Apyx|世界初の配当裏付けステーブルコイン (DBS) とは|Pips 獲得方法
- 対象期間
- 進行中
- タスク
- 対応チェーン
- カテゴリ
目次
Apyx(エイピックス)は、2026年2月にEthereumとBaseでローンチした世界初の配当裏付けステーブルコイン(Dividend-Backed Stablecoin / 以下 DBS)プロトコルです。Strategy(MSTR)が発行する変動利率永久優先株STRCのような Digital Asset Treasury(DAT)企業の優先株配当を裏付けに、決済層のapxUSDと利回り層のapyUSDを提供する点が特徴です。本記事では、Apyxの仕組み、APYXガバナンストークン、Pips Season 1の参加手順を解説します。
Apyx プロジェクト概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プロジェクト名 | Apyx(アピックス) |
| カテゴリ | DeFi / Stablecoin(DBS = Dividend-Backed Stablecoin) |
| 主要チェーン | Ethereum + Base(Solana 対応予定) |
| クロスチェーン技術 | Chainlink CCIP |
| ローンチ | 2026-02(Ethereum メインネット) |
| バリュエーション | Strategic Round 時点 $300M |
| 公式サイト | https://apyx.fi/ |
Apyxは、オフチェーンの「優先株配当」というインカムストリームを、EthereumとBaseを中心としたオンチェーンのステーブルコイン経済に持ち込む新しいタイプのプロトコルです。発行するapxUSDはAMM・レンディング・CEX担保といったあらゆる用途に使える流動性層を担い、apyUSDは配当利回りを内部に蓄積する利回り層を担います。さらにAPYXガバナンストークンが、フィースイッチ起動時の収益分配やプロトコル方針決定の権利を持つ三層構造になっています。
DAT(Digital Asset Treasury)企業とは、ビットコインなどの暗号資産を財務戦略として大量保有する上場企業を指します。Strategy(旧 MicroStrategy、ティッカー: MSTR)はその代表例で、優先株STRCは2026年2月時点の指標配当率 11.25% と高い利回りを提示しています。Apyx はこのSTRCのような優先株配当を裏付けに据えることで、トレジャリーやT-Bill担保型に続く新しいステーブルコイン群を形成しようとしています。
ここがすごい(特徴・強み)
- 世界初のDBS(Dividend-Backed Stablecoin)設計: 優先株配当を裏付けにするステーブルコインとして最初期のプロトコル。TradFiの配当ストリームを on-chain 利回りへ変換する点で新カテゴリを切り開く。
- 三層トークン構造: 流動性層(apxUSD)/ 利回り層(apyUSD)/ ガバナンス層(APYX)を分離することで、用途別に最適化された設計になっている。apxUSDはリベース不要の設計でAMM・レンディングへの統合がスムーズ。
- Theta-Minimized Gamma Hedge 戦略: 原資産にプットオプションを組み合わせるtheta-minimized gamma hedgeにより、配当ストリームの変動リスクを抑える設計。Foundationバランスシート自体がapxUSDに投資して追加の超過担保を提供する仕組みも公表されています。
- Chainlink CCIP によるマルチチェーン展開: EthereumとBaseが稼働済み、Solana対応も予定。CCIPを介してネイティブ資産を安全にブリッジする想定。
- 強力な戦略的バックアップ: 2026年1月のシードラウンドが$70M 評価額、2月のstrategic roundで$300M 評価額に到達。リード投資家は DeFi Development Corp(NASDAQ: DFDV)。
トークン情報
Apyxエコシステムには、性質の異なる3種類のトークンが存在します。それぞれの役割を整理します。
| トークン | 種別 | 役割 |
|---|---|---|
| apxUSD | 非利回り型ステーブルコイン | 流動性層・担保資産。AMM/レンディング/CEX で利用可 |
| apyUSD | 利回り型ステーブルコイン | apxUSD をロックして取得。STRC等の配当を蓄積(apxUSD比で価格上昇する non-rebasing 設計) |
| APYX | ガバナンストークン | 総供給 100,000,000(固定)。フィースイッチ起動時の収益分配権、プロトコル方針投票 |
apxUSD の流通量は、Strategic Round(2026-02-26)後の数週間で $50M 超に達しています。apyUSDはapxUSDを一定期間ロックすることで取得でき、外部の配当ストリームをオンチェーンで受け取れる利回り型として設計されています。
APYX TGE と上場ステータス(2026-04-30 時点)
APYXガバナンストークンのTGE(Token Generation Event)は、当初「2026年2月末予定」とされていましたが、2026-04-30 時点でも正式なTGE日程と上場取引所は公式に開示されていません。
また、2026-02-27から開始されたPips Season 1ポイントファーミングキャンペーンを通じて、APYX総供給の5%(= 5,000,000 APYX)がSeason 1終了時に参加者へ配布される計画です。コミュニティ枠全体としては総供給の 35% が割り当てられているとされており、その内訳の段階的なアンロック方針もTGE前に公表される見込みです。
エアドロップ・参加方法(Apyx Pips Season 1)
Apyx Pips は、apxUSD/apyUSD の保有や流動性提供などのアクティビティに応じて非譲渡ポイント(Pips)が付与されるプログラムで、現在 Season 1 が進行中です。Pips は Season 1 終了時に APYX への配分基準として使われる予定です(変換比率は未公表)。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| キャンペーン名 | Apyx Pips Season 1 |
| 開始日 | 2026-02-27 |
| ステータス(2026-04-30 時点) | 進行中(Season 終了日は未公表) |
| Season 1 配分枠 | 総供給の 5%(5,000,000 APYX) |
| 地域制限 | 米国・EU・英国・カナダの主要市場からはアクセス制限 |
| 公式案内 | Apyx ブログ Season 1 概要 |
画像付き参加手順解説
まず apyx.fi にアクセスします。
トップページでは以下の主要な指標が確認できます。
- apyUSD APY:12.72%(30日間の平均リターン)
- Expected APY:13.00%
- apxUSD Supply:$231.86M(総供給量)
「Start Earning」ボタンか、右上の「Launch App」からアプリに進みます。
「Launch App」をクリックすると、app.apyx.fi に遷移します。
アプリのメイン画面には4つの主要な機能があります。
| 機能 | 内容 | APY目安 |
|---|---|---|
| Earn | apxUSDをロックしてapyUSDを受け取る | 12.70% |
| Lending | apxUSD / apyUSDを担保に借入 | 8.54% |
| Swap | 任意のトークンをapxUSDと交換 | — |
| Rewards | Pipsポイントを獲得してリワードを受け取る | 〜32x Pips |
右上の「Connect Wallet」ボタンをクリックします。
対応する接続方法は以下の通りです。
- WalletConnect(QRコードでモバイルウォレットを接続)
- Phantom、Rabby Wallet、Infinex(インストール済みのウォレット)
- 540以上のウォレットに対応(Search Walletで検索可能)
- EmailアドレスまたはGoogleアカウントでも接続可能
ウォレットを接続したら、「Swap」ページでUSDCなど既存のステーブルコインをapxUSDに交換します。
- From:USDC(Ethereum)→ To:apxUSD(Ethereum)
- BaseチェーンまたはEthereumで取引可能
- Bridgeタブからクロスチェーン対応も可能
apxUSDを取得したら、「Earn → Deposit」に移動します。
- Lock(ロック):apxUSDを預け入れてapyUSDを受け取る(30日間のアンロック期間あり)
- Unlock(アンロック):ロックを解除してapxUSDに戻す
- Claim(クレーム):獲得したリワードを受け取る
- EthereumおよびBaseネットワーク対応
ステップ6:Pipsリワードを獲得する(Rewards)
「Rewards」ページでは、プロトコルへの参加に応じた**Pips(ポイント)**を獲得できます。
現在の統計(Season 1):Epoch #1 / Total Users:2,740名 / Pips Issued:74.65B
Pipsを獲得できる主なアクティビティ(倍率が高い順):
| アクティビティ | プロトコル | 倍率 |
|---|---|---|
| Hold YT-apxUSD | Pendle | 32x |
| LP in apxUSD Pendle market | Pendle | 24x |
| Commit apxUSD | Apyx | 20x |
| Hold YT-apyUSD | Pendle | 13x |
| Curve LP apxUSD/USDC + commit | Curve | 12x |
| Hold apxUSD | Apyx | 10x |
| Hold apyUSD | Apyx | 1.2x〜 |
Pips → APYX の変換比率や具体的なスケジュールは現時点で公式に未公表のため、上記マルチプライヤはあくまで Season 1 期間中の参加効率の指標としてご参照ください。
ロードマップ
- Phase 1(2026-01): Seed round クローズ($70M valuation)。
- Phase 2(2026-02): Ethereum メインネットローンチ、apxUSD/apyUSD 提供開始。
- Phase 3(2026-02-26): Strategic Round クローズ。DeFi Development Corp(NASDAQ: DFDV)が lead investor として参画、$300M valuation に到達。
- Phase 4(進行中): Base 対応稼働中。STRC ホールディングを拡大し apxUSD バッキングを強化。
- Phase 5(予定): Solana 対応(Chainlink CCIP 経由)。
- Phase 6(TGE): APYX ガバナンストークンの TGE と Pips → APYX 変換。日程は 2026-04-30 時点で未公表。
エコシステム・パートナーシップ
- Strategy(MSTR): STRC 優先株を発行する DAT 企業。apxUSD バッキングの主要源泉。
- Chainlink: CCIP によるマルチチェーン展開のインフラ。Ethereum / Base / Solana 間の native アセットブリッジを担う。
- Curve Finance: apxUSD/USDC・apxUSD/apyUSD ペアの主要 DEX。Pips マルチプライヤ対象。
- Pendle: 利回りトークン取引プラットフォーム。apxUSD/apyUSD 共に Pips の高マルチプライヤ対象。
- DeFi Development Corp(NASDAQ: DFDV): 2026-02 strategic round の lead investor。ステーブルコイン拡大期の上場企業バッカーとして象徴的存在。
リスク・注意点
Apyx は新カテゴリのステーブルコインプロトコルであるため、利用前に以下のリスクを必ず把握してください。
- RWA 配当ストリームの依存: apxUSD のバッキングは Strategy 等の優先株配当に依存するため、発行体の業績や配当方針変更が利回りや over-collateralization 比率に影響する可能性があります。
- Pips 報酬の不確実性: Pips → APYX の変換比率・スケジュールは未開示。Pips Season 1 の参加効率の高さは、最終的な APYX 受領量を保証するものではありません。
- 地域制限と規制動向: 米国・EU・英国・カナダはアクセス制限対象。日本のステータスは現時点で公開情報に明記がないため、規制動向の変化次第で利用条件が変わる可能性があります。
- ペッグリスク: apxUSD は完全 over-collateralized 設計とされていますが、Foundation の Protocol-Owned Liquidity(POL)バッファに依存する側面もあるため、市場急変時の挙動は継続的にモニタリングが必要です。
よくある質問(FAQ)
Q1. APYX トークンはどこで買えますか? A. 2026-04-30 時点で APYX の TGE と上場取引所は公式に開示されていません。Pips Season 1 で蓄積したポイントが、Season 終了後に APYX へ変換される計画とされていますが、公式チャネルの最新告知をご自身で必ず確認してください。
Q2. apxUSD と apyUSD の違いは何ですか? A. apxUSD は配当利回りを蓄積しない synthetic dollar で、AMM やレンディングの担保として汎用的に使えます。apyUSD は apxUSD をロックして取得する利回り型のステーブルコインで、配当ストリームを内部に蓄積する設計です。
Q3. 日本から Apyx Pips に参加できますか? A. 公式に明示されたアクセス制限地域は米国・EU・英国・カナダの主要市場であり、日本は現時点で明示的に除外されていません。ただし規制動向で変わり得るため、参加前に最新の利用規約と規制状況をご確認ください。
Q4. 効率的に Pips を貯めるならどの活動がおすすめですか? A. 公式ブログによれば、Pendle LP(apxUSD/apyUSD)が最大 24x、続いて apxUSD コミットが 20x、Curve LP(apxUSD/USDC)が 12x と高めに設定されています。ただし、流動性提供にはインパーマネントロスや経路リスクが伴う点に留意してください。
まとめ
- Apyx は Strategy(MSTR)の STRC 優先株配当を裏付けにした、世界初の配当裏付けステーブルコイン(DBS)プロトコル。
- apxUSD(流動性層)/ apyUSD(利回り層)/ APYX(ガバナンス)の三層トークン構造で用途を分離。
- 2026-02-26 に DeFi Development Corp 主導で $300M valuation の strategic round を完了。
- APYX TGE と上場取引所は 2026-04-30 時点で公式未開示。Pips Season 1(5% = 5M APYX 配分)が進行中。
- 米国・EU・英国・カナダはアクセス制限対象。日本は明示除外なしだが規制動向の確認が必要。
関連情報・リンク集
- 公式サイト: https://apyx.fi/
- 公式ブログ: https://blog.apyx.fi/
- ドキュメント: https://docs.apyx.fi/
- Pips Season 1 公式概要: https://blog.apyx.fi/season-1-overview-apyx-pips-multipliers-future-airdrop-allocation/
- DeFi Development Corp 投資発表: GlobeNewswire 2026-02-26
免責事項
- ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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この記事を監修した人

新井 進悟
株式会社ロクブンノニ 代表取締役
2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。



