Memebookとは|Solanaの投げ銭SNSと$MBKエアドロの現在地

目次

Memebookは、投稿にウォレットから直接SOLを投げ銭できるSolanaのモバイルSNSです。2026年6月19日にGoogle Playへ出て、8月10日にシード出資が公表され、8月13日にはNFT保有という入場条件を外しました。

無料で入れるようになった今、かかるのは資金でなく、投稿を続けてXPを貯める時間です。公開されている登録者一覧を全数集計すると、そのXPの約4割は上位10人に集まっています。

Memebookとは|Solanaの投げ銭SNSの中身

ログインはウォレットの接続だけで、メールアドレスもパスワードも登録しません。自分が投稿・コメント・いいねをするたびにXPが積み上がり、他のユーザーからはSOLとSKRで投げ銭を受け取れます。

画像:Memebook公式トップのスクリーンショット(2026年8月17日撮影)

項目内容
チェーンSolana
カテゴリSocialFi(写真・リール投稿+投げ銭+XP)
ステージAndroidアプリ公開済み(2026年6月19日〜)・$MBK未発行
資金調達100万ドル(シード・2026年8月10日・TOF Ventures)
対応端末Androidのみ(iOSは公式表記が「Coming Soon」)

ユーザー名が「.skr」で終わるアカウントが62.5%を占め、「.sol」は20件しかありません。.skrはSolana Seekerが配るドメインで、2026年7月27日のSolana Mobile公式dApp Spotlight選出と符合します。

Solana全体に広がったSNSというより、Seeker端末を持つ層のアプリというのが現在地です。

製品何ができるかユーザーとの接点
memebook(Androidアプリ)写真・リール・テキストを投稿し投げ銭とXPを得るGoogle Playから無料でインストール
Mint Your Pass(mint.memebook.app)入場用のソウルバウンドNFTをミントするクエスト完了で無料のIron。上限増は有料
Top Referrers(mint.memebook.app/leaderboard)紹介キャンペーンの順位表を見る無認証で全52名の紹介数を閲覧できる

Memebookの費用|無料パスと有料4段の実額

2026年8月13日以降は、クエストを終えると無料のIronパスが付きます。有料パスは1日の行動量とXP倍率を上げるために買うものへ変わりました。

パス価格XP倍率1日の投稿/コメント/いいね
Iron無料(クエスト完了で付与)非公開非公開(有料より緩いと説明)
Bronze無料1倍3 / 3 / 7
Silver0.0621 SOL1.25倍5 / 10 / 15
Gold0.1032 SOL1.5倍8 / 15 / 20
Diamond0.1554 SOL2倍10 / 20 / 30
Mythic0.1998 SOL3倍12 / 25 / 50

表のSOL建て価格は、ウォレット未接続のミントページに出た2026年8月17日時点の値です。同じページは接続後に実価格を出すと案内し、XP倍率と1日上限も接続後のサーバ値が正になります。

投げ銭にはプラットフォーム手数料が5%かかり、残りはクリエイターのウォレットへ直接入ります。運営は資金を預からず、確定した取引を取り消せないと利用規約の第3条が定めています。

画像:Memebook公式ミントサイトのスクリーンショット(2026年8月17日撮影)

いま参加できるキャンペーンと報酬

プログラムもらえるもの条件・期限
入場クエスト(自社)無料のIronパス(入場権)XとTelegramの指定タスク完了/期限の定めなし
XP(自社ポイント)アプリ内XP。TGE時に$MBKユーティリティへ変換予定投稿・コメント・いいね・投げ銭で加算
紹介キャンペーン(自社)紹介順位への加算紹介者と被紹介者の双方がパスを保有/期限の定めなし
投げ銭の受け取り(自社)他ユーザーからのSOL・SKR投稿すれば誰でも/手数料を引いた額が着金

紹介キャンペーンはカウント規則と順位表だけが公開され、上位に何が渡されるかは公開情報では確認できませんでした。52人・計179件が計上され、うち48件は首位1人のものです。

日本から使えるのか、iPhoneでも入れるのか

利用規約に地域を制限する条項はなく、Google Playの日本向けページも通常どおり表示されます。ただしそれは、日本での利用を公式に認めていることとは別です。

参加できるのはAndroid端末だけで、iOS版は公式が「Coming Soon」と書いたまま公開時期を告知していません。iPhoneしか持っていないなら入口そのものがありません。

👉 Memebook公式サイトで現在の条件を確認する

譲渡不可パスでbotを止められるのか

設計の柱は、入場パスを譲渡できないNFTにしてある点です。ウォレットに縛られたパスがなければ投稿もいいねもできず、そのティアが1日の行動量とXP倍率を決めます。

止めたいのは、1人が大量のアカウントを回して報酬を薄める動きです。参加コストをオンチェーンの譲渡不可資産として先に払わせることで、そこを塞ごうとしています。

ただし無料開放で、その前提は薄くなりました。

有料パスの保有者は登録者のうち152人、割合にして8.0%です。参入コストを実際に積んでいるのは12人に1人ほどで、残りはXとTelegramのクエストを踏むだけで入っています。

登録者一覧では、ミントしたパスの種類とXP由来のランクが食い違う行が32.9%あります。最高額のMythicを持ちながらランクは最下位という行も16件あり、パスを買っても順位は動きません。

XPと$MBKの現在地|上位10人が約4割

XPは今のところアプリ内の数字で、$MBKと交換できる保証はありません。公式サイトは「今日貯めたXPがTGEで$MBKのユーティリティに変わる」と書いていますが、供給量も配分も変換レートも未公表のままです。

項目内容
ティッカー$MBK(SPL)
発行状況未発行・TGE時期は未公表
供給量・配分・変換レートいずれも未公表

XPの分布そのものも偏っています。

登録1,906人のXPは中央値25、上位10人だけで全体の約4割、上位100人で約77%を占めます。登録者の18.8%にあたる358人はXPがゼロのままです。

編集部の計測方法:2026年8月17日、Memebookが認証なしで公開している登録者一覧を全20ページ取得し、1,903行のXPを集計しました。約1時間あけた2回目の取得でも、中央値・上位集中率・ティア比率は誤差1%以内で再現しています。

公式がTelegramで公開した8,090投稿・17,912コメント・59,706リアクションという総量も、この偏りの上に乗っています。数を作っているのは一部の常連で、後から入った人が同じ土俵で並ぶのは構造的に不利です。

画像:Memebook公式Telegramチャンネルのスクリーンショット(2026年8月17日撮影)

同じ投稿は「Memebookをファーミングしているなら、活動を続けてポイントを積め」と結んでいます。報酬期待で回す人を運営自身が呼んでいる状態です。

Telegramの購読者6,020名もXのフォロワー2,277名も、入場クエストが両方への参加を必須にしている以上、関心の強さの目安にはなりません。2026年8月17日時点で、クエスト対象の投稿は5,000表示でリポスト539件、通常の投稿は691表示です。

Memebookを使う前に確認すべき危険性

資金と時間に直結する未確認点は、パスの支払い・運営の実体・出資者の裏づけの3か所です。

買ったパスは返せるのか、売れるのか

ミントページの脚注は「Minting is final. Passes are non-refundable and soulbound to your wallet.」と明記しています。返金は受けられず、ウォレットに縛られるため二次流通で手放すこともできません。

監査報告は公開情報では確認できず、コントラクトのアドレスもクライアント側に現れないため、第三者が中身を検証する経路がありません。

誰が運営しているのか

創業者の氏名、開発チームの経歴、法人登記のいずれも公開されていません。運営名義は著作権ポリシー第3条とフッターに出る「Memebook Labs」だけで、連絡先はcontact@memebook.appの1本です。

ホワイトペーパーも開発者向け文書のサイトも存在せず、説明責任の所在が分からないまま費用を払うことになります。

出資したTOF Venturesは何者か

シードを一次で告知したのはMemebook自身ではなく、出資側のTOF Venturesが2026年8月10日に公開した投資理由の記事です。同社は自社サイトで運用資産4億2,000万ドル・投資先78社を掲げ、StripeやAnthropicのロゴを並べています。

画像:TOF Ventures公式トップのスクリーンショット(2026年8月17日撮影)

ただしポートフォリオもチーム経歴もNDAを理由に非開示で、調達データベースcrypto-fundraising.infoに載る同社の案件はMemebook1件だけです。掲げた実績を第三者で裏付ける情報は確認できませんでした。

Memebookの期待値|投じる時間と信頼の材料

無料のIronで入れるようになった今、Memebookに投じるものは資金ではなく時間です。

投稿もコメントもいいねも1日の回数が決まっており、無料枠でどこまで積めるかが分かれ目です。

もうひとつは、信頼を支える材料がどこにあるかです。運営の実体も技術文書も出ていない一方、対外的な看板はSolana Mobileの企画選出、共同創業者が絵文字3個で反応した引用リポスト、裏付けの取れない投資家の自称と、いずれも外部から借りたものです。

製品側で確かめられるのは登録者一覧の数字と、Google Playのダウンロード表示が5日で50から1,000の桁へ動いたという編集部の観測くらいです。

参加方法・始め方

必要なのはAndroid端末とSolanaウォレット、それにXとTelegramのアカウントです。

  1. PhantomかSolflareでSolanaウォレットを用意し、ガス用に少額のSOLを入れる
  2. mint.memebook.appにウォレットを接続し、署名で本人確認を済ませる
  3. Xの指定タスクとTelegramのチャンネル・グループ参加を終える
  4. クエストが検証されるとミントが解除され、無料のIronパスを受け取る
  5. 上限と倍率を上げたい場合だけ有料パスをミントする(返金・売却は不可)
  6. Google Playからmemebookをインストールし、同じウォレットで入る
  7. 投稿・コメント・いいねでXPを貯める

Google Playの説明文は2026年8月17日時点でも「.skrドメインとMemebookのNFTを持つ人だけがアクセスできる」と書いたままで、現在の全体開放に追いついていません。

同じSolanaの報酬型SNSではLoudが先行しており、報酬の原資の違いを見比べられます。

👉 ミントページで最新のパス価格とクエスト内容を確かめる

まとめ

Memebookを今始める費用は、無料のIronパスとアプリを触る時間だけです。

ただしXPは上位のごく一部に極端に寄っており、後から積む側の取り分は最初から薄いということです。$MBKに換わるレートも時期も決まっていない今、投げ銭とXPが付くフィードを使い続けたいと思えるかどうかで、費やす時間の値打ちは変わります。

出典

  1. Memebook公式サイト(2026年)
  2. Memebook公式ミントサイト(2026年)
  3. Memebook Top Referrers(2026年)
  4. Memebook公開登録者一覧(2026年)
  5. Google Play「memebook - solana social app」(2026年)
  6. Memebook公式Telegram(2026年)
  7. X @memebookapp(2026年)
  8. X @toly(2026年)
  9. TOF Ventures「Why We Invested」(2026年)
  10. crypto-fundraising.info(2026年)

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この記事を監修した人

新井 進悟

新井 進悟

株式会社ロクブンノニ 代表取締役

2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。

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