Imperial(Imperial Perps)とは|Solanaの無期限先物の使い方・手数料・ポイント
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目次
Imperial(Imperial Perps)は、Solanaのウォレットから暗号資産や米国株、金、為替などの無期限先物を1つの画面で取引できるターミナルです。主力の「Armada」ではImperial自身が取引の相手方になり、手数料は建てと決済それぞれ0.01%(1bp)に抑えられています。いまは招待コードが必要なクローズドベータで、取引量に応じてポイントが配られるSeason 1が2026年9月から続いています。
Imperial(Imperial Perps)とは|Solanaの無期限先物ターミナル
Imperialは、Solanaのウォレットを使い、Solana上のUSDCのまま先物を取引したい人に向けたサービスです。運営は、Hyperliquidのような他チェーンの板型perp DEXの利用者に向けて、ブリッジや別口座なしで同じくらい厚い板で取引できる点を打ち出しています。
取引できるのは暗号資産に加えて、米国株・株価指数・コモディティ・為替・金利・上場前企業(Pre-IPO)の無期限先物です。いずれも価格に連動するだけの商品で、株や金そのものは保有できず、配当もありません。
画像:Imperial公式アプリのスクリーンショット(2026年10月29日撮影)
注意したいのは画面上部の数字です。SOLの「24h Volume」には約4,400万ドルと表示されていますが、これはヘッジ先の市場の値です。
Imperial自身の24時間出来高は、2026年10月29日時点で建てと決済を足した往復で約335万ドルです。建玉の合計は約86万ドル、24時間に取引した人は124人です。規模は画面の数字から受ける印象より一桁以上小さく、立ち上がったばかりの取引所といえます。
CEOのJordan Princeは米Citadelの出身で、Solana Labs時代にMetaplexに関わりました。Solana公式のポッドキャストは、Imperialの出発点として、彼がJupiter Perpsで払った約25万ドルの手数料の一部が、画面に表示されないスワップ手数料だったことを紹介しています。最初のImperialは、実際の支払額を表示するラッパーでした。CTOはTeleportに携わったHunter Simmonsです。
2026年10月6日には、Foundation Capitalからの150万ドルのシード調達が報じられました(投資家の一覧は非公表)。
Armadaの仕組みと手数料|1bp・最大250倍
Imperialの手数料が安い理由は、Armadaという約定の仕組みにあります。
画像:Imperial Armada公式サイトより(2026年10月29日取得)
Armadaは「Imperialが相手方になる」仕組み
Armadaでは、Imperial自身がユーザーの注文の相手方になります。そのうえで同じ注文を外部の板に出してヘッジし、Solana上で決済します。約定価格はヘッジ先での実際の約定価格と同じで、ユーザーが設定したスリッページの上限が、ヘッジ注文で許される最も不利な価格になります。
注文に必要なUSDCは、同じトランザクションでImperialのVault(金庫)へ移ります。ヘッジ先の約定が遅れた注文は約1分で失効し、返金されます。上限を超える約定や、10%を超えて有利な約定は、Solana上のプログラムも拒否します。Imperialは価格を上乗せしない代わりに、注文の反対側のポジションを自ら抱えています。これが、後で触れる建玉上限や出金の制約につながっています。
Imperial手数料|建て・決済とも0.01%
取引手数料は、建てと決済のそれぞれで想定元本の0.01%(1bp)です。makerとtakerの区別はなく、スプレッドの上乗せもありません。1万ドル分を建てて決済すると、手数料は往復で2ドルです。Hyperliquidの基本ティアのテイカー手数料は0.045%なので、成行で頻繁に売買する人ほど差が大きくなります。
手数料は証拠金から引かれるため、上限の250倍は画面では243.9倍と表示されます。ほかの費用は次のとおりです。
| 費用 | 内容 |
|---|---|
| 資金調達率 | ヘッジ先の同じ市場のレートに連動して毎秒発生(上限は1時間あたり±0.05%) |
| 清算手数料(クロス) | 想定元本の1%(残っている証拠金が上限) |
| 清算手数料(分離) | そのポジションに残っている証拠金の全額 |
対応市場とレバレッジ
掲載市場は227で、うち31は決済専用です。分離マージンの上限レバレッジは市場ごとに次のように分かれます。
| 上限 | 主な市場 |
|---|---|
| 250倍 | BTC・SOL |
| 100倍 | ETH・金・主要な為替 |
| 50倍 | HYPE・AAPL・NVDA・TSLAなど |
| 45倍 | SPY |
| 25倍 | US500・US100・AMZNなど |
クロスマージンのレバレッジは口座あたり最大25倍で、市場の上限がそれより低ければ市場の上限が適用されます。クロスマージンでは、反対向きのポジションを相殺して必要証拠金を減らせます。サブアカウントは1ウォレットで最大6つです。
Imperialの使い方|招待コードと始め方
Imperialの取引画面は誰でも開けますが、新しくポジションを建てるには招待コードが必要です。
画像:Imperial公式アプリのスクリーンショット(2026年10月29日撮影)
Imperialの始め方|ログインからコード入力まで
- Imperialの公式アプリを開き、Log Inを押す
- PhantomやSolflareなどのSolanaウォレットか、メール・Google・X・Telegramでログインする(後者はアプリ内のウォレットが作られる)
- Enter Codeで招待コードを入力する
- 証拠金にするSolana上のUSDCを入金する(SOLを送ると約30分でUSDCに自動変換される)
証拠金はSolana上のUSDCに限られ、入出金で払うのはSolana側の送金手数料のみです。なお、利用規約には禁止地域の居住者は利用者から除外すると書かれていますが、公開版には該当する国名の一覧が載っていません。そのため、日本から使えるかどうかは確かめられません。
Imperial招待コードの入手と増え方
招待コードが要るのは新規建てだけで、決済と出金には要りません。コードがない人は、案内画面の「Need a code? Join our Discord」から公式Discordに参加するよう案内されています。
コードを入手すると、自分もほかの人を招待できます。招待コードは1人3枚から始まり、招待した人が1,000ドル取引するごとに1枚増えます。招待リンクは「imperial.trade/?armada=コード」の形式です。
Imperialポイント|Season 1の配分とエアドロップの見込み
いま参加できる報酬は次の2つです。
| プログラム | もらえるもの | 条件・期限 |
|---|---|---|
| 取引・紹介ポイント(Season 1) | Imperialのポイント | 招待コードで取引する・週ごとに配分・期限の定めなし |
| 紹介報酬 | USDC | 紹介した人の取引手数料の一部・期限の定めなし |
Season 1のポイントの貯まり方
Season 1は2026年9月20日に始まりました。毎週、取引分15,000ポイントと紹介分5,000ポイントの固定プールがあり、取引分はその週の取引量のシェアで分けられます。ポイントの計算に数えられる取引量は平均建玉の250倍までなので、小さな建玉で売買を繰り返しても、すぐに上限に達します。
次の条件を満たすとブーストが付きます。
| ブースト | 上乗せ | 期間 |
|---|---|---|
| Telegram連携 | +0.50倍 | 7日 |
| 紹介コードから登録 | +0.25倍 | 7日 |
| ブースト付き紹介コードから登録 | +0.50倍 | 30日 |
ポイントは週の締めにまとめて付与され、順位と見込みポイントはLeaderboardで見られます。
画像:Imperial公式アプリのスクリーンショット(2026年10月29日撮影)
週ごとの往復出来高は、7月27日の週の約270万ドルから10月19日の週の約2,460万ドルへ伸びました。伸びはSeason 1の開始後に集中しており、配布が終わった後も続くかどうかはまだ分かりません。
紹介報酬(USDC)とImperialエアドロップの見込み
紹介した人たちの取引手数料の一部は、USDCで受け取れます。各取引の24時間後から、Rewardsページで請求できます。
独自トークンやエアドロップはまだ発表されておらず、ポイントを何に交換できるかも公式は示していません。ポイントがトークンにつながるという見方は、まだコミュニティの推測にとどまっています。
Imperialのリスク|清算距離・建玉上限・出金保留
高レバレッジと建玉上限
250倍で建てると、価格が約0.2%逆に動いただけで清算されます。分離マージンの場合は、そのポジションに残った証拠金をすべて失います。取引中に起こりうる制約は次のとおりです。
| 場面 | 起きること |
|---|---|
| 同じ向きの注文が集まった市場 | Imperialが抱えられる量の上限を超える新規注文は「No capacity」で断られる(決済は可能) |
| 株・指数の原市場が休みの間 | 新規の成行注文が通らず、再開時に価格が飛ぶことがある |
利益の出金保留と運営の体制
価格オラクルのPythで照合できない約定から出た利益は、最大8時間保留されます。また、利益の出金にはプラットフォーム全体で時間ごと・日ごとの上限があります。元本の出金は制限されないため、影響が出るのは、大きく勝った直後に利益だけをすぐ引き出せない場面です。
プログラムの更新と管理の権限は、Squadsのマルチシグが持っています。docsの監査レポートとバグバウンティの欄は空欄のままです。運営会社のImperial Labs Pte. Ltd.はライセンスを持っておらず、規制当局にも登録していません。紛争は英国法に基づき、ロンドン国際仲裁裁判所(LCIA)の仲裁に付されます。
まとめ
Imperialは、Solanaのウォレットのまま1bpの手数料で暗号資産や米国株の無期限先物を取引できる、招待制のターミナルです。手数料が安いのはImperialが相手方になるArmadaの仕組みによるもので、その代わりに、建玉上限による新規注文の拒否と、利益出金の保留・上限があります。手数料と出金の条件は現時点の情報で判断できますが、毎週配られるポイントの価値は、トークンとの関係が示されるまで判断を保留するしかありません。
出典
- Imperial docs: What Is Imperial(2026年)
- Imperial docs: Getting Started(2026年)
- Imperial docs: Deposits and Withdrawals(2026年)
- Imperial docs: Prices(2026年)
- Imperial docs: Order Types(2026年)
- Imperial docs: Fees(2026年)
- Imperial docs: Funding Rates(2026年)
- Imperial docs: Liquidation(2026年)
- Imperial docs: Leverage(2026年)
- Imperial docs: Margin(2026年)
- Imperial docs: Markets(2026年)
- Imperial docs: Risk Limits(2026年)
- Imperial docs: Points(2026年)
- Imperial docs: Referrals and Invites(2026年)
- Imperial docs: Contracts & Security(2026年)
- Imperial利用規約(2025年)
- Imperial API: stats/summary(2026年)
- Imperial API: stats/volume(2026年)
- Imperial API: armada/markets(2026年)
- Imperial公式アプリ(2026年)
- Hyperliquid docs: Fees(2026年)
- Solana Pirates Parley(2026年)・報道
- Crypto Briefing(2026年)・報道
免責事項
- ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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- ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。
この記事を監修した人

新井 進悟
株式会社ロクブンノニ 代表取締役
2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。



