PopDEXとは?株も金も1口座で取引するperp DEXの使い方とUSDT報酬

目次

PopDEXは、暗号資産と米国株・金・株価指数の無期限先物(perp)を、1つのUSDT口座で取引できる分散型取引所です。BTCとNVIDIAの建玉が同じ担保を共有するので、資産ごとに口座や資金を分ける必要がありません。板はすでに動いていますが、運営はまだClosed Betaとしています。トークンは発行されておらず、取引者にはいまUSDT建ての取引報酬が配られています。

PopDEXとは|株も金も1口座で扱うperp DEX

PopDEXで取引できる66市場のうち、半分を超える35市場が株・指数・金・原油など暗号資産以外の銘柄です。

画像:PopDEX公式サイトのスクリーンショット(2026年10月1日撮影)

項目内容
チェーンMorph Tachyon(Morphの取引向けチェーン)
カテゴリperp DEX(暗号資産31市場・株や商品など35市場)
ステージClosed Beta(取引画面は公開・トークン未発行)
資金調達シード3,000万ドル(2026年5月・Foresight Ventures主導)

板・約定・清算は、Morphが取引向けに立ち上げたチェーンMorph Tachyonで処理され、発注や署名にガス代はかかりません。ただし、ブロックを承認するバリデータは今のところ運営が許可した者に限られます。

取引できる株・指数・金の範囲

暗号資産以外の市場は、8月から3回に分けて追加されました。8月17日に金・銀・原油と米国株価指数のUS500・TECH100、8月25日にNVIDIAやMetaなど米国株13銘柄が加わりました。9月9日には日経225(JP225)、韓国のKR200、Samsung、ソフトバンク、テスラなど、日米韓中の株と指数16市場が追加されています。

画像:PopDEX取引アプリのスクリーンショット(2026年10月1日撮影)

株や金のperp自体は、HyperliquidやOstiumにもあります。

PopDEXの手数料と入出金のコスト

個人の取引手数料は全市場で共通です。これに1時間ごとのファンディングが加わります。

費用金額
取引手数料(VIP0)テイカー0.032%/メイカー0.010%
ファンディング1時間ごと・上限は市場により±0.30%〜±2.25%
入金無料
出金(Arbitrum One)1USDT(最低2USDT)
ガス代なし

1,000ドルの建玉を成行で開いて閉じると、往復の手数料は約0.64ドルです。割引は直近14日の出来高が300万ドルに達してから始まり、それでもテイカーは0.030%へ小幅に下がるだけです。

ファンディングの上限が±2.25%の市場では、建玉の偏りが大きい局面で、その負担が手数料を上回ることがあります。建玉を長く持つほど、コストは読みにくくなります。

PopDEXのエアドロップと今もらえる報酬

いま配られているのは自社トークンではなく、Closed Betaの取引者に約2週間ごとに支払われるUSDTの報酬です。

プログラムもらえるもの条件・期限
Closed Betaの取引報酬(PopDEX)USDT取引者とコミュニティ貢献者が対象・期限の定めなし
紹介プログラム(PopDEX)被招待者の純手数料の20%(招待者側)コードを発行できるのはgenesis code保有者などに限られる

Closed Betaの取引報酬はUSDTで配られている

報酬はラウンド制で、約2週間の集計期間ごとに配られます。運営は、3回目の配布で1アドレスの最高額が3,300ドルを超えたと公表しました。9月6日〜20日の期間については、適格な取引が次のラウンドに自動で算入されると告知しています。

対象になる出来高の下限や配分の計算式は公開されていません。3,300ドルは最高額で、多くの取引者が受け取った額ではありません。特典は、運営がいつでも変更・中止できる扱いです。

トークンとエアドロップはまだ無い

PopDEXのトークンは発行されていません。公式サイトは「生み出した価値の100%を実際の貢献者に返す」と掲げていますが、何を、いつ、誰に返すのかは示していません。

手数料の40%を賞金に回す週次抽選MegaPopもチェーン上に用意されていましたが、一度も抽選が行われないまま、9月22日の改訂で説明ページがなくなりました。取引を将来のエアドロップに向けた実績づくりと考えるなら、根拠になるのは運営の方針を示す一文だけです。

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PopDEXで取引すると何で損をするのか

損失の出方を左右する仕組みは3つあります。全建玉が1つの担保を共有すること、建玉が大きいほどレバレッジ上限が下がること、市場が閉まっている時間の株価の付け方です。

クロスマージンしか選べない

建玉ごとに担保を切り分ける分離マージンは公開予定(Coming Soon)の段階で、まだ使えません。そのため、NVIDIAの建玉で出た含み損は、同じ口座にあるBTCの建玉の証拠金も減らします。清算の判定には最後の約定価格ではなく、自社の板・外部取引所の価格・ファンディングから計算するマーク価格が使われます。株と暗号資産を1つの担保で持てる反面、損失も1つの担保に集まります。

建玉が大きいほどレバレッジ上限が下がる

取引画面に出る最大100倍は、BTCとETHで建玉が10万ドル以下のときの上限です。建玉が増えると上限は10段階で下がり、最後は1倍になります。株・指数・金の上限は建玉20万ドル以下で20倍で、6段階で1倍まで下がります。

株や指数は市場が閉まっている間も値が付く

原資産の市場が開いている時間は、複数の外部ソースの価格から指数を算出します。閉まっている時間は、PopDEX自身の板の価格をならして指数にします。時間外の指数とマーク価格は、直前の値から±(1/最大レバレッジ)、20倍の銘柄なら±5%までしか動きません。週末の大きなニュースは時間外の値に反映しきれず、再開と同時に指数が外部の価格へ戻るため、値が一度に飛んで清算されることがあります。

証拠金が戻らない清算と、運営が決める上場廃止

清算そのものに追加の罰金はありませんが、保険基金が建玉を引き取る段階まで進むと、残っていた証拠金は戻りません。上場と上場廃止はPopDEX Foundationが決めます。上場廃止は通常3日前に告知され、直近1時間の平均価格(TWAP)で強制決済されます。ただし緊急停止のときは、告知なしにFoundationが決めた価格で決済されることがあります。公開されている監査はBlockSecによるブリッジとトップアップ入金アドレスの2本で、バグバウンティは「後日発表」のままです。

PopDEXは報酬が止まっても使われるか

出来高とVaultの預かりはこの2か月で大きく伸びましたが、特に伸びた9月は報酬と取引大会の期間と重なっています。

10月1日の24時間出来高は66市場の合計で約7,455万ドルで、半分強はBTCです。株や金などの35市場は全体の15.7%を占め、8月26日の5.66%から3倍近くに増えました。9月の日次出来高は約1,820万〜1億460万ドルの幅で推移し、報酬ラウンドの集計期間(9月6日〜20日)と、ミーム銘柄の取引大会Meme Gang War(9月下旬まで)の時期に膨らみました。

Vaultに預けた資金と利回り

取引せずに預ける方法として、運営チームが運用するPopDEX Liquidity Vaultがあります。預かりは8月26日の約3,555万ドルから10月1日の約6,172万ドルへ増えましたが、30日の年率利回り(APR)は1.75%から0.96%に下がりました。

画像:PopDEX Vaultsのスクリーンショット(2026年10月1日撮影)

資金は、全銘柄への流動性の供給、清算された建玉の引き取り、清算で生じた不足分の穴埋めに使われます。清算で残った建玉や不足分を引き受けるため、相場が荒れた局面では元本が減ることもあります。預けた資金は4日間ロックされ、Vaultからの引き出しには8時間ごとに20%の上限があります。

報酬目当てでPopDEXを使う場合、配布額の不確かさより、取引で負う損失のほうが現実の問題です。USDT報酬の額は前もって計算できませんが、手数料は取引のたびに確実にかかり、クロスマージンの清算は口座の担保全体に及びます。暗号資産と株を1つの口座で取引できる品揃えに実需があるかは、報酬が止まった後の出来高を見るまで分かりません。

PopDEXの使い方|口座作成から最初の発注まで

口座はウォレットかメールで作成し、USDTを入金してから発注します。

PopDEXの招待コードと対象地域

2026年10月1日時点で、接続前の取引画面にも公式の始め方にも、招待コードの入力欄やウェイトリストはありません。接続後にClosed Betaの制限がかかるかどうかは、公式には明示されていません。紹介コードの入力は任意ですが、一度ひも付けると後から変更も解除もできません。

利用規約の禁止国(米国・英国・ドイツ・フランス・シンガポール・香港・中国・カナダなど)に日本は含まれていませんが、運営は対象国をいつでも追加できます。

ウォレットかメールで口座を作る

ウォレットを持っていなくても始められます。

  1. PopDEXのアプリを開き、MetaMask・Rabby・WalletConnectのいずれかで接続します。ウォレットがない場合はメール・Google・Appleでログインでき、秘密鍵を書き出せるウォレットが自動で作られます。
  2. 利用規約に同意する署名をします。ガス代はかかりません。
  3. Agent Accountを作成します。発注のたびにウォレットの承認画面が出ないようにするための、ブラウザ内の鍵です。この鍵自体は資金を保有しません。

公式の接続先は、popdex.xyzとapp.popdex.xyz、popdex.org、testnet-app.popdex.xyzの4つです。「TGE日程の投票」をうたうpop-dex.comは、そこに含まれません。

USDTを入金する

入金の方法は2通りです。

  1. USDTがArbitrum OneかMorphにある場合は、ブリッジで入金します。ERC-20の承認と入金の2回のトランザクションが必要です。
  2. 取引所にある場合は、トップアップ用の入金アドレスへ直接送金します。

最初の発注と損切りの置き方

1注文あたり10USDTから発注できます。

画像:PopDEX取引アプリのスクリーンショット(2026年10月1日撮影)

  1. 取引画面で銘柄を選び、注文の種類をLimit(指値)・Market(成行)・Trigger(条件付き)から選びます。指値は基準価格の上下10%以内にしか置けません。
  2. 数量とレバレッジを入れると、注文の時点で清算価格が表示されます。
  3. 表示された清算価格より手前にTrigger注文で損切りを設定してから建てます。

テストネットで操作だけ試す

テストネット版のtestnet-app.popdex.xyzは本番と同じ取引画面で、「Faucet」タブからテスト用のUSDTを受け取れます。実際に資金を入れる前に、接続から発注、決済までを一通り試せます。

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まとめ

PopDEXは、暗号資産と株・指数・金を1つのUSDT口座で取引できるperp DEXです。手数料と入出金のコストは公開情報だけで見積もれます。いま配られているのはUSDTの取引報酬で、トークンとエアドロップはまだありません。報酬の条件や、接続後にClosed Betaの制限がかかるかどうかは分かっていませんが、クロスマージンで損失がどう広がるかは今の公開情報で確認できます。

出典

  1. PopDEX公式サイト(2026年)
  2. PopDEX Docs「手数料」(2026年)
  3. PopDEX Docs「VIP」(2026年)
  4. PopDEX Docs「マージン」(2026年)
  5. PopDEX Docs「RWA先物」(2026年)
  6. PopDEX Docs「上場と上場廃止」(2026年)
  7. PopDEX Docs「Vault」(2026年)
  8. PopDEX Docs「チェーン」(2026年)
  9. PopDEX Docs「監査」(2026年)
  10. PopDEX Docs「始め方」(2026年)
  11. PopDEX Docs「更新履歴」(2026年)
  12. PopDEX Docs「紹介」(2026年)
  13. PopDEX Docs「テストネット」(2026年)
  14. PopDEX利用規約(2026年)
  15. PopDEX API「市場設定」(2026年)
  16. PopDEX API「出来高」(2026年)
  17. PopDEX API「建玉ティア」(2026年)
  18. PopDEX API「入出金」(2026年)
  19. PopDEX API「Vault」(2026年)
  20. PopDEX API「MegaPop」(2026年)
  21. Chainwire「Closed Beta実績」(2026年)
  22. Chainwire「シード調達」(2026年)
  23. crypto.news「Meme Gang War」(2026年)

免責事項

  • ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
  • ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
  • ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。

この記事を監修した人

新井 進悟

新井 進悟

株式会社ロクブンノニ 代表取締役

2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。

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