)のトークン化」と「利回り取引」を行うためのDeFiプロトコルです。
主な機能: 利回り(金利)を生み出す資産(例:stETH、Ethena USDeなど)を、以下の2つの異なるトークンに分離します。
- PT (Principal Token - 元本トークン)
- これは資産の**「元本」**部分です。
- 機能: 決められた満期日(償還日)になると、元の資産(例:1 stETH)と1:1で交換できる権利を持ちます。
- 特徴: 満期日まで利息は生みませんが、その分、市場では額面より安い割引価格で取引されます(ゼロクーポン債に似ています)。
 
- YT (Yield Token - 利回りトークン)
- これがご質問のYTです。これは資産の**「将来の利回り」**部分です。
- 機能: 満期日まで、元の資産が生み出す変動利回り(例:ステーキング報酬やポイント)を全て受け取る権利を持ちます。
- 特徴: 満期日を過ぎると、それ以上利回りを生み出さなくなるため、価値はゼロになります。
 
YTの主な利用方法:
- 利回りへのレバレッジ(ロング戦略): 「将来、この資産の利回りが上がる」と予測する投資家がYTを購入します。元本(PT)を買うよりも少ない資金で、将来得られる利回り(の権利)だけを取得できるため、予測が当たれば高いリターンを狙えます。
- 利回りの固定化(ショート戦略): 元の資産を持つ投資家が、それをPTとYTに分離し、YTだけを売却します。これにより、将来の変動する利回りを放棄する代わりに、現在の市場価格でYTを売却し、収益を「前受け」して利回りを実質的に固定できます。
2. AlmanakとPendle (YT) の関係
Almanakは、Pendleが提供する上記の仕組みを利用するプロジェクトです。AlmanakがYTの仕組み自体を開発したわけではありません。
Almanakの目的: Almanakは、AIなどを活用してDeFiの利回り戦略を最適化・自動化することを目指すプロトコルです。
Pendleとの具体的な関係:
- Almanak資産のPendle導入: Almanakは、自身のステーブルコイン「alUSD」など、Almanakに関連する資産をPendleのプラットフォーム上で利用できるようにしました。
- インセンティブの提供(ポイント配布): ユーザーがPendle上で「alUSDのYT」を購入したり、alUSD関連のプールに流動性を提供(LP)したりする(=Almanakのプロトコルに貢献する)ことへの対価として、Almanakは独自の**「Almanakポイント」**を付与しました。
- 戦略の基盤として利用: Almanakは、Pendleが提供するPTやYTといった金融商品(デリバティブ)を、自身の高度な利回り戦略やリスク管理戦略を構築するための「部品」として利用しています。
- 参考データ
競合運用先
- Solstice - SolanaベースのYT-PTファーミング。Flareポイントによる収益とExponentを利用したポイント獲得で利益を狙う。表示APYは高いが、TGE日時が不明なため条件不一致。また長期保有のリスクや機会損失も鑑みてスルーと考えます。
- Strata - Ethenaを利用したステーブルコイン運用。同様にPT-YTに多くのポイントが割り当てられるがTVLがすでに175Mと大きく資本時間効率が悪いと判断。
- StandX - BSCを利用したPerpetualDEX。DUSDという合成ペグコインを利用してトレードするため、トレードしていない間にも安定的なインカム・ポイント獲得が狙えます。TVLが200m、出来高が200mほど。未決済建玉が30mと出来高比率8:1となっています。資金調達はしていませんが、元BinanceFuturesの創業者ということもあり、Asterの立ち位置を狙える可能性があります。
- Etheral - Ethenaの$USDeを利用したPerpetualDEX。合成ペグコインを利用してトレードするため、トレードしていない間にも安定的なインカム・ポイント獲得が狙えます。現状、参加者がホワイトリストに限られており出来高が少なく、先行者利益が狙える可能性があります。Monadで利用される$USDMなど、$USDeといった合成ペグコインを使ったトレードプラットフォームは増加していく可能性があります。資金調達はしていませんが、EthenaやSecuritize,Convergeと強い繋がりがあります。Strataを利用するのも選択肢かもしれません。
- HyperLiquid経済圏 - すでにエアドロップが行われていますが、エコシステム・トークン価格は依然として強いです。$USDHの発行により、さらに加速する可能性を秘めていると考えられます。ProjectXやHypuurFiなどが狙い目でしょうか。個人的には、こちらの経済圏に張るなら$HYPEのトークンをロングしたいという考えもあります。Upshiftなどを利用するのも視野に入ります。
- Plasma経済圏 - 現状、選択肢が少なく未知数なため、手を出しにくい状況です。
- MegaEth経済圏 - CapやValhallaを使用してETHメインネット上でポイントを獲得します。現状、MegaETH経済圏でポイントが獲得できるプロジェクトは少ないため、Capが有力候補となります。
- そのほかPerpetual - PacificaやEdgeX,Variational,Paradex,GRVT、Variational等多くのPerpetualがありますが、「今から」「少額で」取り組むには判断が難しく見送ることに
4. 最初の「一歩」:環境構築と資金準備
戦略が決まれば、あとは実行あるのみです。
まず、本企画用の10万円入金を行います。
次に、ウォレットへ国内取引所から100,000円分のETHを入金しました。
次にこちらの$ETHをAlmanakへ入金するために$USDCに変換します。 交換レートやスワップについてはあまり考えずに1Inchを使用しました。何らかのエアドロップが狙えるDEXを利用してもよかったと少し反省していますがまぁ良いでしょう。少額ということもありMetamaskなりRabbyWalletについてる機能を使ってもいいとは思います。 ガス代を残すことを忘れないようにしましょう!私は$30ほどガス代として保持しておくことにしました。 そしてこれらのガス代と$USDCを使用してAlmanakに入金しました。
Almanakで取得したalUSDをPendleを利用してPTalUSDとYTalUSDに変換して利率とポイントを獲得します。
見込み収益についてはこちらのシートを参照ください https://pendle-moonshot-calculator.netlify.app/
5. まとめと次回予告
今回は「Vol.1 戦略編」として、企画のルールと、私たちが10万円をどう運用するかという初期戦略(思考プロセス)を公開しました。
- ルール: 予算10万円、オンチェーン活動全公開、成功も失敗も報告。
- 戦略: 「バランス一点型」を採用。
- 配分: Almanak - 100%
次回更新は一週間後を予定しています!
中の人の小言 個人的にはPerpで取引ばんばん回したい気持ちがずっと心残りとしてありますが、とりあえずはAlmanakとPendleの成り行きを見守っていきましょう! PerpやるならEdgeXは出来高が大きいのでStandXかEthrealあたりでしょうか。エアドロップとは少し異なりますが、Jupiterのダークプール(PropAMM)のHumidiFiは結構気になってます(参考データ)
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