TxFlowとは?株やFXも取引できるperp DEXの使い方・手数料・ポイントを解説
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目次
TxFlowは無期限先物(perp)の分散型取引所(perp DEX)で、注文の発注から約定・清算までを自前のL1チェーン上の板で処理します。暗号資産だけでなく、米国株や金、FXもUSDCで取引できる点が、多くのperp DEXとの違いです。2026年3月に招待制でメインネットを開き、自社のトークンは未発行です。10月12日からは、取引に応じて毎週ポイントを配るSeason 1が始まりました。
TxFlowとは|株やFXも取引できるperp DEX
TxFlowでは、現物(Spot)・perp・予測市場(Prediction)の3つの市場が同じチェーン上で動いています。
画像:TxFlow公式サイトのスクリーンショット(2026年10月19日撮影)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| チェーン | TxFlow L1(自前のチェーン) |
| ステージ | メインネット稼働中(招待制) |
| トークン | 未発行 |
中央集権取引所(CEX)のperpの代わりに使えば、資産を自分で管理したまま取引でき、約定もチェーン上で確かめられます。自前のL1で板を動かす先行例はHyperliquidで、TxFlowのAPIも一部がHyperliquidと互換です(ほかの取引所との比較はperp DEXの比較記事へ)。
注文から清算までをチェーン上で処理する
多くのperp DEXは、注文の突き合わせをチェーンの外で行い、決済だけをチェーンに記録します。TxFlowは注文の発注・取消・約定・清算をすべてブロックの中で処理します。運営はブロック時間50ミリ秒未満、毎秒25万件超の処理をうたっており、アプリ内のエクスプローラでは、ログインしなくても発注(Place Order)が並ぶブロックを見られます。
注文にガス代がかからない
最初に「Enable Trading」を押してウォレットで一度だけ署名すると、以後の注文にはアプリが作った取引専用の鍵(agent key)が署名します。発注や取消のたびにウォレットの確認は出ず、払うのは約定時と出金時の手数料だけです。agent keyは発注やレバレッジの変更はできても、出金や送金はできません。
画像:TxFlow公式Xより(2026年10月19日取得)
TxFlowで取引できる市場と取引の規模
取引画面の銘柄の一覧には、BTCやETHと並んで、株や金のperpも出てきます。
画像:TxFlowアプリ(Perps)のスクリーンショット(2026年10月19日撮影)
暗号資産のほかに米国株・金・FX・Pre-IPOも
2026年10月19日時点で、perpは235銘柄あり、どれも同じUSDCの口座で取引できます。
| 種類 | 銘柄数 | 例 |
|---|---|---|
| 暗号資産 | 129 | BTC、ETH、SOL、HYPE |
| 個別株 | 78 | NVIDIA、テスラ、MSTR |
| ETF・指数 | 12 | SPY、QQQ、日本株ETFのEWJ |
| 商品 | 10 | 金、銀、原油 |
| FX | 2 | ドル円、ユーロドル |
| 上場前企業(Pre-IPO) | 4 | OpenAI、Anthropic |
現物と予測市場
現物(Spot)は25ペアを板で売買できます。予測市場(Prediction・ベータ版)は、イベントの結果をYESかNOで売買する市場で、レバレッジはかけられません。イベントは提携先のProblyが提供しています。
出来高と建玉をどう読むか
perp全体の24時間出来高は約1億3,600万ドル、建玉は約6,800万ドルです。出来高の約半分はBTC-USDCで、株・指数・商品・FX・Pre-IPOは合わせても約9%です。銘柄数の半分近くを占める伝統資産は、まだ取引の中心ではありません。
この出来高には報酬の影響も含まれています。7月以降は期間限定の取引コンペが途切れずに続き、10月12日からはポイントも加わったため、報酬のない状態での取引量を測れる期間はまだありません。預け入れ型の金庫(Vaults)にある約670万ドルも、99.8%が運営側のProtocol Vaultです。初期のメインネットの間、Protocol Vaultはユーザーの預け入れを受け付けていないため、利用者の資金の集まり具合を示す数字にはなりません。
TxFlowの手数料|取引と入出金にかかるコスト
取引手数料は、perpと現物を合わせた直近14日間の出来高で決まる7段階のVIPティアで変わります。最初の段階(VIP0)の料率と入出金の費用です。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| perp(メイカー/テイカー) | 0.015%/0.045% |
| 現物(メイカー/テイカー) | 0.04%/0.07% |
| funding | 1時間ごとに精算 |
| USDCの入金 | 無料 |
| USDCの出金 | 0.1〜1 USDC(経路で異なる・公式のArbitrumブリッジは1 USDC) |
1,000ドル分のperpを成行で開いて閉じると、VIP0では手数料が約0.9ドルかかります。紹介リンクから登録すると、現物とperpの取引手数料が最初の2,500万ドル分まで5%安くなります。
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TxFlowの使い方|招待コードでの登録から取引まで
始めるのに必要なのは、招待コード、ログインに使うメールかウォレット、そしてnative USDCです。
日本から使えるか
利用が制限されている地域は、米国・中国・シンガポール・カナダ・英国と、国連・EU・米国の制裁対象地域です。日本は対象外で、アクセスしても遮断されません。ただし、株・FX・Pre-IPOのperpは一部の地域で利用が制限されるという注記があります。VPNによる制限の回避は禁止で、利用は18歳以上です。
TxFlowの招待コードで登録する
メインネットは招待制で、登録にはアクセスコードか紹介コードが要ります。CandyDropsの紹介リンクを開くと、コード欄にTXCRYPTOTIMESが入った登録画面が表示されます。
画像:TxFlowアプリのスクリーンショット(2026年10月19日撮影)
- 紹介リンクを開き、コード欄を確かめてSign Upを押す
- メール・Google・Xのいずれか、またはMetaMaskなどのEVMウォレットでログインする
紹介コードは登録時に固定され、後から変えられません。コードが無い場合は、公式Discordでアクセスコードを入手することもできます。AAウォレット(スマートコントラクト型)で登録すると、入金後に出金や取引ができなくなる恐れがあります。
USDCを入金して取引を有効にする
入金できるのは、Arbitrum・Base・Ethereum・Polygon PoS・Solanaの5つのチェーンのnative USDCだけで、ブリッジ版のUSDC.eは使えません。
- 取引画面で「Enable Trading」を押し、ウォレットで一度だけ署名する(ガス代なし・端末を変えたら承認し直す)
- 入金画面で送り元のチェーンを選び、5 USDC以上のnative USDCを送る
- ArbitrumにETHが無い場合は、Gas-Free Depositを使う(署名だけで済み、ガス代はTxFlowが負担する)
注文を出して出金する
- 取引画面の注文パネルで、マージンの種類(クロスか分離)とレバレッジを選ぶ
- 指値(Limit)・成行(Market)・トリガー注文(Trigger)から種類を選んで発注する
- 出金するときは、画面に出る手数料と到着見込みを確かめてから送る(最小2 USDC)
出金は、バリデータの多数の承認と安全のための待機を経るため、すぐには届きません。
TxFlowのポイント(Season 1)と報酬
いま参加できる報酬は、TxFlow自身のポイントと新規ユーザー向けの手数料クレジットです。
| プログラム | もらえるもの | 条件・期限 |
|---|---|---|
| Points Season 1 | TxFlowのポイント(毎週配布) | perpの取引・2026年10月12日から遅くとも2027年第1四半期まで |
| 新規ユーザー向けタスク | 50ドル分のFee Credits | 登録から7日以内に3つの条件を達成・先着順 |
Season 1のポイントの仕組み
Season 1では、月曜から次の月曜(UTC)までの1週間が1エポックで、その翌日の火曜にポイントがダッシュボードへ付与されます。トレーダー向けは毎週125万ポイントの固定枠で、取引量・建玉・取引の継続・支払った手数料・預けている資金・紹介の6項目による総合評価で分配されます。各項目の重みと計算式は非公開で、取り分はその週のほかのトレーダーとの比較で決まります。紹介向けは別枠で、毎週最大15万2,000ポイントです。
画像:TxFlowアプリ(Points)のスクリーンショット(2026年10月19日撮影)
運営は、Season 1より前の対象取引にもポイントを付け、10月27日より前にダッシュボードへ追加すると告知しています。初回付与はdocsでは10月20日ですが、アプリは第1エポックの終了を10月25日と表示しており、どちらになるかはまだ告知されていません。
ポイントにならない取引と減点
ポイントの対象はperpの取引で、メイカーとテイカーのどちらも数えます。現物と予測市場の取引、約定前に取り消した注文、入金や出金、ポジションを持っているだけの状態はポイントになりません。自分同士の売買(ウォッシュトレード)や複数アカウントの運用、紹介の悪用は、減点やポイントのゼロ化、さかのぼっての減額、除外の対象です。同じ人の複数ウォレットは1人とみなされることがあります。ポイントは譲渡も売買もできません。販売を持ちかけてくる相手は詐欺です。
TxFlowのエアドロップとの関係
ポイントは、将来トークンを配るときに考慮されうる要素の一つとされ、トークンの将来の価値は約束されていません。アプリのFAQには、ポイントがエアドロップの取り分を決めるとありますが、確定した配布ルールではありません。トークンの発行や配布の時期・量は、まだ公式に発表されていません。Baseチェーン上のTXFLOWという名前のトークンは、TxFlowとは関係のない小型銘柄です。
新規ユーザー向けの50ドルのFee Credits
登録から7日以内に、純入金500 USDC以上、3日以上の取引、perpのテイカー出来高3万ドル以上の3つを達成すると、50ドル分のFee Creditsを請求できます。先着順で、1ウォレットにつき1回限りです。Fee Creditsはperpの手数料にだけ使え(1 Fee Credit=1ドル)、発行から14日で失効します。現物・メイカー・自己売買の取引は、条件の出来高に数えません。
TxFlowを使う前に確認したいリスク
高いレバレッジと清算
perpの最大レバレッジは銘柄ごとに3倍から75倍です。
| 銘柄の例 | 最大レバレッジ |
|---|---|
| BTC、ETH、ドル円 | 75倍 |
| 金、HYPE | 60倍 |
| 個別株の多く、SPY、Pre-IPO | 20倍 |
75倍では、価格が約1.3%逆に動くだけで証拠金を失う水準に達します。ポジションが大きくなるほど、設定できる最大レバレッジは段階的に下がります。
株・FX・Pre-IPO銘柄の注意点
株とFXのperpには、取引できる時間と、元の市場が休みの間の価格の扱いについて、個別の注記があります。Pre-IPOは、上場前の企業の価格を参照する特殊な銘柄です。
運営とブリッジの安全性
TxFlowは、日本を含むどの国でもブローカーや取引所として登録していません。紛争は、香港国際仲裁センター(HKIAC)での仲裁で解決します。資金を出し入れするブリッジのコントラクトは、2026年8月にOpenZeppelinの監査を終え、重大度の高い指摘はなかったと運営が公表しています。ポイントの配分は開始当日にも改定されており、ルールやプールの規模、日程は今後も変わることがあります。
まとめ
TxFlowでは、自前のL1上の板で、暗号資産だけでなく株・金・為替のperpもUSDCで売買できます。現在の出来高は取引コンペとポイントが重なった時期の数字で、ポイントがトークンの配布にどうつながるかもまだ決まっていません。
出典
- TxFlow公式サイト(2026年)
- CryptoSlate(2026年)
- TxFlow開発者docs:合意と実行(2026年)
- TxFlow開発者docs:取引の開始(2026年)
- TxFlow公式X(2026年)
- TxFlow Info API(2026年)
- TxFlow docs:手数料(2026年)
- TxFlow Bridge API(2026年)
- TxFlow docs:メインネットの始め方(2026年)
- TxFlow利用規約(2026年)
- TxFlow docs:ポイントの仕組み(2026年)
- TxFlowポイント規約(2026年)
- TxFlow公式X:Season 1以前の取引(2026年)
- TxFlow Rewards Hub(2026年)
- TxFlow docs:Fee Credits(2026年)
- TxFlow docs:Pre-IPO perpの免責(2026年)
- Cointelegraph(2026年)
免責事項
- ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
- ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
- ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。
この記事を監修した人

新井 進悟
株式会社ロクブンノニ 代表取締役
2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。



