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over.computerとは?日割りで口座を借りるSolanaのプロップファームの使い方・手数料・エアドロ

over.computerは、Solanaのプロップファームです。シミュレーションの取引口座「デスク」を日割りの手数料で借りて取引し、利益の80%をUSDCで受け取ります。取引できるのはトークン化株式と暗号資産の無期限先物(perp)です。一般的なプロップファームは前払いのチャレンジ料を払って審査に合格する仕組みですが、over.computerではデスクを開いている間だけ手数料がかかります。2026年10月27日時点でアプリは招待制で、有料のデスクとトークン$OVERの販売はこれから始まります。

over.computerとは|日割りで口座を借りるSolanaのプロップファーム

プロップファームは、トレーダーに会社の口座で取引させ、出た利益を分け合う事業です。over.computerでは、利用者が残高にUSDCを入れ、口座サイズと最大損失(3%・5%・7%・8%から選ぶ)を決めて「デスク」を開きます。口座サイズは2,000ドルから100万ドルまでです(ローンチ時は10万ドルまで)。

画像:over.computer公式サイトのスクリーンショット(2026年10月27日撮影)

公式ブログでは、証券口座がなくてもNVDAなどの株をロングやショートでき、大きな口座サイズを借りられる使い方が紹介されています。人間とAIエージェントは同じ手順・同じルールで使う設計で、エージェントに任せたデスクも同時に開ける3枠に含まれます。

CEOは、前払い型の会社が取引が2日で終わっても2か月続いても同じ額を取る点を挙げ、取引が続く間だけ稼ぐOverは利用者と利害がそろうとしています。

約定は実際の板の価格で、記録はSolanaに残る

口座はシミュレーションですが、価格は実際の市場のものを使います。perpの注文は、PhoenixとHyperliquidの板を注文サイズの分だけたどって約定します。保有中のポジションは、決済するときに使う側の価格で評価されます。

デスクの条件と利益の受け取り上限は、開設時にSolanaのプログラム(MissionRegistry)に記録され、あとから変えられません。取引の記録も10分ごとにまとめて別のプログラム(EvidenceRegistry)に書き込まれますが、残高や取引内容、名前はチェーンに載りません。2つのプログラムは資金を持たず、利益の支払いに使う資金と手数料は、それぞれ別のマルチシグ(複数人の承認が要る金庫)に入ります。

運営会社とチーム

運営はパナマ法人のOver S.A.で、利用規約の準拠法もパナマ法です。MetaDAOのプロジェクトページには、CEOのLi Feyerabend氏ら創業メンバー3人が載っています。支援者として名前があるのは、Komorebi CollectiveとMonke Venturesです。スマートコントラクトの設計は、Runtime VerificationとVulSightがレビューしたとしています。

over.computerの手数料と利益の受け取り方

over.computerでかかるのは、取引ごとの手数料ではなく、デスクを開いている日数に応じた手数料です。

日割り手数料はいくらかかるか

取引手数料はありません。代わりに、口座サイズに最大損失をかけた「ルーム」(失ってよい幅)に日割りの手数料がかかり、残高から1時間ごとに引き落とされます。料率はデスクを開いてからの日数で少し変わり、1日あたりの最低額も決まっています。

例として示されているのは、1万ドル・最大損失8%のデスクです。最初の3日は1日4.40ドル、その後は1日4.00ドルで、ルームの800ドルに対して1日あたり約0.5%を払う計算になります。デスクは残高が9ドルあれば開けますが、開設時には、持っている全デスクの数日分の手数料が、引き落としではなく保留として残高に確保されます。公開されている例はこの1万ドル・最大損失8%の1件だけで、全料率表と支払いの上限は「近日公開」とされています。

他社のチャレンジや自己資金の取引との比べ方

SizePropなど他社の多くは、先にチャレンジ料を払う仕組みです。公式の比較では、同じ1万ドル・8%の条件で、over.computerは開設時の保留が14.40ドル、最初の5日で失うのは最大24ドルです。100ドルあれば約24日続けられます。一方、すぐに口座を渡す型の他社では337ドルを前払いし、失敗しても戻りません。自己資金でHyperliquidを40倍のレバレッジで使うと、250ドルの証拠金は1.25%の逆行でなくなります。

画像:over.computer公式サイトのスクリーンショット(2026年10月27日撮影)

ただし、これは早く失敗した場合の比較です。1万ドル・8%のデスクを1日4.00ドルのまま最長の100日まで続けたと仮定しても、手数料の合計は約400ドルになり、前払い型の337ドルを上回ります。短期間で試す人ほど有利な料金体系です。

最大損失(フロア)と取引のルール

最大損失は3%・5%・7%・8%から選びます。損失の下限(フロア)は開設時の残高で決まり、その後に残高が増えても上がりません。1万ドル・8%ならフロアは9,200ドルです。利益目標や銘柄の集中の上限、最低取引日数はありません。デスクの期間は最長100日です。同時に開けるデスクは、AIエージェントのものを含めて3つまでです。

利益の80%を受け取る条件

利益の80%は、Solana上のUSDCで受け取れます。トップページには、5日ごと・利益3%以上で受け取れると書かれています。

受け取れる額には2つの枠があります。1つは払った手数料に応じて積み上がる「payout credit」で、長く続けるほど増えます。もう1つはデスクごとの上限(payout cap)です。受け取るときは、ポジションをすべて閉じておきます。

受け取った後、口座は開始時のサイズに戻り、引き出さなかった利益は繰り越されません。短期間で大きく勝っても、払った手数料が少なければ、受け取れる額はクレジットの枠で頭打ちになることがあります。

👉 over.computerの公式サイトでデスクのルールと手数料の例を確かめる

over.computerの使い方|招待コードと始める前の準備

over.computerのアプリは、2026年10月27日の時点で招待制です。アプリを開くと「Over is invite-only.」と表示され、招待コードの入力欄が出ます。コードが無い人はその下からウェイトリストに登録でき、登録済みの人はSign inから入ります。

画像:over.computerのスクリーンショット(2026年10月27日撮影)

ログイン後は、PhantomなどのSolanaウォレットを接続し、USDCを入金してデスクを開きます。運営は、ソフトローンチ以降に200人超のトレーダーが改良に協力し、ウェイトリストには数千人が登録しているとしています。有料のデスクはトークンより先に始まる予定です。

利用できるのは18歳以上で、利益を送る前に本人確認があります。米国人と、ドイツ・英国・フランス・シンガポール・オーストラリアなど11か国の居住者は利用できません。VPNの使用も禁じられています。規約の除外国に日本は含まれていませんが、日本から使えると公式が明言した記述はありません。

over.computerのエアドロは?$OVERのMetaDAOレイズと無料の競技

公式サイトやdocs、公式Xにエアドロップの告知はありません。トークン$OVERは、MetaDAOでの販売(レイズ)で配る計画です。

$OVERはMetaDAOで販売される予定

MetaDAOのレイズページはまだ公開前で、最低目標は25万ドル、開始日は「Date to be announced」と表示されています。ただし公式XとCEOは、10月29日(木)にレイズを始めると告知しています。

画像:MetaDAOのスクリーンショット(2026年10月27日撮影)

MetaDAOのページでは、集めた資金を成長と利用者の獲得に30%、利益の支払いの準備金に30%、コアチームとエージェント・セキュリティの基盤にそれぞれ20%を充てるとしています。チームのトークンのロック解除は成果に連動させる方針です。CoinGeckoでは「OVER」のティッカーを別プロジェクトのOvertimeが使っており、over.computerのトークンは上場していません。同じティッカーの別銘柄に注意してください。

参加無料の週次競技「Path to $1M」

Path to $1Mは、週ごとのトレード競技です。10月27日の登録ページには「Batch 5 is open」「Free entry. Limited seats.」の表示とClaim your seatボタンがありました。公式Xは10月9日に、100万ドルの資金提供口座を目指す週次競技として告知しています。月間で最も多くの利益を持ち帰った人にUSDCを出す「Trader of the month」も、近日開始とされています。

over.computerは怪しい?使う前に知っておきたい注意点

まず、口座と残高はすべてシミュレーションです。実際の資金や証拠金、レバレッジは渡されず、利用者は株やトークン、ポジションに対する権利を持ちません。払った手数料は、理由を問わず返金されません。

次に、公式のページに古い説明が残っています。10月上旬の公式ブログ、他社比較ページ(compare)、docsの要約ファイル(llms.txt)は、以前の「ミッション」制の説明のままです。

項目以前のミッション制今のデスク制
料金一回払い38〜649ドル日割り
利益目標達成が受け取りの条件なし
1日の損失上限3%なし

この記事で紹介した料金とルールは、今のデスク制のものです。

仕組みを確かめる材料も限られています。docsのContract addresses & deploymentsのページは「Coming soon.」のままです。MissionRegistryなどのコントラクトのアドレスは、まだ公開されていません。またdocsには、取引記録の証明は記録が書き換えられていないことを示すものの、市場価格が正しかったことまでは証明しないと明記されています。

👉 over.computerのアプリで招待コードとウェイトリストの画面を確かめる

まとめ

over.computerは、Solanaのプロップファームです。前払いのチャレンジ料の代わりに日割りの手数料でシミュレーションのデスクを借り、利益の80%をUSDCで受け取ります。早く失敗したときの損は数十ドルに収まる一方、長く続けた場合の手数料の総額と受け取りの上限は、料率表と上限が公開されるまで見積もれません。いま参加できるのはウェイトリストと無料の競技で、$OVERのレイズは10月29日に始まると告知されています。

出典

  1. over.computer公式サイト(2026年)
  2. docs:What is Over(2026年)
  3. 公式ブログ:トークン化株式(2026年)
  4. 公式ブログ:プライベートベータ(2026年)
  5. CEOのX記事・本人の発信(2026年)
  6. docs:Markets(2026年)
  7. docs:Architecture(2026年)
  8. over.computer利用規約(2026年)
  9. MetaDAO:運営の自己紹介(2026年)
  10. docs:Prop funding rate(2026年)
  11. docs:Comparison(2026年)
  12. docs:Desks(2026年)
  13. over.computerアプリ(2026年)
  14. docs:Quick start(2026年)
  15. CoinGecko:検索(2026年)
  16. over.computer:Path to $1M(2026年)
  17. 公式X:競技の告知(2026年)
  18. docs:Deployments(2026年)

免責事項

  • ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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この記事を監修した人

新井 進悟

新井 進悟

株式会社ロクブンノニ 代表取締役

2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。

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