PERPToolsとは?DEXTools発の先物DEXの使い方・手数料・ポイントとエアドロップ

PERPToolsは、チャート分析サイトDEXToolsのチームが作った、無期限先物の分散型取引所です。注文の約定と決済はOrderly Networkの共有板が受け持ちます。ウォレットをつなぐだけで、KYCなしに使えます。

10月2日にポイントのSeason 2が始まり、TGE前に貯めたポイントは将来のトークンに換算される予定です。一方で、AIに売買を任せる「AI Arena」は入金と取引が止まっています。

PERPToolsとは|DEXTools発の先物DEX

PERPToolsは、DEXToolsのチームが作った無期限先物の取引所(perp DEX)です。取引画面・ポイント・予測ゲーム・AIエージェントはPERPToolsが作り、注文を突き合わせる板と決済はOrderly Networkが担います。

5年間DEXToolsで銘柄を探しては別のタブで発注してきた利用者に向けて、DEXToolsは10月4日、そのタブはもう要らないと打ち出しました。利用者数は3,000万人超と自称しています。DEXToolsのタブ列には「PERPTOOLS」があり、先物の銘柄ごとにTradeボタンが並びます。

画像:DEXToolsのスクリーンショット(2026年10月19日撮影)

ボタンを押すと、その銘柄のPERPToolsの取引画面が新しいタブで開き、そこで注文します。チャートを見たあと別の取引所を開いて発注していた人が、同じ銘柄の注文画面へそのまま移れる取引所です。

注文はOrderlyの共有板で約定する

約定も、残高と損益の管理も、チェーンごとの入出金も、Orderlyの仕組みが受け持ちます。

Orderlyには528の取引画面が登録されていて、どれも同じ板に注文を出します。同じ銘柄なら、どの画面から発注しても注文の相手は同じです。公式トップには「Perpetuals routed across venues」とありますが、注文が届く先はOrderlyの共有板だけです。

PERPToolsの利用規模

10月19日時点で、PERPToolsに接続したユーザーは約3万5,000人、先物の出来高は累計約2億8,600万ドル、直近30日で約1,467万ドルです。DEXToolsが自称する3,000万人と比べると、PERPToolsで接続まで進んだ人はまだごく一部です。ただ板は共有なので、PERPToolsの出来高が小さくても約定しにくくなるわけではありません。

運営チームと資金調達

CEOのEvgen Tokarev氏は、DEXToolsで取引の基盤を担当していたと報じられています。CMOのWael Rajab氏は、DEXToolsの投資部門DEXT Venturesの共同創業者で、ディレクターも兼ねます。

1回目の調達(300万ドル)は、DEXToolsの投資部門とOrderlyが主導しました。2回目(500万ドル、評価額8,000万ドル)には、BigBrain Holdings・NEAR・Animoca Brandsなど5社が参加しています。

PERPToolsでできること|先物・現物・予測

アプリの取引メニューには、無期限先物のPerps、現物のSpot、ポイントで遊ぶTap Predictionが並びます。

無期限先物(Perps)

Perpsでは、クロスと分離のマージン、成行と指値の注文、TP/SL(利確と損切りの予約注文)が使えます。先物は142市場あります。Orderlyが上場したのは73市場で、残りの69市場はmythosなど外部の事業者が作ったものです。

手数料0%のSpot

Spotは9月16日に始まった現物の売買で、取引手数料は0%です(ガス代は別)。Ethereumなどのチェーンを選ぶと、話題の銘柄や新しく出た銘柄が、価格・時価総額・流動性とともに表示されます。

ポイントで遊ぶTap Prediction

Tap Predictionは、現在値の上下に並ぶ価格帯をタップして値動きを予測するゲームです。現在値から遠い帯ほど倍率が高くなります。銘柄はBTC・ETH・BNBの3つです。

賭けるのはUSDCではなくポイントで、Season 2のポイントをTap Predictionの残高へ移して使います。移せるのは1日100ポイントまでです。

画像:PERPToolsのスクリーンショット(2026年10月19日撮影)

盤面のReward Poolもポイント単位で表示され(10月19日は1,001,465ポイント)、現金の賞金ではありません。

PERPToolsの手数料と取引条件

先物の手数料は、市場の種類と、注文を板に置くか板の注文を取るかで変わります。

市場メイカー(板に置く注文)テイカー(板の注文を取る)
標準の市場0.01%0.046%
RWA市場0.05%0.05%

料率は証拠金ではなく、建てた金額(名目額)にかかります。証拠金100ドル・10倍で1,000ドル分を成行で建てると、手数料は約0.46ドルで、決済するときにもう一度かかります。Hyperliquidの基本料率(テイカー0.045%・メイカー0.015%)と比べると、テイカーはほぼ同じで、メイカーはPERPToolsの方が低くなります。

運営の説明では、入金と登録にかかるのはガス代だけで、月額料金や休眠手数料、価格への上乗せ(スプレッド)もありません。出金には、ArbitrumでもSolanaでも1回につき1USDCの手数料がかかります(10月19日時点)。ほかに、ロングとショートの間でファンディング(資金調達率)のやり取りがあり、142市場のうち83市場は8時間ごと、59市場は4時間ごとに精算されます。建玉を持ったまま精算の時刻をまたぐと、この支払いも手数料とは別にかかります。BTC・ETH・SOLの最小注文額は10USDCです。

日本から使えるか・KYCは必要か

アプリは、Orderlyが利用を制限する国と地域のリストを読み込みます。10月19日時点の対象は米国・カナダ・キューバ・イラン・北朝鮮・シリアなど19の国・地域で、日本は入っていません。日本からもアプリは表示され、メールアドレスの登録も本人確認(KYC)も要りません。

👉 PERPToolsの取引画面で市場ごとの条件を確かめる

PERPToolsのポイント報酬とエアドロップ

PERPToolsのポイントはシーズン制です。Season 1の残高は10月2日12:00(UTC)のスナップショットで確定して保存され、同じ日からSeason 2が始まりました。

PERPToolsのSeason 2で対象になる取引

Season 2のポイントは、PerpsとSpotの取引で貯まります。Season 1の残高はTap Predictionに持ち越せません。Season 2の最初の配布のあとは、Season 2のポイントで遊びます。

画像:PERPTools公式Xより(2026年10月19日取得)

週ごとの配布量と配布日

Points画面には、Season 2の週ごとの配布量(500,000ポイント)と、配布までの残り時間が出ています。ポイントは毎週金曜に自動で配られ、受け取りの操作は要りません。週の配布量は、その週の対象となる活動量に応じて参加者で分け合うため、参加者が増える週ほど1人あたりは減ります。算定式と重みは、ポイント稼ぎの対策として公開しない方針です。

PERPToolsのエアドロップとトークン

TGE前に貯めたポイントは、最終的なポイントの総量とエアドロップの配分に応じて、1回限りの按分でトークンに換算されます。TGEは2026年第4四半期の後半が目標です。トークンの名前はdocsでは$PERP、アプリのPoints画面では$TOOLSと異なるため、TGEの前後に出回るトークンは公式の発表と照らし合わせる必要があります。

配分の区分は、チーム、投資家、コミュニティとエアドロップ、トレジャリー、エコシステム基金、流動性の6つです。1ポイントが何枚のトークンになるかも、総供給量と配分の比率も、まだ公表されていません。比率やロックの期間は、TGEに近い時期に出す文書で示すとされています。

PERPToolsを使う前に知りたい危険性

PERPToolsの先物は、入金したUSDCを担保に建てる取引です。PERPTools独自の利用規約やプライバシーポリシーは、公式サイトとdocsでは見当たりませんでした。

レバレッジの上限とポイント目当ての取引

最大レバレッジは市場ごとに決まっていて、100倍まで使えるのはBTC・ETH・SOLの3市場だけです。ほかは50倍が5市場、20倍が29市場、5倍が2市場で、142市場のうち103市場は10倍までです。分離マージンで担保にできるのはUSDCだけです。

先物で出来高を積むと、手数料と清算の危険はその場のUSDCで負う一方、ポイントの価値はTGEまで定まりません。取引手数料のかからないSpotもポイントの対象なので、レバレッジを使わずに貯める方法もあります。ただ、Spotで買う話題の銘柄や新しく出た銘柄は値動きが大きく、値下がりの損はそのまま負います。また算定式が非公開のため、同じ金額でSpotとPerpsのどちらが多く貯まるかは比べられません。

AI Arenaは入金と取引が止まっている

AI Arenaは、3つのダイヤルと文章の指示で売買エージェントを作り、SolanaのUSDCで運用する機能です。他人のエージェントに資金を預けることもできます。運営は10月17日にメンテナンスを告知し、新規の入金とエージェントの作成を止めて、7日以内にエージェントから資金を引き出すよう求めました。期限を過ぎた残高は自動で引き出されます。

画像:PERPToolsのスクリーンショット(2026年10月19日撮影)

10月19日の画面には「AI Arena is now read-only. Trading and deposits have stopped.」と表示され、31のエージェントが一覧に残っています。AI Arenaを目当てに入金しても、今は使えません。

PERPToolsの使い方|接続から注文まで

始めるのに要るのは、EVMかSolanaのウォレットだけです。ウォレットごとに最初の1回だけ、Orderlyのアカウントを作るオンチェーンの登録に署名します。

画像:PERPToolsのスクリーンショット(2026年10月19日撮影)

  1. app.perptools.aiを開き、EVMかSolanaのウォレットを接続する
  2. 初回の登録に署名する
  3. ArbitrumかSolanaのUSDCを入金する
  4. Perpsで銘柄を選び、レバレッジ(最初の表示はCrossの1倍)と、指値(Limit)か成行(Market)かを決める
  5. 必要に応じてTP/SLやReduce only(決済専用の注文)を設定し、Buy/LongかSell/Shortで発注する
  6. 配布のあと、RewardsのPoints Program画面でポイントの残高を確かめる

PERPToolsの入金

Perpsへの入金に使えるのは、ArbitrumかSolanaのUSDCです。取引のための最低入金額はありませんが、注文には市場ごとの最小額があり、BTC・ETH・SOLは10USDCから注文できます。

👉 PERPToolsでウォレットをつなぎ、入金とポイント残高を確かめる

まとめ

PERPToolsは、DEXToolsの銘柄画面から移って使う先物DEXで、注文はOrderlyの共有板で約定します。いまの取引で貯まるのはSeason 2のポイントで、TGE前に貯めた分はトークンに換算される予定です。ポイントの価値とAI Arenaの再開は、どちらも今後の発表待ちです。

出典

  1. docs:PERPToolsとは(2026年)
  2. DEXTools公式X(2026年)
  3. DEXTools:PERPTOOLSタブ(2026年)
  4. docs:構成(2026年)
  5. Orderly API:取引画面(2026年)
  6. PERPTools公式サイト(2026年)
  7. Orderly API:出来高(2026年)
  8. docs:DEXTools(2026年)
  9. crypto.news:資金調達(2026年)
  10. Orderly API:市場(2026年)
  11. 公式X:Spot(2026年)
  12. docs:Tap Prediction(2026年)
  13. docs:手数料(2026年)
  14. Orderly API:市場の条件(2026年)
  15. Hyperliquid docs:手数料(2026年)
  16. Orderly API:制限地域(2026年)
  17. docs:FAQ(2026年)
  18. 公式X:Season 2(2026年)
  19. 公式X:Season 2の対象(2026年)
  20. 公式X:Tap Prediction(2026年)
  21. PERPTools:Points(2026年)
  22. docs:ポイントの配布(2026年)
  23. docs:ポイントの概要(2026年)
  24. docs:トークンの用途(2026年)
  25. docs:トークンの配分(2026年)
  26. docs:レバレッジと証拠金(2026年)
  27. docs:AI Arena(2026年)
  28. 公式X:AI Arena(2026年)
  29. docs:Quick start(2026年)
  30. Orderly API:トークンと出金手数料(2026年)

免責事項

  • ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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この記事を監修した人

新井 進悟

新井 進悟

株式会社ロクブンノニ 代表取締役

2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。

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