Ondo Perpsとは|トークン化株を担保にできる株式perp取引所

目次

米国株のNVDAやテスラを、証券口座を持たないまま24時間売買したい——Ondo Perps(オンドパープス)は、そんな需要にオンチェーンで応える2026年7月公開の株式perp取引所です。名前のとおりRWA大手のOndo Financeが手がけており、担保の扱いに他の暗号資産perpと違う工夫があります。

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Ondo Perpsとは|24時間取引の株式perp

Ondo Perpsは、米国株・ETF・指数・コモディティ・暗号資産に連動するperp(無期限先物)をオンチェーンで扱う取引所です。平日の取引時間に縛られず、24時間いつでも売買できます。

項目内容
チェーンオンチェーン(自社執行レイヤーOndo Network上・EVMウォレットで接続)
カテゴリ株式perp取引所(perp DEX/RWA)
ステージ公開ローンチ済み(2026年7月7日・アーリーアクセス)
資金調達親Ondo Financeが2022年4月にSeries A 2,000万ドル(Founders Fund・Panteraがリード)
利用可否米国・カナダ・パナマの居住者は利用不可/日本は公式に明記なし=要確認

画像:Ondo Perps公式サイトのスクリーンショット(2026年7月28日撮影)

公開翌日の7月8日には、累計取引高が20億ドルを超えたと発表されました。ローンチ直後としては強い立ち上がりですが、これは累計の合計で、いまも同じ勢いが続いているとは限りません。

最大の違いはトークン化株を売らずに担保にできる点

Ondo Perpsの核心は、USDCだけでなく、保有中のトークン化株やETFそのものを証拠金にできるクロスコラテラル設計です。

多くの暗号資産perp取引所は、担保がステーブルコインや一部の暗号資産に限られます。株を証拠金にするには一度売って現金化する必要があり、そのぶん値上がり益や売買コストの面で不利になります。

Ondo Perpsは、親Ondo Financeが持つトークン化証券の基盤とつなぎ、保有中のトークン化株を時価評価したまま証拠金に使えるようにしました。証拠金の判定も、口座全体のネットのリスクで見るポートフォリオマージン方式を採ります。

これは、伝統的な証券会社のプライムブローカレッジに近い体験を、オンチェーンで再現する試みです。売らずに担保へ回せるぶん、資本効率は上がります。

ただし担保にした株が下がり、同時にポジションも逆行すると、証拠金維持率が一気に悪化して清算が近づきます。現金担保のときより、この二重の値動きは意識しておく必要があります。

株式のオンチェーン取引を狙う動きはarcusなど他にもありますが、保有中のトークン化株をそのまま担保にできる点はOndo Perpsの独自色です。高度な注文タイプや24時間取引そのものは、この種の取引所では標準的な機能です。

手数料・レバレッジ・対応銘柄を実データで見る

手数料はメイカー0.015%・テイカー0.035%(=1.5bps・3.5bps)です。2026年7月28日時点の公式APIでは、ほぼ全銘柄が一律でした(INTCのみ現状ゼロ表示で、暫定の可能性があります)。

レバレッジは「最大20倍」と紹介されがちですが、実際は銘柄ごとに5倍から25倍まで幅があります。

上限レバレッジ主な対象
25倍金(XAU)・銀(XAG)・US100・US500
20倍BTC・ETH・AAPL・QQQ・SPY・WTI原油
10倍NVDA・TSLA・META・MSFT・GOOGL・AMZN・COIN・HOODなど個別株の多く

高倍率ほど、わずかな逆行で証拠金を失う速さが増します。金や指数が25倍まで使えるのはボラティリティの低さを踏まえた設定で、倍率の高さがそのまま使いやすさを意味するわけではありません。

対応銘柄は公式APIで34ペア(2026年7月28日時点)を確認できました。株式が18銘柄超と中心で、ほかにETF・株価指数・金や原油などのコモディティ・BTC/ETHの暗号資産をカバーします。

画像:Ondo Perpsアプリのスクリーンショット(2026年7月28日撮影)

この執行を支えるのが、2026年7月27日に発表された自社の執行レイヤーOndo Networkです。注文処理をTEE(秘匿計算環境)で高速かつ秘匿に行い、決済はパブリックチェーンに非カストディで残す設計です。

旧Ondo Chain構想を執行特化へ進めたもので、Ondo Perpsがその最初の稼働アプリにあたります。

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親会社Ondo FinanceとONDO・報酬の実態

まず押さえたいのは、取引所で売買されているONDOが親会社Ondo Financeのガバナンストークンで、Ondo Perpsの報酬とは別物だという点です。Ondo Perps専用のトークンは2026年7月時点で発表されておらず、「エアドロが確定」という段階ではありません。

現在動いている報酬は3種類です。取引量に比例する毎週のUSDCリワード、招待相手が取引を続けると入る紹介リワード、そして取引量と建玉で決まるOndo Pointsが走っています。

USDCリワードは初週プールが15万ドル、プレアルファ報酬は総額300万ドルとされ、紹介では被紹介者側に5%の手数料割引の言及もあります。

運営とチームの背景も、信頼を測る材料になります。Ondo FinanceはRWA分野を数十億ドル規模へ押し上げた存在で、トークン化米国債や株式/ETFの基盤を持ち、JPMorganやMastercardとの連携を挙げます。

創業者のNathan Allmanは2026年5月に急逝し、現在は元McKinseyのIan De BodeがCEOを務めます。創業者を失った直後に主要プロダクトを出せたこと自体が、組織の継続性を示すシグナルとも読めます。

項目内容
運営Ondo Global Panama Inc.(パナマ法人)・非カストディのP2P
現CEOIan De Bode(元McKinsey・2026年5月就任)
創業者Nathan Allman(元Goldman Sachs・2021年Ondo創業/2026年5月急逝)
投資家Founders Fund・Pantera・Coinbase Ventures・Wintermute・Tiger Global他

編集部の見解|使う理由は担保効率、確かめるべきは実需

Ondo Perpsを現時点で使う理由は、未発表トークンへの期待ではなく、トークン化株を売らずに担保へ回せる資本効率にあります。米国の証券口座に届かない地域から、NVDAや金のエクスポージャへ24時間アクセスできる導線は、汎用の暗号資産perpにはないものです。

一方で、判断を保留すべき部分もはっきりしています。ローンチから3週間で、毎週のUSDCリワードやOndo Pointsなど複数の報酬施策が同時に走っています。

そのため、いま見えている出来高のうち、どこまでが報酬抜きでも残る実需なのかは、まだ切り分けられません。比較の材料として、同じCoinGeckoの集計(2026年7月28日)で主要なオンチェーンperpと並べてみます。

項目Ondo PerpsHyperliquidedgeX
主な原資産株式・ETF・指数・コモディティ+暗号資産暗号資産中心暗号資産中心
担保USDC+トークン化株/ETF暗号資産暗号資産
上場ペア数3236355
24時間出来高約2億3,800万ドル約97億ドル約1億3,200万ドル
建玉約5,800万ドル約107億ドル約3億2,400万ドル

出来高の規模ではHyperliquidに遠く及びません。ただ、上場ペア数の少ないOndo Perpsが、より多くの銘柄を持つedgeXを24時間出来高で上回っている点は目を引きます。

建玉に対して出来高が大きいのは、短時間で回転する活発な取引のサインで、報酬施策の後押しと整合します。だからこそ、報酬が細ったあとにこの回転が残るかが、実需を見極める分かれ目になります。

なお上表の上場ペア数はCoinGeckoの計上ベースで、本文の公式API実測(34ペア)とは集計差があります。出来高・建玉も日中で大きく動くため、上表は観測時点の目安として読み、最新値は公式やCoinGeckoで確認してください。

参加方法・始め方

少額から挙動を確かめる前提で、最小の始め方を並べます。

  1. EVMウォレットを用意し、app.ondoperps.xyzでウォレットを接続する(署名でログイン・米国/カナダ/パナマの居住者は対象外)。
  2. 担保を入金する。USDCのほか、SPYon・QQQonなどのトークン化株/ETFをそのまま証拠金にできる。
  3. 株式・指数・コモディティ・暗号資産のperpを取引する。レバレッジ取引には清算リスクがあるため、まずは少額・低倍率で挙動を確かめる。
  4. 毎週のUSDCリワードとOndo Pointsをダッシュボードでクレームし、紹介リンクを共有すると紹介リワードの対象になる。

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まとめ

Ondo Perpsの核は、トークン化株を売らずに担保へ回せるという、他の暗号資産perpにはない資本効率です。専用トークンの有無よりも先に、この使い勝手が報酬抜きの実需として根づくかどうかが、取引所としての評価を左右します。

出典

  1. PR Newswire(2026年)— https://www.prnewswire.com/news-releases/ondo-perps-launches-first-equity-perpetuals-platform-with-tokenized-stock-collateral-302819574.html
  2. Ondo Perps公式サイト(2026年)— https://ondoperps.xyz/
  3. Ondo Perps公式API(2026年)— https://api.ondoperps.xyz/v1/markets
  4. CoinGecko(2026年)— https://www.coingecko.com/en/exchanges/ondo-perps
  5. CryptoTimes(2026年)— https://www.cryptotimes.io/2026/07/27/ondo-launches-new-execution-network-for-institutional-trading/
  6. airdrops.io(2026年)— https://airdrops.io/ondo-perps/
  7. Ondo Financeブログ(2022年)— https://ondo.finance/blog/ondo-raises-20m-in-series-a-investment-round-led-by-founders-fund-and-pantera-capital

免責事項

  • 本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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  • 本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。

この記事を監修した人

新井 進悟

新井 進悟

株式会社ロクブンノニ 代表取締役

2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。

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