SizeProp(サイズプロップ)|Pudgy Penguins出資のクリプト・プロップトレード

目次

SizePropは、HyperliquidとTrade.xyzのオーダーブックを利用する暗号資産特化のプロップトレーディングファームです。自己資金を入金する代わりに$33からの「評価チャレンジ」に合格すると、最大$100,000の運用資金を任され、得た利益の最大95%をUSDTで受け取れる——この設計が、Pudgy Penguinsの親会社Igloo Inc.の出資とあわせて注目を集めています。

ただし、プロップファームというモデルは「自己資金ゼロ=ノーリスク」ではありません。評価料という先払いコストがあり、合格後も規約の清算ルールに縛られます。本記事では、SizePropの取引設計と料金、Pudgy Penguinsとの連携、そして参加前に押さえておくべきリスクを、プロップトレード未経験者にも分かるように整理します。

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プロジェクト概要

SizePropを理解する出発点は、これが取引所でもエアドロップ案件でもなく、トレーダーに運用資金を「貸す」プロップファームだという点です。利用者は自分の資金を相場リスクにさらす代わりに、評価料を払ってチャレンジに合格し、ファンディング口座を得ます。まずは基本情報を一覧で押さえておきましょう。

項目内容
カテゴリプロップトレーディング / Perp DEXインフラ
対応オーダーブックHyperliquid、Trade.xyz(パーペチュアル先物)
サービス開始2025年10月
提供国150カ国以上
累計ファンディング額$50M超(2026年5月時点)
累計取引高$3B超(2026年5月時点)
資金調達Pre-Seed(Igloo Inc.リード、調達額非開示)
評価料$33〜(プロモコード「IGLOO」で10%割引)
利益分配80〜95%(プロダクトによる)
出金通貨USDT

この表で注目したいのは2点です。ひとつは報酬がトークンではなくUSDT建ての収益分配である点で、トークン価格の上下に左右されにくい設計になっています。もうひとつは、運用資金へのアクセスに自己資金ではなく「一回限りの評価料」を払うモデルである点です。なお表中の150カ国・$50M超・$3B超といった数値は、いずれも同社が公表している自社集計であり、第三者監査を経た開示ではありません。この前提は本記事を通じて共通します。

では、その評価料を払ってまで使う価値はどこにあるのか。次に取引設計の中身を見ていきます。

クリプト特化型プロップファームとしての設計

SizePropの核心は、暗号資産を「扱える」だけのプロップファームではなく、取引環境・評価ルール・報酬の3つすべてがクリプトトレーダーの実態に寄せて組まれている点にあります。

取引基盤は、HyperliquidとTrade.xyzのオーダーブックを前提にしています。フォレックスや株式向けの既存システムを流用するのではなく、暗号資産パーペチュアル向けに設計した自社ターミナルで、BTC・ETH・SOLを含む150以上の銘柄を扱えます。もっとも、実際の使い勝手を決めるのはUIではなく板の厚みとスリッページです。薄い板で想定より大きいロットを置けば、約定価格は表示価格から滑り、それだけで日次の損益が削られます。最初は最小ロットで、自分が建てたいサイズに対して板が耐えるかを確かめるのが現実的です。

報酬面では、プロダクトに応じて80〜95%の収益分配が設定され、利益はUSDTで同日処理される設計です。同社は「出金拒否歴ゼロ」と説明していますが、これは現時点までの実績であり、最大ドローダウンやデイリーロス制限といった規約条件を満たして初めて出金できる構造は他社と変わりません。

評価ルールの「緩さ」は、SizePropが前面に出す差別化点です。多くのプロップファームが課す最低取引日数・時間制限・一貫性ルールを撤廃し、自分のペースで進められるとしています。ここで一歩踏み込んで考えたいのが、ではなぜ競合各社はわざわざこれらの制約を課すのか、という点です。一貫性ルールや最低取引日数は、一発のフルレバ勝負でまぐれ合格するトレーダーを弾くための仕掛けでもあります。SizePropがそれを外したということは、合否の帳尻を別の場所——たとえば板のスリッページ、よりシビアなドローダウン判定、あるいは不合格者から集まる評価料——で合わせている可能性があります。断定はできませんが、「ルールが緩い=有利」と単純に受け取らず、どこにリスクが移転しているかを意識して使うべきだということです。

加えて、Igloo Inc.(Pudgy Penguins運営元)がPre-Seedをリードした事実は、無名のプロップファームにはないブランド面の裏付けになっています。この資本背景が具体的に何をもたらしているのかは、次のセクションで見ていきます。

料金体系と評価チャレンジの始め方

SizePropの料金は「一回限りの支払い」で、合格しなければ戻らないのが大前提です。商品はエントリー価格と評価フェーズ数で3種類に分かれているため、まずは違いを把握しておきましょう。

商品フェーズ入口価格(目安)想定ユーザー
Degen1段階$33〜最安でプロップ型を試したいトレーダー
1-Step1段階$61〜Degenよりやや厳格な条件で挑戦したい人
2-Step2段階$50〜業界標準の2段階評価に慣れている人

アカウントサイズは$5K / $10K / $25K / $50K / $100Kの複数段階から選べ、最大$100Kは上位プラン契約時の上限です。支払いはカード・Apple Pay・Google Payに加え、USDT・USDC・BTC・ETH・SOLにも対応します。プロモコード「IGLOO」で評価料が10%割引になりますが、恒久か期間限定かは明示されていないため、申込画面で実際に割引が反映されるかを確認してください。

実際に始める流れは次の通りです。

  1. 公式サイト(sizeprop.com)でアカウントを登録する
  2. リスク許容度に合う商品(まずはDegenなど低価格帯が無難)とアカウントサイズを選ぶ
  3. 評価料を支払い、必要ならプロモコードを入力してチャレンジを開始する
  4. Hyperliquid / Trade.xyz経由でパーペチュアル先物を取引し、ドローダウン条件を守りながら目標達成を狙う
  5. 合格後はファンディング口座で運用し、利益をUSDTで出金する

申込前にもう一点だけ確認したいのが、ドローダウンの判定基準です。最大ドローダウンが「未実現損益(含み損を含む)」で測られるため、含み損ベースでも、ヒゲ一本のストップ狩りで証拠金維持率が瞬間的に悪化し、上限に触れて失格、という事態もあり得ます。条件はプロダクトやアカウントサイズで変わるため、思い込みで進めると合格を取り逃します。

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評価料という初期コストは否めません。ただし、このハードルに関わる共同キャンペーンと、運営を支える資本背景が用意されています。

資金調達とPudgy Penguins連携

SizeProp自体は独自トークンもエアドロップも出していませんが、関連する報酬機会として、Pudgy Penguinsとの共同企画「SizeProp x Pudgy Penguins Open Prop Trading Competition」が2026年4月2日から開催されました。NFT保有や事前提携は不要で全世界に開放され、$100K口座の評価チャレンジを購入してリアルタイムのリーダーボード上位を競う形式でした。

資金面では、SizePropは創業者Windra Thio氏のもと2025年10月にローンチし、2026年5月にIgloo Inc.をリード投資家とするPre-Seed(SAFE)をクローズしたと発表しています。調達額は非開示で、資金はクリプトプロップトレーディング向けインフラの構築に充てるとしています。Igloo Inc.はPudgy Penguinsを運営する企業であり、この出資はSizePropにブランド面の信用と、コンペのような共同マーケティングの導線をもたらしています。裏を返せば、現時点でのSizePropの信頼性は自社の運用実績よりもこの資本背景に多くを負っており、運営の独立した実績はこれから積み上がる段階だとも言えます。

では、実際に触る前に、どんなリスクを覚悟しておくべきか。判断に効く順に整理します。

参加前に理解すべきリスク

最初に押さえるべきは、「自己資金を入れないからノーリスク」という理解が誤りだという点です。評価料は不合格時に返金されず、複数回挑戦すればその分だけ実費がかさみます。これは投資の損失ではなく、参加するための先払いコストとして最初から見込んでおくべき支出です。

二つ目は、プロップファーム特有の失格リスクです。最大ドローダウンやデイリーロスの上限に触れると、取引の巧拙とは無関係に口座と利益が没収されます。暗号資産パーペチュアルはボラティリティが大きく、流動性の薄い時間帯の急変やヒゲだけで証拠金維持率が悪化し、上限に到達することもあります。自分の手法が規約や失格リスクに抵触しないよう、高すぎるレバレッジは控える必要があります。

三つ目は、SizeProp自体がローンチから日が浅い新興サービスであることに伴う運営リスクです。出金の安定性、規約変更の可能性、長期的な運営継続性は、これから時間をかけて検証される領域です。取引はHyperliquid / Trade.xyz経由のパーペチュアル先物で行うため、相場急変時には清算・スリッページ・オラクル乖離といったデリバティブ共通のリスクも併せて負います。

このほか、地域ごとの規制差(パーペチュアルやプロップ取引の扱いは国によって大きく異なり、日本居住者は自国の金融規制・税務上の取り扱いを要確認)、独自トークンが未発行でエアドロップも明言されていない点、プロモコード「IGLOO」の割引は申込時に適用を要確認である点も、頭の片隅に置いておくとよいでしょう。

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こうしたリスクを踏まえると、SizePropが向くトレーダーと向かないトレーダーははっきり分かれます。

どんなトレーダーに向くか

SizePropが向いているのは、すでにパーペチュアル取引の経験があり、自分の損切りルールと証拠金管理を体に染み込ませているトレーダーです。自己資金を大きく預ける代わりに、評価料というコストでレバレッジの効いた運用枠を試したい人にとっては、検討に値する選択肢になります。利益がUSDT建てで受け取れる点も、ステーブルコインで成果を確定したい層には扱いやすいはずです。

逆に、レバレッジやドローダウン・清算の仕組みをまだ十分に理解していない段階の人には勧められません。評価料を失っても生活に響かない余剰資金で臨めるか、自国の規制・税務の扱いを確認できるか、という現実的な条件をクリアできない場合も同様です。そして、確定報酬やエアドロップを期待して参加する案件ではないため、「とりあえず触れば得するかも」というライトな動機よりも、規約を守って一貫した手法を回せる人に向いたサービスだと捉えるのが正確です。

関連情報・リンク集

実際に登録や規約確認を進める際の公式窓口を以下にまとめます。

まとめ

SizePropは、暗号資産パーペチュアルに特化したプロップトレーディングファームです。HyperliquidとTrade.xyzのオーダーブックを使い、評価チャレンジに合格したトレーダーへ運用枠を渡すという点で、取引所ともエアドロップ案件とも性質が異なります。Igloo Inc.の出資という資本背景も、新興プロップファームの中では際立つ要素です。

評価できるのは、クリプトトレーダーに寄せた取引設計、USDT建ての利益分配、そして自由度の高い評価ルールです。ただしその自由度は、どこかでリスクが移転している可能性とセットで受け取るべきものです。評価料は戻らず、ドローダウン判定の基準次第では一瞬の急変で失格もあり得ます。

結論として、SizePropはエアドロップ目当てで触る対象ではなく、あくまでプロップ型の取引機会として向き合うのが現実的です。まずはDegenのような低価格プランで自分の手法が規約に乗るかを試し、規制と税務の問題がないことを確かめたうえで、失っても許容できる範囲の評価料で検討する——それがこのサービスとの過不足のない距離感だと言えるでしょう。

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免責事項

  • 本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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この記事を監修した人

新井 進悟

新井 進悟

株式会社ロクブンノニ 代表取締役

2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。

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