Hotstuff|暗号・株式・RWAを24/7取引するDeFi L1の特徴と使い方

目次

Hotstuffは、暗号資産だけでなく米国株・ETF・現実資産(RWA)のパーペチュアル取引を24時間365日提供する、DeFiネイティブのLayer-1ブロックチェーン上の分散型取引所です。前身は2021年に設立されたSyndr Protocolで、オーダーブックや証拠金管理に最適化した独立したL1へと進化し、2026年2月にメインネットを公開しました。本記事では、Hotstuffの仕組み、参加方法、ポイントプログラム、そして触る前に確認しておきたいリスクを整理します。

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プロジェクト概要

Hotstuffを理解するうえで重要なのは、単なるPerp DEXであることではなく、暗号資産・株式・ETF・RWAという複数のアセットクラスを一つの取引基盤に乗せようとしている点です。まずは基本情報を整理します。

項目内容
チェーンHotstuff L1(独自のDeFiネイティブLayer-1。旧称Syndr)
カテゴリPerp DEX / RWA・株式トークン化トレーディング
ステージメインネット(2026年2月公開)
主な機能暗号・株式・ETF・RWAの24/7パーペチュアル取引、統合証拠金
トークン未発行(TGEは2026年Q4予定とされる)
資金調達非公開(投資家にDelphi Ventures、1inch創業者ら)

メインネット公開から現在までで、暗号・RWAのパーペチュアルで累計10億ドルを超える取引高を記録しています。さらに2026年5月には、株式・ETF・暗号のトークン化スポット市場(24/7)を追加しました。

取引設計の特徴

Hotstuffの特徴は、暗号資産パーペチュアルを扱うだけでなく、米国株やETF、RWAまでを同じ証拠金口座で取引できるように設計されている点にあります。

Hyperliquidのような既存のPerp DEXが暗号資産中心であるのに対し、HotstuffはNetflixやTesla、NVIDIA、S&P500、Nasdaq-100といった銘柄をトークン化し、最大50倍のレバレッジで24時間取引できます。株式市場の取引時間に縛られず、暗号資産と株式のポジションを一つの口座で管理できる点は、複数の市場をまたぐユーザーにとって資本効率の面で意味を持ちます。

ただし銘柄によっては、スプレッドが広く取引の際に大きなスリッページが生じる可能性があるため、オーダーブックで実際の流動性を確認した上で注文を入れると良いでしょう。

技術面では、DracoBFTと呼ばれる独自コンセンサスにより20万TPS超、ブロックタイム75ミリ秒、ファイナリティ150ミリ秒を謳っています。加えてACH・SEPA・PIXなどの法定通貨レールに対応し190カ国以上での入出金を掲げる点も、オンチェーンに不慣れな層を取り込む狙いがうかがえます。ただしこちらも現時点ではUIからの入出金経路は確認できず、将来的な対応が期待されます。

ここで一度立ち止まって考えたいのは、なぜ多くのPerp DEXが株式やRWAの取り扱いに踏み込まないのか、という点です。RWAに特化したOstiumのような合成系のプロトコルがある一方、トークン化した株式は原資産の市場が閉まっている時間帯の価格参照やオラクル設計、証券規制との折り合いという難しさを抱えます。Hotstuffは、xStocks系の資産を扱っており、原資産の裏付けのあるRWAトークンを扱うことでこのポイントをクリアしています。

トークンとポイントの位置づけ

現時点でHotstuffのトークンは発行されていません。ポイントプログラムが先行して動いており、その先にTGE(トークン生成イベント)が予定されているという段階です。

項目詳細
ティッカー未定(TGE前)
トークン状態未発行
TGE2026年Q4予定(アナウンスベース・未確定)
ポイントとの関係ポイント比例でのトークン配布が見込まれる
基軸通貨USDC(証拠金)

重要なのは、ポイントが将来のトークンにどの程度の比率で換算されるかは、現時点で公式に確定していないという点です。ポイントは毎週月曜12:00 UTCに配布される一方、換算率や配布総量が後から変わる余地は残っています。ポイントの「価値」を先回りして見積もるのではなく、あくまで未確定の権利として捉えておくのが現実的です。

ポイントプログラムと参加方法

Hotstuffは現在、ポイントファーミングプログラムを進行中です。2026年2月26日のスナップショットに基づき、アーリーユーザー1,800名超へ140万ポイントをレトロアクティブに配布したと公表しており、累計では約590万ポイントが配布済みです。プログラムは2026年Q3までに終了予定で、その後のTGEにつながると見込まれていますが、PerpDEXが乱立する中で、FDVがどの程度に収束するのかは掴めないため、他のプロダクトの比較検討の上、資金を分散させた上で少額から始めるのが無難です。

項目詳細
ステータスアクティブ(ポイントファーミング進行中)
公式エアドロップ明言未確定(TGE予定はアナウンスあり)
ポイント制度あり(毎週月曜12:00 UTC配布)
配布予定時期TGEは2026年Q4予定(未確定)
参加条件ウォレット接続+取引等の活動、X・メール登録
注意点週次ポイント上限は最大150万。換算率は未確定

参加の大まかな流れは以下のとおりです。

  1. Hotstuffアプリにアクセスし、Web3ウォレットを接続する
  2. USDC等(Ethereumメインネット対応)を証拠金として入金する
  3. 暗号・RWAパーペチュアルを取引し、ポジションを保有してポイントを獲得する
  4. Hotstuff Liquidity Vaultに預け入れ、ポイントとVault APRを狙う(任意)

なお、デルタニュートラル戦略が効率的とされる一方、レバレッジ取引である以上、ポイント獲得を狙った無理なポジション保有は清算リスクと表裏一体です。ポイント目的の建玉で損失を出しては本末転倒なので、次のリスク項目もあわせて確認してください。

👉 公式Docsでポイントプログラムの最新条件を確認する

また、定期的に取引コンペも開催しており、こちらも自身の条件と併せて注目しておくことで、賞金とポイントの二重取りができる機会となります。

リスクと注意点

Hotstuffを触る前に、リスクを順に整理します。まず理解しておきたいのは、トークンが未発行で、ポイントの将来価値が確定していない点です。TGEの時期も「2026年Q4予定」というアナウンスベースにとどまり、トークノミクスや換算率は公開されていません。ポイントを資産価値として先取りせず、計画の後ろ倒しや条件変更の可能性を織り込んでおくべきです。

また、新興L1ならではの流動性とオラクルのリスクです。とくにトークン化された米国株やETFは、原資産の市場が閉まっている時間帯にどの価格を参照するかという問題を抱えます。オラクルの参照元が薄い、あるいは板が浅い状況では、想定外の価格でのスリッページや、急変時のヒゲによる不利な清算が起きやすくなります。50倍という高いレバレッジは、こうした局面で損失を一気に拡大させる要因にもなります。

ロードマップと資金調達

ロードマップ上、Hotstuffはすでにメインネットとトークン化スポット市場という二つの大きな節目を通過しており、現在はポイントプログラムからTGEへ向かう段階にあります。公式発表をベースに整理すると、現在地は次のとおりです。

  • 完了: メインネットローンチ(2026年2月)
  • 完了: 株式・ETF・暗号のトークン化スポット市場(24/7)ローンチ(2026年5月)
  • 進行中: ポイントプログラム(2026年Q3終了予定)→ TGE(2026年Q4予定)

資金調達面では、調達総額は非公開ですが、投資家にDelphi Ventures、Dialectic、Stake Capital、Outlier Venturesに加え、1inch共同創業者のAnton BukovとSergej Kunz、Gnosis共同創業者のStefan GeorgeなどDeFi領域の著名人が名を連ねています。投資家の顔ぶれは一定の信頼材料になりますが、調達額が非公開である点は割り引いて見ておくとよいでしょう。

どんな人に向いているか

Hotstuffが向いているのは、すでにパーペチュアル取引の経験があり、自分の損切りルールやレバレッジ管理を把握しているトレーダーです。とりわけ、暗号資産と米国株・RWAを一つの口座でまたいで取引したい人や、新興L1のポイントプログラムに早期から少額で関わってみたい人にとっては、検討の余地があります。

一方で、レバレッジ取引や清算の仕組みを十分に理解していない初心者には向いていません。また、トークンの確定した配布や明確な報酬を期待して参加するタイプの案件でもないため、「もらえること」を前提に資金を投じるのは避けるべきです。未確定要素を理解したうえで、取引機会の一つとして触れるか判断するのが現実的です。

関連情報・リンク集

まとめ

Hotstuffは、暗号資産・株式・ETF・RWAを単一の証拠金口座で24時間取引できることを掲げる、DeFiネイティブのLayer-1パーペチュアル取引所です。Syndr Protocolから独立したL1へと進化し、メインネット公開後の早い段階で大きな取引高とトークン化スポット市場の追加を実現してきました。

一方で、評価点と注意点は分けて見る必要があります。複数アセットを統合する設計や法定通貨レールの広さは魅力ですが、トークンは未発行で換算率も未確定、トークン化株式に特有のオラクル・流動性リスクや新興サービスとしての運営継続性も残ります。

利用する場合は、確定した報酬を狙うのではなく、未確定要素を理解したうえで少額から取引機会を試す姿勢が現実的です。まずは公式情報とドキュメントで最新の条件を確認し、自分のリスク許容度に合うかどうかを見極めることをおすすめします。

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免責事項

  • 本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
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  • 本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。

この記事を監修した人

新井 進悟

新井 進悟

株式会社ロクブンノニ 代表取締役

2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。

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