Blackboard(仮想通貨)とは|Asterコンペの条件・手数料・使い方
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目次
Blackboard(blackboard.fi)は、自前の板を持たず、AsterやHyperliquidなど既存のオンチェーン取引プロトコルへ注文を回す仮想通貨の取引端末です。暗号資産や株式の無期限先物(perp)と予測市場を、1つのウォレットから取引できます。いまは誰でも登録できるAlpha版で、2026年11月10日までAsterと共催のトレーディングコンペを開いています。
Blackboardとは|板を持たない仮想通貨の取引端末
Blackboardは利用者の資産を預かりません。市場ごとに別のアプリとウォレットを使い分けている人が、取引を1画面にまとめるために使います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ステージ | Alpha版(2026年9月1日開始) |
| 接続先 | Aster・Hyperliquid・Polymarket・CollectorCrypt |
| トークン | 未発行 |
画像:Blackboard公式サイトのスクリーンショット(2026年10月14日撮影)
取引できる市場と接続先
稼働中の商品は、市場ごとに接続先が違います。
| 商品 | 接続先 |
|---|---|
| 暗号資産のperp(USDT証拠金) | Aster |
| 株式・指数・FX・コモディティのperp(USDC担保) | HyperliquidのHIP-3 |
| 予測市場とUp/Down(pUSD担保) | Polymarket |
| トレーディングカード | CollectorCrypt |
暗号資産perpの接続先は2026年8月25日にAsterへ移りました。スマホアプリはまだ提供されていません。
1つのウォレットで発注する仕組み
入金先はBlackboard Walletの1つで、そこから市場ごとのサブアカウントへ資金を移して使います。発注用の鍵(Session Key)でできるのは発注・取消と閲覧だけで、出金はできません。
Blackboardのサーバーが止まっても、同じウォレットを接続先に直接つなげばポジションを操作できます。CEOのJace Choi氏は、競合が出てくることを認めたうえで、差は結局UIとUXだと述べています。
運営会社とCEO
運営は英領バージン諸島(BVI)の法人、BLACKBOARD SOLUTIONS LTD.です。実名が分かるのはCEOのJace Choi氏1名で、Crypto Timesは同氏をBitgetとGate.ioで要職を務めた人物と紹介しています。
Blackboardの手数料|接続先の料金に上乗せ
1画面にまとめる代わりに、接続先の手数料に上乗せして「ビルダー手数料」を払います。料率は6段階あり、市場ごとに直近30日の出来高で決まります。
暗号資産perp(Aster)の手数料
| 段階 | 30日出来高 | taker | maker | ビルダー手数料 |
|---|---|---|---|---|
| Bronze | 0ドル〜 | 0.065% | 0.025% | 0.025% |
| Silver | 1,070万ドル〜 | 0.062% | 0.022% | 0.022% |
| Diamond・Legendary | 10.7億ドル〜 | 0.043% | 0.003% | 0.003% |
ほとんどの人が該当するBronzeでは、成行(taker)が0.065%、指値(maker)が0.025%で、このうち0.025%がBlackboardの取り分です。ビルダー手数料は全約定にかかるので、指値でも無料にはなりません。
株式・FXのperpと予測市場の手数料
HIP-3のperpには2種類の料率表があり、どちらが適用されるかは取引画面に出ます。Bronzeの成行は0.034%か0.07%で倍ほど違うので、発注前に表示を確かめてください。
予測市場とUp/Downでは、接続先の手数料とは別に想定元本への手数料がかかります。Bronzeはtaker 1.0%・maker 0.5%で、perpより1桁高い料率です。
Blackboard×Asterトレーディングコンペ
賞金は「最大10万ドル」ですが、実際の額は、期間末の受賞資格者数と出来高が届いたレベルで決まります。プログラムは次の3つです。
| プログラム | もらえるもの | 条件・期限 |
|---|---|---|
| コンペVolume部門 | 1.4万〜最大7万ドルを上位50人で配分、Board Point | 対象出来高88,888ドル以上・11月10日23:59 UTCまで |
| コンペPnL部門 | 3,000〜最大3万ドルを上位25人で配分、Board Point | 同上 |
| 紹介プログラム | 紹介した相手が払うBlackboard手数料の10% | 申請不要・自己紹介は禁止・追加条件は開始時に公表 |
画像:Blackboard Trading Arenaのスクリーンショット(2026年10月14日撮影)
コンペの報酬と日程
取引期間は2026年10月10日から11月10日23:59 UTCまでで、参加登録も同じ締切です。出来高を競うVolume部門と損益を競うPnL部門があり、賞金プールは合計1.7万ドルから最大10万ドルまでの7段階です。Board Pointは両部門とも1位に5,000、受賞資格者の全員に8が付きます。
コンペページは開始時点からの取引を数えるとしていますが、告知ページは参加後の取引だけを数えると書いたままで、公式の記載が揃っていません。
受賞資格と集計される取引
期間中の対象出来高が88,888ドル以上になって初めて、順位と賞金の対象になります。参加は1人1アカウントです。
数えられるのは、Blackboard経由でAsterに出した約定だけです。Asterを直接使った取引や、HyperliquidやPolymarketでの取引は入りません。自分同士の売買や関連アカウント間の売買は、確定前に運営が除外できます。
賞金プールの解放条件と現在値
プールは、出来高と受賞資格者数の両方が基準を超えたレベルまでしか解放されません。Lv1は50人、Lv2は1億ドルかつ100人、最大のLv7は10億ドルかつ250人です。
10月13日時点で、Volume部門は登録221件のうち受賞資格者が8人、対象出来高は約429万ドルでした。表示は未解放で現在のプールは0ドル、Lv1まであと42人です。告知ページは「1.7万ドルを保証」と書いていますが、50人に届くまでプールは開きません。
PnL部門の順位の決まり方
PnL部門は、ビルダー手数料を含む手数料をすべて引いたあとの純損益で競い、終了時に残っているポジションの含み損益も足します。売買を重ねるほど、上乗せ手数料の分だけ純損益が減ります。10月13日のリーダーボードでプラスだったのは1位の137.23ドルと2位の19.80ドルだけでした。
賞金は手数料に見合うか
Volume部門の対象出来高約429万ドルのうち、1位が約135万ドル、上位4人で約337万ドルを占めています。出来高は少数の大口に偏っています。配分は1位で6%、36〜50位で各1.4%なので、Lv1の1.4万ドルが解放されても下位の受取は196ドルです。
受賞資格の88,888ドルをBronzeの成行だけで取引すると、手数料は約58ドルになります(編集部の計算)。資格を取る費用は小さいものの、受賞資格者が50人集まらなければ賞金は0ドルのままです。CEOのJace Choi氏は「インセンティブを配って人を連れてくることは信じていません」と述べています。賞金を前提に取引を増やすコンペというより、上乗せ手数料を払ってでもこの端末でAsterを取引したい人が、順位も競えるコンペと読めます。
👉 賞金レベルと受賞資格者数の現在値を公式のコンペページで確認する
Blackboardのエアドロップ|トークンとBoard Point
トークンは未発行です。CEOのJace Choi氏は、検討はしているが具体的な計画はなく、固まった段階で発表するとしています。
Board Pointの獲得レートと使い道は公表前で、トークンと結びつける公式の発表もありません(2026年10月14日時点)。付与が決まっているのは、コンペの順位別ポイントなど一部だけです。
ポイントやエアドロップなどの報酬は運営の裁量で提供され、運営は変更・取消・回収ができます。配布を当てにして取引量を増やす根拠は、まだありません。
Blackboardのリスク|清算・自己管理・Alpha版
大きな損失につながるのは賞金の取り逃しではなく、レバレッジ取引そのものです。資産の管理も、主に利用者の責任です。
レバレッジと清算で損失はどこまで出るか
株式や指数の銘柄でも、中身は参照価格に連動する無期限先物で、株そのものを持つわけではありません。最大レバレッジは指数とFXが50倍、株式が20倍、コモディティが25倍です。50倍では、価格が2%逆に動くだけで証拠金と同じ額の損失になります。Up/Downにはレバレッジも清算もなく、損失の上限は建てたときに決まります。
資産を守るのは自分
ウォレットはPrivyの仕組みで作られ、鍵の管理は利用者の責任です。サポートは資金の移動や調整を代行できないので、ログイン手段と鍵を守ることがそのまま資産を守ることになります。
Alpha版と資金面のリスク
Alpha版ですが、テストネットではなく本番のプロトコルで動いています。Blackboardは自前のスマートコントラクトを置いていないため、資金面のリスクは接続先のプロトコルとPrivyのウォレットにあります。紛争はBVI法のもとで仲裁により解決します。
Blackboardの使い方|コンペ参加までの手順
アカウント作成、入金、Enable Trading、コンペページでのJoinの4つを済ませると、取引が集計の対象になります。
画像:Blackboardアプリのスクリーンショット(2026年10月14日撮影)
日本から使えるか|制限地域
利用が制限されているのは米国、カナダのオンタリオ州、国際制裁の対象国で、日本は挙がっていません。一方で、運営は日本居住者向けの利用勧誘を行っていません。予測市場は制限が別に広く、英国や台湾など10の国と地域で使えません。VPNでの回避も禁止です。
Blackboardの始め方|アカウント作成
KYCの提出はなく、Webブラウザとモバイルのブラウザで使えます。
- app.blackboard.fiを開き、右上のLoginを押す
- Social login(Google・Apple・メール)、Connect wallet、Continue with passkeyのどれかを選ぶ
- Social loginなら、ログインと同時にウォレットが自動で作られる
Blackboardへの入金
| 送るもの | 着金と手数料 |
|---|---|
| USDC(Arbitrum・Polygon・HyperEVM・Solana) | 即時・手数料なし |
| ほかのチェーン・通貨 | 手数料が入金画面に出る |
- 送る通貨とネットワークを決める
- Blackboard Walletへ入金する
- コンペ用の資金をCrypto Account(Aster用)へ移す
Enable Tradingとコンペへの参加登録
- Cryptoの任意の市場を開き、Enable Tradingを押す(初回のみ)
- コンペページでサインインする
- Volume部門とPnL部門はページが分かれているので、それぞれでJoinを押す
- BlackboardでAsterのperpを取引する
Enable TradingではAsterの口座が作られ、上限0.1%のビルダー手数料が承認されます。
賞金の請求と出金
賞金は自動では届きません。終了後に運営が結果を確定し、承認されるとコンペページにClaimボタンが出ます。請求期間は11月12日から26日までで、PnL部門は26日12:00 UTCに締め切られます。請求しなかった賞金は失効します。
出金にはネットワーク手数料がかかり、1〜3分ほどで着きます。接続先の口座にある資金は、先にBlackboard Walletへ戻してください。
まとめ
Blackboardは板を持たない取引端末で、1画面にまとめる代わりに、接続先の料金に上乗せしてビルダー手数料を払います。コンペで数えられるのはBlackboard経由のAsterの約定だけで、賞金は受賞資格者が50人に届くまで解放されません。11月10日の確定でレベルがどこまで届くかは、まだ分かりません。
出典
- Blackboard公式サイト(2026年)
- Blackboard Docs(2026年)
- Docs FAQ(2026年)
- Docs Fees(2026年)
- Docs Aster API(2026年)
- Docs Deposit(2026年)
- Docs Security(2026年)
- Docs Account Creation(2026年)
- Docs TradFi Perpetuals(2026年)
- Docs Points Program(2026年)
- Docs Changelog(2026年)
- コンペVolume部門(2026年)
- コンペPnL部門(2026年)
- コンペ告知(2026年)
- Blackboard利用規約(2026年)
- Crypto Timesインタビュー(2026年)
- Blackboard公式Telegram(2026年)
免責事項
- ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
- ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
- ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。
この記事を監修した人

新井 進悟
株式会社ロクブンノニ 代表取締役
2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。
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