ポケモンカードNFTのRenaissとは|ガチャの期待値・売りやすさ・実物の受け取り方

目次

Renaiss(Renaiss Protocol)は、鑑定済みの実物ポケモンカードをBNB Chain上のNFTにして、ガチャ・売買・実物への引き換えをUSDTで行えるサービスです。使い方はSolanaのCollector Cryptとほぼ同じですが、在庫や当選確率、抽選の計算を誰でも外から確かめられる形で公開している点が異なります。2025年11月に始まった公開ベータが今も続いており、独自トークンも未発行です。

Renaissとは|ポケカNFTのガチャと売買の場

今使えるのは、パックを開けるガチャ、カードを売り買いするマーケット、NFTを実物カードに換える引き換えの3つです。貸し借りやランキングのメニューは、まだComing soonの表示です。

画像:Renaiss公式サイトのスクリーンショット(2026年10月1日撮影)

項目内容
チェーンBNB Chain(支払いはUSDT、ガス代はBNB)
カテゴリRWA(鑑定済みトレーディングカードのNFT化)
ステージ公開ベータ(2025年11月〜)
資金調達150万ドル(2026年6月・YZi Labs主導)
独自トークン未発行

扱うのはポケモンやONE PIECEのカードですが、版元の公認サービスではありません。株式会社ポケモンや任天堂、集英社とは提携も推奨の関係もない、独立系のマーケットプレイスです。

NFTカードとは:実物は鑑定済みでVaultに保管

買うのはカードそのものではなく、そのカードの持ち主であることを表すNFTです。実物は香港・マレーシア・米国などにあるVault(保管庫)に置かれ、カードごとに保管地域が決まっています。

保管を担うのは第三者のVaultで、Renaiss自身は保管者でも保険者でもありません。保険で時価の全額が戻るとは限りません。保管料は今のところかかりませんが、将来は通知のうえ導入される可能性があります。

Collector Cryptとの違い|在庫と抽選の公開

鑑定済みカードを買い、ガチャを引き、実物に引き換えるという流れは、SolanaのCollector CryptやPolygonのCourtyardと同じです。デジタルのガチャで実物カードを当てるBeezieも近い種類のサービスで、在庫や板はサービスごとに分かれています。

違いは、在庫・パックの中身・排出された等級を、ログインなしで誰でも読める形で公開していることです。なお高額帯のPANDORA 88とPANDORA 248は、Collector Cryptとの共同制作パックです。

Renaiss Protocolの運営会社と出資者

運営は英領ヴァージン諸島の法人Renaiss Network Limitedです。紛争は仲裁で解決する決まりで、集団訴訟は起こせません。2026年6月の資金調達はYZi Labs(旧Binance Labs)が主導し、Gate Venturesなど4社が加わりました。創業者CEOのWinchman氏は香港を拠点とし、遊戯王からポケモン、ONE PIECEまで集めてきたコレクターだと自ら語っています。

Renaissのガチャの期待値と即時買い戻し

常設の4機はどれも表示上の期待値が価格を少し上回りますが、出たカードをすぐ買い戻してもらうと、戻るのは購入額の93%前後です。

画像:Renaiss(Gacha)のスクリーンショット(2026年10月1日撮影)

2026年10月1日時点で常設されているのは次の4機で、どれも1回で1枚が出ます。

パック価格表示期待値期待値の85%
PANDORA 2828ドル31ドル26.35ドル(購入額の94.1%)
PANDORA 4848ドル53ドル45.05ドル(93.9%)
PANDORA 8888ドル96.28ドル81.84ドル(93.0%)
PANDORA 248248ドル271ドル230.35ドル(92.9%)

どの機種も、開封から24時間以内なら出たカードを85%で買い戻してもらえます。表の右端は、85%が表示期待値に掛かるとして計算した戻り額の平均です。85%が何に掛かるかは公式に明記されていませんが、この計算ではすぐ現金に戻す使い方で1回ごとに購入額の6〜7%を払うことになります。85%という率は同種サービスの下限にあたり、Phygitalsと同じですが、Courtyardは約90%、Collector Cryptはパックにより85〜93%です。

8割前後は最下位のC等級

期待値はごくまれに出る高額カードまで含めた平均なので、1回ごとの結果は大きくぶれます。

PANDORA 28の場合、78%は15〜35ドルのC等級で、S等級(145〜581ドル)は1%未満です。PANDORA 48はC等級(25〜60ドル)が88%を占め、上位等級の割合は8月より減りました。配分は変わるため、引く前にパックの画面でその日の確率を見ておく必要があります。

抽選が公正かは検証ツールで確かめられる

開封した取引のハッシュを抽選検証ツールのrenaiss Fairに貼ると、本番と同じ計算で抽選をブラウザ上で再現できます。運営は、抽選にECVRFという検証できる乱数の方式を使い、自分たちでは選べない値から結果を決めているとしています。カードは残り枚数の中から重複なしで選ばれます。このツールはGitHubで公開されていますが、売買や引き換えを担うSDKのソースは非公開です。

Renaissで買ったカードは売れるか|板と約定の実数

売り注文が付いているカードは登録全体の1割強で、9月に成立した売買は144件、1日あたり5件ほどです。

画像:Renaiss(Marketplace)のスクリーンショット(2026年10月1日撮影)

マーケットでは各カードの売り値の横に参照価格(FMV)が表示されます。10月1日に登録されていた4,148点(ポケモン4,093点、ONE PIECE 55点)のうち、売り注文が付いていたのは561点、13.5%です。9月の売買は合計約2万8,000ドルで、買い手は76アドレスでした。売れた側には2%の手数料がかかります。

ガチャの購入も一部の利用者に偏っています。9月29日の約5時間半に行われた開封500回は18アドレスによるもので、上位3アドレスだけで74%を占めました。取引の規模も大きく違います。運営が4月末に発表したRenaissの累計取引高は1,000万ドル超、Collector Cryptは6月までで約13億ドルです。

カードの相場はRenaiss Indexで追える

カードの値動きは、同じ系列の参照価格サイトRenaiss Indexで確かめられます。50銘柄で構成するPokémon指数は10月1日に7,926(基準10,000)で、30日で23%、1年で37%下げました。ONE PIECE指数も30日で18.5%の下落です。出たカードを持ち続けるなら、この値下がりも損益に響きます。

Renaissで外から確かめられるのは抽選の公正さで、引けば得かどうかは確かめられません。

在庫や確率を外部の開発者にも公開している設計は、それを使うアプリが増え、板が厚くなって初めて効果が出ます。

👉 Renaissのマーケットで売り注文の数と参照価格を確かめる

Renaissのエアドロと今もらえる報酬

独自トークンは発行されておらず、配布の約束もありません。いま使って貯まるのは自社ポイント、譲渡できないバッジ(SBT)、紹介報酬の3つで、どれも換金できる価値は約束されていません。

運営は将来トークンを導入する可能性に触れつつ、保証はしていません。Bitgetにある「Renaiss」の価格ページは別の銘柄のもので、更新も止まっています。

プログラムもらえるもの条件・期限
Superliquid Points(自社)ポイントマーケットでの買い注文・出品・売買。Beta 2.0は2026年3月24日開始で終了日は未定
SBT(自社)譲渡できないバッジガチャ・取引・紹介・コミュニティでの利用実績。期限の定めなし
紹介報酬(自社)紹介した相手の開封額の一定割合(ドル建て)相手が紹介コードを登録すること。期限の定めなし

Superliquidポイント:約定する注文に付く

ポイントが付くのは、参照価格に近い買い注文、市場が受け入れる価格での出品、実際に成立した売買の3つです。点数は価格の近さや板に残った時間、約定したかどうかで決まります。Beta 2.0では約定の配点が大きく増え、約定しない出品の配点は減りました。仮装売買や不自然な取り消しは減点やリセットの対象なので、ポイントを貯めるには実際にカードを売り買いする必要があります。

SBT:入金や利用で解放するバッジ

最初の1枚「Fund Your Account」は、60USDT以上を入金すると解放されます。ガス代として0.001BNB以上が別に要ります。ほかのバッジはガチャ・取引・紹介・コミュニティの4分類で、条件を満たしたらプロフィールのAchievementsタブからClaim badgeを押して発行します。

紹介報酬:友人が開封するたびに一定割合

紹介した相手がパックを開けるたびに開封額の一定割合が入り、期間ごとに締めた後、Claimボタンで受け取ります。紹介される側が紹介者を登録できるのは1回だけで、後から変えられません。支払われる割合と招待できる人数の上限は公式に示されていないため、始める前に受取額を見積もることはできません。

Renaissのカードを実物で受け取るには

実物への引き換えは、NFTを焼却して配送してもらう取り消せない手続きです。日本も配送先の候補に入っていますが、送料・関税・引き出しの手数料はすべて利用者の負担です。

画像:Renaiss公式Mediumより(2026年10月1日取得)

1回の引き換えで選べるのは同じ保管地域にあるカードだけで、上限は50枚です。送料の見積もりは10分で失効し、関税は送料とは別に見積もりが出ます。配送先の候補は日本を含む248の国・地域ですが、届けられるかどうかと料金は見積もりで決まります。輸送中にカードがなくなった場合の損失も、利用者が負います。費用と日数は、ログインしてカードを選び、送料を見積もった段階で初めて表示されます。

Renaissの始め方|ポケモンカードNFTの買い方

始めるのに要るのは、メール・Google・X・ウォレットのいずれかでのログインと、BNB Chain上のUSDT、ガス代用のBNBです。本人確認書類の提出は求められていません。

画像:Renaiss公式Mediumより(2026年10月1日取得)

  1. renaiss.xyzの右上にあるLog inを開き、メールアドレス・Google・Twitter(X)・ウォレット接続のどれかでログインします。
  2. プロフィールのWallet Infoに表示される自分のアドレスへ、BNB Chain上のUSDTとガス代用のBNBを送ります。
  3. ガチャの一覧から機種を選び、パック詳細の右側で価格と買い戻しの条件、購入数を確かめてから購入に進みます。
  4. 出たカードは、24時間以内に買い戻してもらうか、手元に残してマーケットに出すか、実物に引き換えるかを選びます。

利用できないのは、制裁や禁輸の対象地域にいる人と、各国の制裁リストに載っている人です。日本を名指しで除外する決まりはありませんが、日本からの利用を保証する記載もありません。

👉 Renaissのガチャ画面で今日の確率と期待値を確かめる

まとめ

Renaissは、鑑定済みのポケモンカードをNFTとして引き・売り・実物で受け取れるサービスで、抽選と在庫を外から検算できる点がほかと違います。ガチャを使うかどうかは、買い戻しで戻る金額と売りやすさから見積もれます。トークンの配布は約束されておらず、ポイントやSBTの価値は運営が今後の方針を示すまで分かりません。

出典

  1. Renaiss公式サイト(2026年)
  2. Renaiss Gacha(2026年)
  3. Renaiss Marketplace(2026年)
  4. Renaiss利用規約(2026年)
  5. Renaiss公式ドキュメントRedeem(2026年)
  6. renaiss Fair(2026年)
  7. GitHub Renaiss-Protocol/renaiss-fair(2026年)
  8. Renaiss Index(2026年)
  9. GlobeNewswire資金調達の発表(2026年)
  10. Renaiss公式Medium Superliquid Beta 2.0(2026年)
  11. Renaiss公式Medium新手指南(2026年)
  12. Renaiss公式Medium Global Redemption Guide(2026年)
  13. CoinGecko Learnトークン化ポケモンカードの解説(2026年)
  14. KuCoinニュース 取引高1,000万ドル突破の報道(2026年)
  15. 創業者WinchmanのXポスト(2026年)

免責事項

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この記事を監修した人

新井 進悟

新井 進悟

株式会社ロクブンノニ 代表取締役

2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。

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