Ondo Perpsとは|トークン化株式を担保にできる株式perps DEXを解説
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目次
Ondo Perps(オンドパープス)とは、RWA大手のOndo Financeが手がける株式パーペチュアル(無期限先物)DEXで、NVDA・TSLAなどの米国株やETF・指数・金/原油に連動するperpを24/7・最大20倍レバレッジでオンチェーン取引できるプロジェクトです。Ondo Perpsは、保有中のトークン化株式や米国債トークンを売らずにそのまま証拠金にできる「プライムブローカレッジ型」の設計が大きな特徴となっています。
プロジェクト概要
Ondo Perpsは、米国株・ETF・指数・コモディティに連動するパーペチュアル先物を、注文から決済までオンチェーンで提供する取引所です。まずは全体像を表で押さえ、「誰が作っていて、いまどの段階か」という読み替えの起点を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| チェーン | Ondo Financeのエコシステム上のオンチェーンプロダクト(実行/決済レイヤーの詳細は未確認) |
| カテゴリ | DeFi / 株式パーペチュアルDEX(RWA perps) |
| ステージ | パブリックベータ稼働中(2026年6月9日正式ローンチ) |
| 主な機能 | 株式/ETF/指数/コモディティのperp・24/7・最大20倍レバ・クロスコラテラル |
| 基軸・担保 | USDC+トークン化証券(OUSG等)のクロスコラテラル |
| 資金調達(親) | Ondo Finance:2022年シリーズA $2,000万 |
Ondo Perpsは2026年2月3日のOndo Summitで発表され、3月のテストローンチ(AAPL/NVDA/TSLA等の限定提供)を経て、2026年6月9日に正式ローンチ、翌10日にOndo Financeが公式Xで「パブリックベータ稼働開始」と告知しました[1]。手がけるのはRWA(実物資産トークン化)の代表格Ondo Financeで、トークン化米国債で20億ドル超、トークン化株式/ETFプラットフォームで約6億ドルのTVLを持ち、トークン化株式分野で約60%のシェアを主張、提携先にJPMorganやMastercardを挙げます[2]。
注意したいのは、ONDOトークンとOndo Perpsは別物だという点で、ここを混同すると以降の評価がまるごとズレます。本記事執筆時点(2026年6月)でOndo Perps専用トークンや確定したエアドロップは発表されていません[3]。
トークン化株式を担保にする設計
Ondo Perpsを汎用のperps DEXと最も分けている差別化は、ステーブルコインだけでなくトークン化証券(OUSGやトークン化したブルーチップ株など)そのものを担保(コラテラル)に使える点です。担保がUSDCなどの現金性資産に限られると、株を買い持ちしたい人はいったん売って現金化し、それを証拠金にしてまたエクスポージャを取り直す二度手間が生じます。Ondo Perpsはここを「トークン化したApple株を売らずにそのまま証拠金にして、Nvidiaパープのロング/ショートを建てる」というクロスコラテラル設計で解きにいきます[4]。Ondo Finance自身がこれを「オンチェーン・プライムブローカレッジ」構想と呼んでおり、証券の保有と証拠金取引を一つの口座でつなぐのが狙いです。
これが技術的に難しいのは、トークン化証券を24/7で時価評価しながら証拠金として機能させ、価格が動いたときの清算まで安全に回す必要があるからです。汎用perp DEXの多くがこれをやれないのは、RWAのトークン化基盤・オラクル・清算設計を一式抱えるコストが重いからで、実際にHyperliquidのポートフォリオマージンも現状はHYPEとBTC担保に限られると第三者から指摘されています[5]。
Ondoは親プロジェクトのトークン化米国債/株式インフラ(OUSG等)と接続することでこの土台を持っており、ここが「米国の証券ブローカーにアクセスできないグローバルユーザーへ、NVDA等の高成長株エクスポージャを開放する」というポジショニングの核になっています(米国居住者は利用不可)[4]。素直に面白いのは、RWAの本体を持つ会社がそのままperpsの担保レイヤーに転用してきた点で、ここは普通のDEXには真似しにくい強みです。
一方で、24/7取引・最大20倍レバレッジ(銘柄により10倍/20倍)・クロスマージン・株式/ETF/指数/コモディティの多資産対応・テイカー3.5bps/メイカー1.5bpsの低手数料といった機能は、いまのperps DEXならほぼ標準装備で、Ondo固有の強みではありません[6]。
対応銘柄も公式API実取得(2026年6月18日)でAAPL/NVDA/TSLA/META/MSFT等の株式、QQQ/SPY等のETF、US100/US500の指数、金/銀/原油のコモディティにまたがる20種以上ですが、銘柄数そのものより「それらを何で担保するか」に差別化の本体がある、と切り分けるのが正しい評価です。差別化を支える担保レイヤーの裏には、当然リスクも同居します——その実損シナリオは後段のリスク章で掘り下げます。
次は、トークンとエアドロの実態を整理します。
トークン情報とエアドロップの実態
ここで最初に切り分けたいのは「ONDO(既存)」と「Ondo Perps専用トークン(未発表)」、そして「Ondo Perps固有の施策」と「Ondoエコシステム横断の施策」の二重の混同です。エアドロ目線では、この区別ができているかどうかで期待値の読み方がまるごと変わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 既存トークン | ONDO(Ondo Financeのガバナンストークン。どの資産をトークン化するか・手数料設計などのDAO投票に使用) |
| Ondo Perps専用トークン | 未発表(2026年6月時点で専用トークン・確定エアドロップなし) |
| 現行インセンティブ | トレーダーへ毎週水曜にUSDCリワードを配布(初週は計100,000 USDC、各週終了の2日後に取引活動へ比例配分) |
| ポイント | Ondo Pointsページが追加され、将来のポイント/インセンティブ化が示唆 |
| 参加形態 | アーリーアクセス制(ウェイトリスト→招待コード→入金→取引) |
ONDOはあくまでOndo Finance本体のガバナンストークンで、利回り型の投資プロダクトともOndo Perpsの報酬とも別物です[3]。Ondo Perps側で現に動いているのは、確定したトークン型エアドロップではなく、トレーダーへ毎週水曜に配るUSDCリワード(初週は計100,000 USDC、取引活動に応じた比例配分)です[7]。あわせてOndo Pointsページが追加され、将来のポイント化が示唆されていますが、専用トークンの配布は約束されておらず、現時点では投機的な期待にとどまります。
混同しやすいので明示しておくと、別動でOndo Foundation側のポイント/ラッフル施策(スナップショット2026年4月1日、申請・クレーム期限2026年7月11日、100ポイント以上保有ウォレットへ50〜500 USDCのティア配布+賞金総額$100,000規模のラッフル)も走っていますが[7]、これはOndoエコシステム横断のキャンペーンであってOndo Perps専用ではありません。「Ondo Perpsを触ればこのラッフルの対象になる」と読むのは誤りなので、参加するなら両者を分けて考える必要があります。その判断材料として、まず競合と並べて位置づけを確かめます。
編集部の見解
ここからは、実際にクリプトを触る編集部の率直な評価です。評価軸ごとにレーティング(高/中/低)を付けると、次のようになります。
| 評価軸 | レーティング | 根拠 |
|---|---|---|
| バリュエーション | 中 | 親Ondo Financeはトークン化株式で約60%シェアを主張する規模だが、Perps単体の市場はまだ小さい。 |
| 投資家の質 | やや高 | 親会社がFounders Fund・Pantera主導の$2,000万シリーズAを調達。Coinbase Ventures等も参加。 |
| トークン設計 | 低(評価不能寄り) | Ondo Perps専用トークンが未発表で、報酬の本体は現状weekly USDC。将来ポイント化は示唆どまり。 |
| 工数対リターン | 中 | アーリーアクセス制で参入障壁あり。weekly USDCは確定報酬だが、専用エアドロは未確約で投機的。 |
| リスク | 中〜やや高 | レバ取引の清算・米国居住不可の地域制限・新興市場ゆえの流動性の薄さが重なる。 |
正直に言うと、Ondo Perpsは「親の地力と設計の筋は本物だが、エアドロの当たりはまだ約束されていない」案件だと見ています。個人的に注目しているのは、RWAの本体を持つ会社がその資産をそのままperpsの担保レイヤーに転用してきた設計の素直な強さで、これは後発が真似しにくい差別化です。
一方でエアドロ目線の即時期待値は、専用トークンが未発表で報酬の本体がweekly USDCにとどまること、招待制で誰でもすぐ触れるわけではないこと、Perps単体の出来高がまだ小さいこと——この3つが重なって、中、というのが私たちの結論です。確定報酬のUSDCを取りつつ将来のポイント化を低工数でウォッチする層には妙味が残りますが、専用エアドロは確約ではないので、動くとしても余剰資金で少額から、最新の公式告知を必ずご自身で確認するのが現実的です。
リスクと注意点
この案件で意思決定に最も効くリスクは、「エアドロ確約の不在」「レバレッジ株式perpの清算」「地域制限による締め出し」の3点です。まず、Ondo Perps専用トークンは未発表で、いま確定しているのはweekly USDCリワードだけです[7]。「触れば専用エアドロがもらえる」「Ondo Foundationのラッフルの対象になる」という前提は成立せず、後者に至ってはOndo Perps専用ではないエコシステム横断施策なので、ここを期待で埋めると判断を誤ります。
次にレバレッジ取引そのもののリスクです。最大20倍のperpは、株価が逆行したときに証拠金維持率が急低下し、想定より早く清算される危険があります。とくにOndo Perpsはトークン化証券を担保に使える設計のため、担保にしている株自体が下落するのと、建てたポジションが逆行するのが同時に起きると、損失が二重に効いて清算が一気に近づく場面があり得ます。さらに新興市場ゆえに板が薄ければ、急変時にスリッページが膨らみ希望価格で約定しないため、まずは少額・低レバで板の厚みと約定深度を確かめてから資金を増やすのが現実的です。
最後に地域制限です。Ondo Perpsは規制上の配慮から米国居住者および一部制限地域の居住者は利用不可で、米国外ユーザー向けに提供されています[10]。日本からの利用可否や招待コードの配布状況は変わり得るため、参加前に公式の対象地域・利用規約を必ず自分で確認してください。VPN等での回避は規約違反や資金凍結のリスクがあり、推奨しません。実際に触る前提なら、次の参加手順が起点になります。
よくある質問
Q. Ondo Perpsのエアドロップはいつですか?
A. 2026年6月時点でOndo Perps専用トークンや確定したエアドロップは発表されていません。現在動いているのはトレーダー向けの毎週水曜のUSDCリワード(初週は計100,000 USDC)で、加えてOndo Pointsページが将来のポイント化を示唆している段階です。専用トークン配布は確約ではない点に注意してください。
Q. Ondo PerpsとONDOトークンは関係ありますか?
A. ONDOはOndo Finance本体のガバナンストークンで、Ondo Perpsの報酬や専用トークンとは別物です。Ondo PerpsはOndoエコシステムのプロダクトですがONDOを買えば報酬がもらえるわけではなく、混同しないことが重要です。
Q. トークン化株式を担保にできるとはどういうことですか?
A. 保有しているトークン化済みの株式(やOUSGなどのトークン化米国債)を売らずに、そのまま証拠金として株式perpのポジションを建てられる、ということです。現金化の二度手間を省けるのがメリットですが、担保資産自体の値動きとポジションの損益が同時に効く点には注意が必要です。
Q. 日本から使えますか?
A. Ondo Perpsは米国居住者および一部制限地域は利用不可で、米国外ユーザー向けに提供されています。対象地域や招待コードの配布は変わり得るため、参加前に必ず公式サイトの最新の利用条件をご確認ください。
Q. 取引手数料はいくらですか?
A. テイカー3.5bps(0.035%)・メイカー1.5bps(0.015%)です。最大レバレッジは銘柄により10倍または20倍に分かれます。
まとめ
Ondo Perpsは、RWA大手Ondo Financeが2026年6月にパブリックベータを公開した株式パーペチュアルDEXで、トークン化株式や米国債トークンを担保にしたまま米国株・ETF・指数・コモディティのperpを24/7で建てられる、プライムブローカレッジ型の設計が核のプロジェクトです。RWAの本体を持つ会社が自社の資産を担保レイヤーへ転用してきた点は、後発が容易に真似できない地力として効いています。
ただし「設計の地力」と「エアドロの当たり」は別物として扱うのが正解です。専用トークンは未発表で、いま確定している報酬は毎週水曜のUSDCにとどまり、Ondo Foundation側のラッフルは別物として切り分ける必要があります。市場規模もまだ小さく、レバ取引の清算や米国居住不可の地域制限も付いて回ります。確定報酬を取りつつ将来のポイント化を低工数でウォッチしたい米国外のトレード層に向く一方、確約された配布を探す人には現状の入口は薄い——これがOndo Perpsとの等身大の付き合い方だと考えています。
参加方法・始め方
実際にOndo Perpsを触ってみたい場合は、アーリーアクセス制のため次の順で進めます。米国居住者・制限地域は対象外で、招待コードは複数ウェーブで順次配布されるため早期登録が有利です。
- Ondo Perps公式サイトでウェイトリストにメール登録する(招待コードは順次配布。米国居住者・制限地域は対象外)
- 受信したアーリーアクセス(招待)コードを app.ondoperps.xyz のログイン画面で入力する(EVMウォレットのSIWE署名でログイン)
- USDCなど対応担保資産を入金する(トークン化証券を担保にする場合はOUSG等を用意。レバレッジ取引は清算リスクがある点に注意)
- NVDA/TSLA/AAPL・金/銀/原油・S&P500/Nasdaq等のperpを少額・低レバで取引し、毎週水曜のUSDCリワード対象になる
- 公式X(@OndoPerps)で次のポイント/インセンティブ告知をウォッチする
関連情報・リンク集
本文の補足として、一次情報と関連記事をまとめます。最新の数値や対応地域は必ず公式の一次ソースで確認してください。
- 🌐 公式サイト: https://www.ondoperps.xyz/
- 📱 取引アプリ: https://app.ondoperps.xyz
- 📄 APIドキュメント: https://docs.ondoperps.xyz/api-reference/integration_guide
- 🐦 公式X: https://x.com/OndoPerps
- 🔗 関連記事(Hyperliquid): /ja/projects/hyperliquid
- 🔗 関連記事(Kana Labs): /ja/projects/kana-labs
出典
- TheStreet(2026年)— https://www.thestreet.com/crypto/innovation/ondo-is-bringing-leveraged-stock-trading-on-chain
- CoinAlertNews(2026年)— https://coinalertnews.com/news/2026/02/08/ondo-on-chain-prime-brokerage-perps
- Gate Learn(2026年)— https://www.gate.com/learn/articles/ondo-chain-a-comprehensive-overview/7666
- CoinAlertNews(2026年, プライムブローカレッジ)— https://coinalertnews.com/news/2026/02/08/ondo-on-chain-prime-brokerage-perps
- @0xasrequired(X, 2026年)— https://x.com/0xasrequired/status/2061835718557614325
- Ondo Perps 公式API /v1/markets(2026年6月18日取得)— https://api.ondoperps.xyz/v1/markets
- airdrops.io(2026年)— https://airdrops.io/ondo-perps/
- CoinGecko(2026年6月18日取得)— https://www.coingecko.com/en/exchanges/ondo-perps
- Hyperliquid 公式API(2026年6月18日取得)— https://api.hyperliquid.xyz
- Coingabbar(2026年)— https://www.coingabbar.com/en/crypto-currency-news/ondo-finance-equity-perps-public-beta-launch
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この記事を監修した人

新井 進悟
株式会社ロクブンノニ 代表取締役
2013年に東京理科大学大学院(経営工学専攻)修了後、Web・アプリ・広告業界の複数社でエンジニア、データサイエンティスト/データアナリストとして従事。2017年頃から仮想通貨・ブロックチェーン領域に携わり、2018年1月に株式会社ロクブンノニを設立、同年2月にブロックチェーン特化型メディア「Crypto Times」をローンチ。業界歴は約9年。DeFi・L1/L2プロトコル・トークノミクス・ZKP・国内外の規制動向を専門領域とし、自身でもオンチェーンでの資産運用・リサーチを日常的に行う。数百本以上の記事執筆・監修を担当し、国内外カンファレンス登壇、DeFi資産運用セミナー講師、KOLアンバサダープログラム運営など実績多数。



