Perceptron Networkとは|PERCエアドロと拡張機能導入方法

目次

ブラウザに拡張機能を入れて開いたままにしておくと、AI企業向けの学習データを集める作業に自分の回線が使われ、見返りにポイントが貯まります。

Perceptron Network(パーセプトロンネットワーク)が配っているのは、そういうノードです。公式は150カ国以上に広がるノード網をうたい、2026年7月30日には650万ドルの戦略ラウンドをクローズしました。

参加は無料で、拡張とAndroidアプリを入れてクエストを消化するところまでは数分で終わります。

Perceptron Networkとは|AIデータ網

参加者のブラウザやスマートフォンを常駐ノードにして公開ウェブ上のデータを集め、精製したデータセットをAI企業へ売ることを事業に掲げるプロジェクトです。

項目内容
チェーンSolana
カテゴリDePIN(分散型AIデータ・帯域ネットワーク)
ステージノード配布とポイント制度は稼働中。データクエストは2026年Q3予定
トークンPERC(未発行・未上場)

画像:Perceptron Network公式サイトのスクリーンショット(2026年8月4日撮影)

製品何ができるか読者との接点
Perceptron Network(Chrome拡張)帯域を提供してノード報酬を貯める無料。参加の起点
Perceptron Network Nodeスマホ側のノード稼働無料。同じメールで登録
Loyalty Program(quests)EXPとリーダーボードSolanaウォレットを接続
Perceptron Hubネットワーク統計の掲示閲覧のみ
Data Questing Platform画像ラベリングや翻訳2026年Q3予定・未提供
iOSアプリiPhoneのノードウェイトリスト登録のみ

公式が中核に据えるデータクエストは、まだ開いていません。公式ロードマップ自身が、V1を2026年Q3に置いています。

この常駐ノード網もゼロから積み上げたものではありません。2025年6月20日にBlockMesh Networkとの合併を発表し、同社の約70万台のノード網を引き継ぎました。

誰がつくり、誰が出資しているのか

対外的な顔は共同創業者でCEOのPeter Anthonyです。登録者およそ30万人のYouTube「The House of Crypto」で、数年にわたりプロジェクトを見てきました。

「本当に意味があったのは、実在するボトルネックを解いていたプロジェクトだった」と語り、注目の集まるコンピュートでなくデータを着手先に選んだと説明しています。

項目内容
創業者Peter Anthony(Co-founder & CEO・英国)
実装側Ohad Dahan(BlockMesh創業者。Perceptronでの正式な役職は公式面で未確認)
主な投資家Sigma Capital・Selini Capital・QCP Capital・P2 Ventures・CoinDCX Venturesほか計15社
運営法人未確認(利用規約・プライバシーポリシーに登記主体の記載なし)

いま参加してもらえる報酬|EXPと$PERC

参加費はかかりません。もらえるのはEXPを中心とした自社発行のポイントで、8月4日時点の経路は次の5つです(ほかに期間限定のコラボクエストも別枠で出ます)。

プログラムもらえるもの条件・期限
ロイヤルティ・クエスト20〜350 EXPメール接続20/拡張250/Androidアプリ350。期限なし
デイリークエスト20 EXPノード画面を@PerceptronNTWKと#NodeAndProud付きでX投稿。「高品質な投稿のみ対象」
ソーシャルクエスト各15 EXPDiscord参加、Xのフォロー。期限の定めなし
紹介被紹介者EXPの10%と、被紹介者に40 EXP紹介リンク経由。上限の記載なし
ノード稼働報酬稼働時間と帯域に応じたポイント拡張かアプリを常駐。アプリ表示は1分あたり0.012412ポイントで、単価の決め方は非公表

画像:Perceptron Network Loyalty Programのスクリーンショット(2026年8月4日撮影)

8月4日時点のリーダーボード上位9名は7,200〜8,300 EXPの帯で、拡張とアプリの導入で入る600 EXPとは桁がひとつ違います。

肝心の出口は決まっていません。EXPを$PERCへ換算する式は公開されておらず、EXPに金銭的な価値があるという記載も見当たりませんでした。

$PERCはCoinGeckoに収載されておらず、TGEの日付も公表されていません。創業者の説明は「近い将来であって遠い先ではない」という感触までです。

日本から参加できるか

利用規約にもプライバシーポリシーにも、対象外の国や地域の列挙はありません。日本の居住者が使えるかどうかの明示も、公式のどこにも見当たりませんでした。

明文の要件は、利用規約§3の16歳以上だけです。

拡張を常駐させると回線で何が起きるか

ノードの実体は、サーバーが指定したURLを自分の回線で取得して返す仕組みです。取得先やHTTPメソッド、ヘッダはバックエンドが割り当て、参加者の側では選べません。

稼働時間と帯域は5分間隔で報告されます。この間隔は、認証なしで読める設定フラグ(extension_polling_interval=300000ミリ秒)に出ています。

画像:Google Play「Perceptron Network Node」のスクリーンショット(2026年8月4日撮影)

なぜ一般家庭の回線をかき集めるのか。データセンターのIPから大規模サイトを繰り返し取りに行くと、レート制限や遮断に当たるからです。

住宅の回線を150カ国に散らせば同じ収集が通る、という構図です。

帯域を貸すとポイントが貯まる拡張、招待コードのボーナス、SNSクエストとリーダーボードという組み合わせ自体は、このカテゴリの標準装備です。Grassのような帯域共有型やSilencioのようなデータ提供型が先に実装しています。

👉 Chromeウェブストアで拡張の権限と提供元を確認する

Perceptronを使う前に確認したい危険性

公称80万ノードという数字の出どころ

公式トップは「800,000+ノード」、7月30日のプレスリリースは「807,000+ノード・DAU 300,000+」を掲げます。hubも「LIVE」の見出しで同じ規模の数字を出します。

画像:Perceptron Hubのスクリーンショット(2026年8月4日撮影)

ところがhubの設定JSONには、この規模の数字が固定値として直接書き込まれています。総ノード数は710,000〜807,000(初期値735,000)、Daily Activeは95,000〜108,000(初期値100,000)です。

同じ日にこの画面を2回開くと、総ノード数は809,966から807,000へ、Daily Activeは115,040から108,000へ動きました。1回目はこのレンジの上限を超え、2回目は上限と同じ値です。

表示されているのは計測値ではなく、設定値を動かして見せたものです。

外から数えられる数字は別にあります。Chromeウェブストアの表示は60,000ユーザー、Google Playは10,000以上のダウンロードでした。

画像:Chromeウェブストアのスクリーンショット(2026年8月4日撮影)

累計の登録を含む「ノード数」と、いま入っているインストール数は同じではありません。それでも開きは1桁を超えます。

CLIやDocker経由の台数は公表されておらず、差を埋める材料は公式から出ていません。

調査方法:2026年8月4日、hub.perceptrons.xyzの設定JSON(認証不要)を取得し、同じ日に同じ画面を2回描画して表示値を記録しました。第三者側の観測はChromeウェブストアとGoogle Playの公開表示です。非ストア経路の台数は公表がなく、この方法では数えられません。

準拠法も連絡先も空欄のままの規約

利用規約§13(2026年7月14日公開)は、準拠法・仲裁地・仲裁機関のいずれも未記入です。原文は「[insert jurisdiction, e.g., Delaware, USA...]」というテンプレートのまま置かれています。

プライバシーポリシー§6の権利行使の窓口も「[insert contact email]」のままです。GDPRやCCPAへの対応を掲げながら、請求先が空欄です。

争ったときにどの国の法律でどこへ申し立てるのかが、まだ決まっていないという意味です。

回線と個人情報がどう扱われるか

拡張が宣言する権限はalarms・storage・backgroundの3つで、通信先も自社ドメインに限られます(全URLへのスクリプト注入の宣言は残るが、注入する中身は空)。それでも、指示されたURLへのアクセスは自分の回線とIPから出ていきます。

プライバシーポリシーが収集対象に挙げるのは、メールアドレス・Xアカウントの連携・ウォレットアドレス・IPを含むログ・公開ウェブ上のデータです。帯域の共有やプロキシとしての利用に触れた条項はありません。

個人情報は第三者に売らないとしつつ、委託先への提供・法令上の要求・事業譲渡・集約データの共有を例外として挙げています。

配布ビルドv0.0.602には、Xの投稿を読む実装(libs/twitter-scraping-helper)も残っています。静的に調べた範囲では動く経路を確認できず、旧BlockMesh時代の名残かどうかも公開リポジトリが2組織で1件しかなく判別できません。

始め方と最初に確認すること

  1. Chromeウェブストアで提供元がperceptrons.xyzかを確かめて拡張を入れる(Chrome 110以上)
  2. 拡張にメールで登録する。ここから常駐が始まり、稼働と帯域が5分ごとに報告される
  3. 普段のブラウザで動かすか、別のプロファイルや端末に分けるかを先に決める
  4. Androidなら同じメールでPerceptron Network Nodeを登録する(350 EXP)
  5. quests.perceptrons.xyzでSolanaウォレットを接続し、クエストを消化する(準備はエアドロップ活動準備編を参照)
  6. 続けるならデイリーのX投稿と紹介リンクが上積みになる

👉 公式クエストページで現在のEXP条件を確認する

まとめ

Perceptron Networkの優位は常駐している台数にありますが、外から確かめられるのは公開ストアで数えられる分だけです。

参加そのものは無料です。判断が分かれるのは、準拠法も窓口も空欄のままの相手に回線と個人情報を預けて、換算式の決まっていないポイントを貯める時間をどう見るかです。

出典

  1. 公式サイト(2026年)
  2. 同 利用規約(2026年)
  3. 同 プライバシーポリシー(2026年)
  4. Hub設定JSON(2026年)
  5. クエスト(2026年)
  6. Chromeウェブストア(2026年)
  7. Google Play(2026年)
  8. BlockMesh設定フラグ(2026年)
  9. tech.eu(2026年)
  10. Cryptopolitan(2026年)
  11. Chainwire(2025年)

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この記事を監修した人

新井 進悟

新井 進悟

株式会社ロクブンノニ 代表取締役

2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。

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